私たちの課題 2016/7/25

【静観】
みなさん、こんにちは。今日は、いま私が最も重視しているというか、考えている問題について一緒に話し合ってみましょうか。

【楚羅】(そら)
先生でも、まだ考えることがあるんですか?

【静観】
もちろんありますよ。人間、死ぬまで勉強ですからね。

【嵯智】(さち)
これで良いと思った時点で進歩は終わりになるって言いますからね。

【柚里】(ゆり)
先生でも前に向かって勉強していらっしゃる訳ですから、私たちなんか、そうなんだ! って、わかったような顔をして、結論出しちゃダメですね。

【楚羅】
ところで、先生がいま考えてることって、どんなことなんですか?

【静観】
そう言われるほど新しい話ではないんですが、気功を多くの人たちに楽しんでもらい、それで健康に役立てて頂くためにはどうすれば良いのかなぁってことを考えてるんですよ。

【嵯智】
それって、いわゆる気功を学び深めていく手順としての「かんかんかんさいれん」ではだめなんですか?

【柚里】
なーに、その「かんかんかん…」っていうの。

【楚羅】
それは、ワタクシめがお話しましょう。えっへん。

【静観】
おっ、頼もしい。

【楚羅】
えー、気功の練功にはですねー、放鬆(ほうしょう)、意守、貫気、採気、練丹などといった方法がありましてね、それは、体を緩める、気を感じる、体内で気を貫くように動かす、外から気を採り入れる、丹田の気を練るということでありまして、その意味を表す漢字を続けると「緩、感、貫、採、練」になるのでありまして、ようするに「かんかんかんさいれん」と申しますのは、気功の練功の手順のことなのであります。こんな風でよろしいでしょうか?

【静観】
素晴らしい! よくまとまっていましたよ。

【嵯智】
で、多くの人に気功を広めるのには、その手順ではだめなんですか?

【静観】
いいえ、だめということではないんですが、それは自主的に気功をしようと思ってしている人には大事な手順にはなるんですが、そうではなく、気功をしようと思っていない人たちにも知っておいて頂きたい、身につけておいて頂きたいものがある、それは何だろう、どうまとめればいいんだろうといったことなんですよ。

【楚羅】
気功をしようと思っていない人たちにも身につけておいて頂きたいって、どういうことですか?

【静観】
そうですねぇ、例えば、義務教育なら、誰もが行く訳で、好き嫌いは別にして、基礎学力から一定の応用まで、カリキュラムに従って勉強する訳ですから、気功で言えば、「かんかんかんさいれん」の手順で身につけていけるのですが、気功の練功は義務教育ではありませんので、誰もが学べる訳ではありません。

それでも、気功には自分の健康を維持増進するためみ、みんなに身につけておいてもらいたい内容があるんです。積極的に気功を学ぼうとしていない人たちにも身につけておいて頂きたい技があるんですよね。

人間が生きていく上で誰もがしているような、例えば、ご飯を食べたり、お風呂に入ったり、トイレに行ったり、洗濯したり、靴を履いて歩いたりなどと同じように、生きていく上で必要な「自分の心身のバランスを調える技」としての気功を身につけておいた方が良いのではないのかなぁといったことなんですよ。

【嵯智】
つまり、特に積極的に気功教室に通って、気功を学ぼうとしていない人たちにも、生きていく上で身につけておいた方がよい技があり、それをどう普及していけば良いのかってことですよね。

【静観】
その通りです。

【嵯智】
で、先生は、どんな風に考えていらっしゃるんですか?

【静観】
誰もが身につけておいた方が良い技として、いま考えているのは、次の4点です。

1つは、肩の力を抜き、背骨と体内をゆるめる「スワイショウとふぁんそんテクニック」
2つ目は、足腰を強化し、丹田力をつける「タントウ」
3つ目が、体内の緊張や痛みを緩和する「気功流軟酥の法」
4つ目が、体内に生気と気力を蓄える「採気法」の四つなんですよ。

【楚羅】
スワイショウとタントウは気功の技の中の基本の基本ですよね?

【嵯智】
上虚下実の自然体をつくる基本ね。

【柚里】
上虚下実って?

【嵯智】
今度は私が…。

【静観】
お願いします。

【嵯智】
上虚というのは、上半身がリラックスした状態のことで、言わば、肩の力が抜けている状態のことでね、下実というのは、下半身がどっしりした状態のことで、腹が据わった状態、足が地に着いている状態のことなんですね。

そして、その上虚下実の状態が自然体ということであって、いつでもその状態になれる技がスワイショウとタントウなんですよね。こんな風でよろしいでしょうか。

【静観】
はい、その通りです。

【楚羅】
そのスワイショウとタントウの基本の他に、先生は「ふぁんそんテクニック」も加えてましたよね。それにはどんな理由があるんですか?

【静観】
その話は少し難しいし、スワイショウとタントウの話ももう少ししておきたいので、また次回にということで、今日は終わりにしませんか? みなさんは、一日一度はスワイショウとタントウを続けていって下さいね。

【全員】
はーい!

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鍼灸師・気功法講師

1993年から、栄中日文化センターにて「癒しの気功法」の講座を担当させて頂いています。

他に、鍼灸院「和気」(名古屋市中村区)にて鍼灸(はり、おきゅう)の治療をしています。

また、愛知県立名古屋盲学校の非常勤教諭として、専攻科の学生たちに鍼灸と気功の技を指導しています。

昨年の9月から、月に一度、京都の妙心寺大心院にて東日本大震災復興支援のための「元気のつどい」という気功の講習会もしています。

和歌山県出身、日本福祉大卒です。趣味は、陶芸、京都・奈良ウォークなどです。

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