坐禅、瞑想を失敗しないために 〜 坐禅気功・14 〜 2017/1/23

【静観】
みなさん、こんにちは。 今日もよろしくお願いします。今日は、坐禅、瞑想を失敗しないためには、どんなことに気をつければ良いのかということについて話し合ってみましょうか。

【楚羅】
坐禅って精神的な緊張が体感できるんでしょう?

【柚里】
我慢大会みたいだもんね。

【嵯智】
それによって、呼吸に意識を集中し「無」になることが目的でしょう?

【楚羅】
瞑想だから、頭の中で何かを想像したり思考したりするんでしょう?

【静観】
みなさん、色んなイメージをもっておられるようですが、そんな風に理解している限り、坐禅も瞑想も失敗してしまうんですよ。坐禅にも瞑想にも目的は無いんです。

【楚羅】
でも、集中力が高まるとかストレスに強くなる? 打たれ強くなるって言うのかなぁ、そんな効果ってあるんじゃない?

【静観】
様々な精神的変化、肉体的変化は、結果であって目的ではない、目的にしてはいけないんです。

【嵯智】
では、何のためにするのでしょうか?

【静観】
般若心経には「眼、耳、鼻、舌、身、意」を無にして、「色、聲、香、味、触、法」が無になり、その結果として「眼(識)界から意識界」までの全てが無になっていくんだと記されていますが、これは、何を意味しているのでしょうか。

【嵯智】
それは、私たちの身体の外にあるものを認識するための五感と、それに用いられる意識(頭脳)の働きを無にせよという意味だと教わったような気がしますが…。

【楚羅】
その「五感と意識」の働きを動物性機能と呼ぶんだったような…。

【嵯智】
その、外との関係において働く「五感と意識」を無にするために、私たちは坐禅気功において「内観」という取り組みを行なうんでしたよね。

【静観】
問題はそこなんです。内観には「五感と意識」は用いないんです。

【楚羅】
しかし、それが理解できない?

【嵯智】
だから、「意識」を用いてしまうのですね。

【柚里】
内観には「意識」を用いないんですね?

【楚羅】
じゃあ、何を用いる? 「意識」以外の何を用いて内観するの?

【嵯智】
それが「体感」なのではないでしょうか。

【静観】
そうですね、体感には「五感と意識」は用いないんですね。

【柚里】
体性感覚という体内を体感する感覚を用いるんですね?

【静観】
「五感と意識」が外部情報との関係において働く機能であるのに対し、体内の情報を取得する感覚を体性感覚と言い、坐禅、瞑想の入り口は、この体性感覚の体感から始めるべきなんですね。

【嵯智】
意識を無にするのではなく、体性感覚を体感するんですね?

【静観】
体感という取り組みは、体感を伴うが故に、意識を無にしようとする別の意識、即ち、雑念というようなものも生み出すことはないんです。

【楚羅】
そうか、内観するということは、体内を体感するということなんだ。

【静観】
しかし、ここに問題があるんです。

【楚羅】
どんな?

【静観】
殆どの人は、体性感覚を体感するという訓練がなされていないんですね。

【嵯智】
体性感覚には、運動の感覚、皮膚の感覚、体内の感覚の三つがありましたよね? これらは、普段から使われているのではないでしょうか?

【静観】
この中の運動の感覚は常に使われているんですが、それを能動的に体感しにいくことは殆どないんです。その感覚は、自らがどのように動いているかを頭脳に伝える感覚なんですが殆どの場合、私たちはその動きを習慣的に行なっていて、能動的に確かめながら動いている訳ではないんですね。また、体内の感覚も、空腹感や尿意、便意など、体内の変化を知らせる感覚なので、こちらから能動的に体感しにいくことはないんです。

【楚羅】
ということは、体性感覚は日常的に使われてはいても、体感しにいくという訓練が成されている訳ではないってことですか?

【柚里】
しかし、内観の為には体感という取り組みは必須課題なんですよね?

【静観】
そこをクリアしない限り、坐禅も瞑想も失敗に終わってしまうんですよ。

【楚羅】
何だか面白くなってきた感じ。

【静観】
といったところで、今日は終わりましょうか?

【嵯智】
次回が楽しみです。

【柚里】
わたし、今日のところ、まだよくわかっていないので、般若心経や体性感覚について勉強しておきます。

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鍼灸師・気功法講師

1993年から、栄中日文化センターにて「癒しの気功法」の講座を担当させて頂いています。

他に、鍼灸院「和気」(名古屋市中村区)にて鍼灸(はり、おきゅう)の治療をしています。

また、愛知県立名古屋盲学校の非常勤教諭として、専攻科の学生たちに鍼灸と気功の技を指導しています。

昨年の9月から、月に一度、京都の妙心寺大心院にて東日本大震災復興支援のための「元気のつどい」という気功の講習会もしています。

和歌山県出身、日本福祉大卒です。趣味は、陶芸、京都・奈良ウォークなどです。

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