成し遂げる、成し続ける 2015/6/1

静観
六波羅蜜の四番目は「精進」です。

楚羅
たゆまずに努力しなさいってことですよね。

静観
その通り。たゆむという字は、「弛緩」の「弛」という字を書き、心がゆるむという意味なんですね。「う(倦)まずたゆまず」という風に使い、だらけることなく、シャンとして、己の道を歩みなさいということです。

嵯智
結構、厳しい言葉ですね。

静観
わたしたちの心は、ついつい弛んでしまい、いつでも「怠け心」になってしまうんですよ。いますべきことがあるのに、テレビを見たりマンガを見たり、お酒を飲んだり、だらだらしたり…と、すべきことを後回し、後回しにしてしまうんですよね。

楚羅
わかります。わたしなんか、しょっちゅうですから…(笑)。

静観
ところがね、そんな風な時間の使い方をしていると、人生の大半を無駄に過ごしてしまうことになるんですね。わたしたちは、生まれると同時に、死というものに向かって歩き始めているんです。

嵯智
そんな風に考えたことはありませんが…。

静観
しかし、それは事実なんです。その「死」というものが、何年先に訪れるかは誰にもわからないんです。その「死」までの時間に、己を完成させたいじゃありませんか。自分の取り組んでいることに邁進し、やりきったと言えるような満足感を味わいたいじゃありませんか。

嵯智
わたし、そんなだいそれたことはしていませんし…。

静観
それは、世間的に有名になるとかということじゃないんです。いつもトイレはピカピカだとか、部屋は綺麗に片づいているとか、何かを作り上げたとか、成し続けているとか…、そういうことなんですよ。

楚羅
そう言えば、京都や奈良のお寺に拝観に行っても、庭や廊下には塵(ちり)一つ落ちてませんよね。だから、わたしたちも静かで落ち着いた気持ちになれるんですね。

静観
それは、そのお寺の人たちが精進しているからなんですよね。

嵯智
精進というのは、自分だけのためではなく、布施の心も入っているんですね。

楚羅
それが無理にではなく、習慣として「精進」している。善い行ないが習慣になり、変な言い方だけど、怠けることが逆に、心が落ち着かないようになっているんでしょうね。

嵯智
そうかぁ、無理に精進しているんではなく、精進することが楽しみで、そうしていない時の方が落ち着かないんだ。完全に習慣になっている…。

静観
わたしたちも、そうありたいですよね。

楚羅
見てて、わたしなんか、明日から、寝ても醒めても気功ばっかりしてるから…(笑)

静観
「いまから」でしょ!(笑) ということで、次の六波羅蜜に移りましょう。五番目は、禅定です。ある意味、この禅定が実践的な取り組みの中心をなすもので、気功の立場から見ても重要な内容を持っているんですよ。

(つづく)

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鍼灸師・気功法講師

1993年から、栄中日文化センターにて「癒しの気功法」の講座を担当させて頂いています。

他に、鍼灸院「和気」(名古屋市中村区)にて鍼灸(はり、おきゅう)の治療をしています。

また、愛知県立名古屋盲学校の非常勤教諭として、専攻科の学生たちに鍼灸と気功の技を指導しています。

昨年の9月から、月に一度、京都の妙心寺大心院にて東日本大震災復興支援のための「元気のつどい」という気功の講習会もしています。

和歌山県出身、日本福祉大卒です。趣味は、陶芸、京都・奈良ウォークなどです。

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