オリオンの三ツ星とピラミッドの深い関係?2 2014/3/31

冬の大三角の中には、冬の天の川が流れている

ギザ台地にそびえる3つのピラミッドとオリオン座の三ツ星との並び方が同じというだけなら、単なる偶然とも考えられるが、調べれば調べるほど共通点が見出される。

三つのピラミッドを中心に、左にはナイル川、左上と右下にはピラミッドが建造された跡が残る

例えば、オリオン座の西(左)には冬の天の川が流れているように、ギザのピラミッドの西にナイル川が流れているというのだ。さらに、ベテルギウスの位置とリゲルの位置に当たると思われる場所にも、ピラミッドが建っていた痕跡が残っているのだ。

王の間から北に延びるシャフトは、北極星を、南に延びるシャフトは三ツ星の一つを指している

ピラミッドには、王の間と王妃の間呼ばれる部屋があって、それぞれの部屋から北と南に通気孔のような孔(シャフト)が開けられている。王の間から北に伸びるシャフトは、当時の北極星りゅう座のトゥバーンを指していることは知られているが、南に伸びるシャフトは、なんと!南中した三ツ星の左下のζ星(クフ王のピラミッドにあたる星)を指していることがわかった。

さらに、王妃の間から北に延びるシャフト(途中で詰まっている)は、こぐま座のβ星が南中する位置を指している。この星は昔からエンペラーズガードつまり王を守る星と言われている。

そして南に延びるシャフト(こちらも途中で詰まっている)は、おおいぬ座のシリウスが南中する位置を指しているのだ。古代エジプトでは、シリウスのことをイシス、つまりオシリスの王妃の名で呼ばれている。

古代エジプトでは、オリオンは冥界の神オシリスの姿。ファラオの魂はオシリスの下へ還る

いったいこれは何を意味するのか?そこで、第5王朝ウナス王のピラミッドの玄室の壁に描かれているピラミッドテキストという古文書をひもといてみると、オリオン座はエジプト神話の冥界の神オシリスに見立てられていて、ファラオ(王)が死ぬと、その魂は三ツ星の左下の星が南中したときに、ピラミッドの孔を通ってオシリスの元に帰ると書かれているという。

ここまでくると単なる偶然ではなく、オリオン座(オシリス)と、ピラミッドは深いきずなで結ばれていた可能性が見えてくる。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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