【地名の由来2】「名古屋」はなぜ3文字なの? 2012/6/18

那古野(なごや)城跡

「名古屋」という市名はなぜ3文字なのか、なんて疑問を持った方は少ないと思います。毎日暮らしていて当たり前のことだからです。でもよく考えると、全国的に3文字の地名は本当に数少ないことに気づきます。東京はもちろん、京都、大阪、横浜、仙台。福岡などどこも2文字なのです。これにはちゃんと歴史的背景があったのです。

【名古屋市関連記事】-------------------------------------------
中川区「女子」に隠された領主の親心
中村区「泥江」を「ひじえ」と読むのはなぜ?
西区「枇杷島」に残される恋心
海の音が聞こえた緑区「鳴海」宿
聖人が住む街?南区「道徳」
-------------------------------------------------------------

大化の改新(645)以降、朝廷は全国の整備を進めますが、奈良時代に入るとすぐ、全国の地名を「二字」「佳字」にせよという命令を出します。全国の国名・郡名・郷名などを「二字佳字」にせよというものでした。

今の大阪府の南の方は「泉」国だったのですが、この政策によって「和泉」国になったのです。読み方はどちらも「いずみ」です。

そう見てくると、「名古屋」はユニークです。世間の常識には従ってはいないのです。「名古屋」は中世の武士の館を意味する「根古屋」に由来すると言い切っていいでしょう。名古屋および尾張一帯には無数の根古屋が点在していました。それだけ、この地は戦国時代の要となったのです。

今の名古屋城の二の丸に「那古野(なごや)城跡」の碑が残されています。信長が居城した城ですが、代表的な「根古屋」でした。「名古屋」のルーツです。

PR情報

記事一覧

【地名の由来38】北区「味鋺」と春日井市「味美」に共通するもの

このブログ最終回の直前に良いコメント(質問)をいただきました。「名鉄小牧沿線の地名で、味鋺、味美、味岡と、味の地名が多いのは、どうしてでしょうか?」…

2013/6/10

【地名の由来37】稲沢市「国府宮」-尾張国の中心地

国府宮と聞けば、名古屋の方なら一度くらいは行ったことがあるというほど有名な神社です。でも、なぜ「国府」の「宮」なのでしょう。意外にその由来は知られて…

2013/5/26

【地名の由来36】「津島」は対馬の神様がやってきた?

「地名に隠された名古屋の魅力」もあと残すところ3回となりました。ちょうど1年お世話になったことになります。 津島駅からまっすぐ街並みを歩いていくと、正…

2013/5/14

【地名の由来35】南海トラフ津波-低地地名からのメッセージ

【南海トラフ関連記事】------------------------------------------- 南海トラフ津波-「浦・津・川」がつく地名が危ない! 南海トラフ津波-「尾張」の東海道は…

2013/5/2

【地名の由来34】南海トラフ津波-「神社」に逃げよう!

またまた淡路島で大きな地震が起きました。いったい日本列島はどうなっているのでしょう。この列島ではいつどこで地震が起こっても不思議ではないのです。東日…

2013/4/20

【地名の由来33】南海トラフ津波-「尾張」の東海道はなぜ消えた?

【南海トラフ関連記事】------------------------------------------- 南海トラフ津波-「浦・津・川」がつく地名が危ない! 南海トラフ津波-「神社」に逃げよう…

2013/4/10

【地名の由来32】南海トラフ津波-「浦・津・川」がつく地名が危ない!

【南海トラフ関連記事】---------------------------------------- 南海トラフ津波-「尾張」の東海道はなぜ消えた? 南海トラフ津波-「神社」に逃げよう! 南海…

2013/3/30

【地名の由来31】名東区「猪子石」は何の信仰から?

名古屋には本当に面白い地名が残っています。「猪子石(いのこいし)」(名東区)という町名を耳にすると、やはりここには猪の形をした石があるのでは?という…

2013/3/20

【地名の由来30】東区「高岳」に込められた家康の思い

地下鉄桜通線に「高岳」という駅があります。この駅名は「高岳院」というお寺の名前からつけられたものですが、「高岳」と書いてなぜか「たかおか」と読む不思…

2013/3/6

【地名の由来29】北区の「黒川」は「黒川さん」から

名古屋城の北側には、まるで城を囲むように矢田川と庄内川が左回りに流れています。家康が旧那古野城の立地に注目し、ここに名古屋城をつくろうと考えたのは、…

2013/2/24

プロフィール

17

ノンフィクション作家

1945年長野県松本市生まれ。東京教育大学(現筑波大学)、同大学院博士課程修了。筑波大学教授、理事・副学長を務めるも、退職と同時にノンフィクション作家に転身。

柳田国男研究をベースに、学問の狭い枠を超えた自由な発想で地名論を展開。最近出した『名古屋 地名の由来を歩く』(ベスト新書)、『地名に隠された「東京津波」』(講談社+α新書)はそれぞれご当地でベストセラーに。新著『名古屋「駅名」の謎』が好評発売中。

その他、「地名を歩く」シリーズでは「京都」「東京・江戸」「奈良」編、「駅名の謎」シリーズでは「大阪」「京都奈良」「東京」がある。テレビ・ラジオなどでも活躍。博士(教育学)。

  • 会員登録
  • ログイン
明日の天気(17:00発表)
名古屋
曇りのち一時雨
22 ℃/15 ℃
東京
曇り
21 ℃/15 ℃
大阪
晴れ時々曇り
24 ℃/16 ℃
  • 名神, 東名阪道で渋滞情報あり。
  • 登録路線が未設定です。
  • 公式 Twitter はこちら
  • 公式 Facebook はこちら
クラウドファンディング 夢チューブ 中日新聞
東京新聞 電子版
中日販売サポート
東海テレビ 庄野アナと 新聞を音読してみよう!
中日防災ナビ
こどもウイークリーのこーなー
過去の企画・特集