第1回 山の魅力・人はなぜ山に登るのか 2012/9/3

私は1944年に東京都の田舎に生まれ、高校生の頃から、週末には丹沢などを登っていたので、数えてみると、50年も山に入り浸っていたことになる。今思い起こしてみると、山への思いは、一様ではなく、かなり変化しているような気がする。

・高校生の頃の、現実からの逃避のための登山。
・高卒後、最初の就職、狂おしい山への思い。思いは強く、山にはいけず。
・大学山岳部での集団登山、登山技術の習得時代。
・大学卒後、最初のヒマラヤ遠征。
・月並みに、家庭を持ち、子供2人、家内と共働き。山にはいけず、スキーに打ち込む。
・天山研究、環太平洋環境調査登山など、ユニークな海外登山に夢中。
・「猿投の森づくり」に力を入れ、森林インストラクターの試験に合格、草原やタイガの森に魅せられ、現在、モンゴルの登山に熱中。

人は、山の美しさに魅かれ、あるいは冒険を求めて、あるいは現代社会の圧迫から逃避する為に山に入り、山のとりこになる。私は50年間、登山をしていて、辞めようと思ったことが一度も無い。

これから山登りを始めようと、考えている人に申し上げたい。一日でも早く、登山を始めるべきだと。「山の魅力・人はなぜ山に登るのか」などは、登りながら考えよう。どうしても答える必要があるときには「そこに、山があるから」と言えばよい。

「達人に訊け!」の執筆者が所属する日本山岳会とはどんなところ。

日本山岳会は1905年に創立された、日本を代表する山岳会です。東京千代田区に本部があり、全国には31の支部があります。現在約5200名の会員が海外登山や国内登山のみならず、いろいろな学術調査や登山教室などの文化事業も行っています。今年4月1日から、公益社団法人日本山岳会となりました。

また、会員が利用できる施設としては、本部にある「山岳専門図書室」と上高地に宿泊施設をもった「山岳研究所」があります。

会員の特典としては、(1)会報「山」(月報)の配布。(2)「山岳」(年刊)の配布。(3)各種集会への参加(年次晩餐会、懇親会、講演会、岩登り講習会)などがあります。

さらに、若手会員の特典として、26歳未満の入会者は20,000円の入会金が免除、年会費12,000円が5,000円となっています。

【執筆・小川務】

1944年東京生まれ、東京理科大学山岳部出身、日本山岳会員、ヒマラヤ、中国天山山脈、環太平洋山岳地帯などの地球的レベルの環境調査と登山を行う。2010年より(公社)日本山岳会東海支部長、山岳上級指導員、森林インストラクター。「岳人」・「山岳」・「東海山岳」・「山旅ガイドブック」等、掲載・共著多数。

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プロフィール

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日本山岳会東海支部

東海支部は、1961年(昭和36年)4月に設立された。設立発起人は、発起人代表 須賀太郎、発起人 跡部省三、伊藤忠雄、篠田公平、石岡繁雄の5氏であった。

東海支部が設立されてヒマラヤへの夢が実現しかけた頃、突如ネパール政府によるヒマラヤ登山禁止令が出されヒマラヤ登山が凍結された。止むを得ず支部では、目標をアンデスに変更し、アコンカグア南壁隊として支部初めての海外遠征が実現した。1965年(昭和40年)のことであった。

海外登山の他にも、10年程前から、支部の下部組織として支部友会を発足させ、未組織登山者や中高年登山者の指導育成にも力を注いでいる。

現在では、この支部友会の会員数が支部員とほぼ同数の300名に達し、支部の活性化に多大に寄与している。

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