桜井美佐子さんと珈琲の話でも・・、川口 茜漣・坂本 泰漣 二人展、報告 2017/6/26

桜井美佐子さんのネルドリップ抽出

いつもありがとうございます。

6月5日と6日に、東京田町の珈琲店ダフニ店主桜井美佐子さんをお呼びして講座をしていただきました。5日の会場は当店と旧店舗でしたので、入場者を限定させていただきました。限定なしで募ると100名を軽くオーバーしてしまいますので、仕方なしに先着40名と致しました。

講座は、5日瑞浪で行い、6日は、名古屋栄中日文化センターで行いました。その2週間前に「どういった流れで行うのか、どんな珈琲をお出しするのかなど、詳しく打ち合わせをしに一度伺います!」と、東京からわざわざ瑞浪までおみえになりました。普通は、電話の打ち合わせで済ませますが、桜井さんは「行きます!」と電話をくれました。

私は、「遠いですので、そんな必要はありません!」と断ったのですが・・・来られました。隣町から来るのならまだしも、東京から来るとなると一日仕事ですし大変な時間と労力とお金がかかります。前もって、「桜井さんの珈琲なら種類問わず、お持ちいただけるものでしたら何でもよろしいですよ!」と言ってあったのですが、良い会にしたいという思いとレジェンドの職人気質の前には、私程度が言って聞くものではありませんでした。

打ち合わせで、瑞浪講座は、やや深煎りのグァテマラを桜井さんに淹れていただいて飲み、その後、会場を旧店舗に移し、珈琲のお話をしていただく事になり、名古屋教室ではコロンビアの浅煎りを桜井さんに淹れていただき飲み、その後、キリマンジェロの浅煎りを生徒が全員(20名)自分で淹れて飲むという大変贅沢なスケジュールとなりました。

そうしていったん東京にお帰りになりましたが、3日後に段ボール箱で荷物が送られてきました。なかには空のペットボトルが2本と送料が入っていまして「瑞浪の水と東京の水は味が違いますので、瑞浪の水に合わせて焙煎を調整しますので、これに水を入れて送ってください」と・・・。

今までいろいろな方に講演をお願いしましたが、水にまでこだわった方は初めてでしたので、やはり、美味しい珈琲を創る為に細部にまでこだわり長きに渡り珈琲の研究をし、みんなから「レジェンド」と呼ばれている方は全く違うと感心しました。

水を送り、数日経ってから電話を頂きました。「瑞浪の水は柔らかくて甘味があり、東京の水とは全く違います。瑞浪の水で淹れると少し酸味が強く出ますので焙煎を調整しなければなりません。当日にはみんなに美味しいと言っていただくように焙煎を調整致しますので楽しみにしていてください」と。

素晴らしい味覚と感性と技術を持っていることにびっくりです。当日がとても楽しみになりました。

桜井さん(左)と私

当日は40名の定員でしたが、どこでどう間違えたか、なぜか50名も来ました。7:00開始でしたが、あまりにも皆さん早くにお越しくださいましたので、時間を早めて桜井さんにコーヒーを淹れていただきました。

瑞浪講座にお持ちいただいたコーヒーは中米の最高級品「グァテマラ・アンティグア」です。酸味と甘みとコクのバランスの良いとても深みのあるコーヒーです。多くの方が観ている中、ネルのフィルターを駆りながら、丁寧に説明をしながら淹れていました。

なんといっても50名の珈琲を60分そこそこで淹れるのですから大変です。しかも、3杯用のネルと5人用のネルを駆使して50人の珈琲を説明しながら淹れるのです。しかし、出来上がったグァテマラはとても深くコクと苦味と香りのバランスが絶妙で、多くの方は、口々に「美味しい!」と感動していました。

桜井美佐子さん(左)と私

全員にコーヒーを飲んでいただき、8:00時頃会場を旧店舗に移し、「桜井美佐子と珈琲の話でも・・・」を行いました。私が司会を務め、皆さんが聞きたいであろう珈琲のおお話を中心に、質疑応答形式で行いました。

焙煎、豆、ブレンド、ネルドリップ、抽出、カッピングなど、珈琲の味創り全般において何が大切なのかを自身の体験を持ってお話していただきました。一つ紹介しますと、

「珈琲の味覚を上げるには、日頃の食事から気を付けなければいけません。インスタント食品、化学調味料の食事は極力とらず、素材の良い食事をとるように努めなければいけない」

など、生活の中の珈琲としての心得を教えていただきました。その他の話も、まさに一言一言が名言集のようなお言葉で、会場の方々は感心しながら必死にメモを取り聴いていました。

その後、一般の方々の質問を受け付け、それにも丁寧にお答えいただきました。一つ一つの答えがまさに実践で鍛え上げた理論、考えで、聴いていて私も大変勉強になりました。そんな内容の濃い1時間半で会は終了しました。

終了後、沢山の生徒からメールを頂きましたので少し紹介しますと・・・。

「先生‼️素晴らしい時間を与えていただいて、本当にありがとうございました✨同じクラスの4人でお店の外に出た瞬間、皆で、あーあ、現実の世界に戻っちゃった。って呟きました。それくらい楽しい時間を過ごさせていただくことができました♪ほんとに素晴らしいお話で、楽しかったです。少ない参加費ですのに先生からコーヒー豆を桜井さんからもお土産まで頂戴し重ねてお礼申し上げます。今後もどうぞよろしくお願いします。」
・・・皆さんに満足頂き大変うれしかったです。

その日は瑞浪でお泊り頂き、次の朝は、名古屋の栄に向かい、10:30分より、中日ビル内の中日文化センター栄の珈琲教室(20名)で、ゲストとしてまずは桜井さんにコロンビアを淹れていただき飲み、その後、桜井さんのお持ちいただいたキリマンジェロの浅煎りをみんなそれぞれ一杯ずつネルドリップで淹れて飲みました。桜井さん自ら淹れ方などのアドバイスをしてくれましたので、みんな緊張した面持ちでしたが、とても楽しそうでした。

数日後に、桜井さんからお礼のお手紙を頂き、「栄教室の抽出技術のレベルの高さにびっくりしました!」とお褒めのお言葉が綴られていました。栄教室の生徒さんはほとんどの方が5年以上通っているので、普通の珈琲屋のレベル以上の技術を習得していて私の自慢でもあるので、正直にほめていただき私もとても嬉しかったです。とても貴重で素敵な桜井講座の2日間でした。

「これが最初で最後ですよ。今井さんに義理が果たせてよかった」と言って、帰京されました。桜井さん本当にお疲れ様でした。私のわがままを聞いていただき、また、わざわざ店を休みにしてまできていただき大変申し訳ございませんでした。心よりお詫びと御礼を申し上げます。

ありがとうございました。また、是非お越しください・・・、今度は純粋に遊びで・・・。温泉でも浸かりながら珈琲の話をつまみに、美味しいお酒でも酌み交わしましょう(笑)

トイレに飾った坂本泰漣さんのアクリル画

名古屋の講座の後、午後からは車で三重県伊賀上野市に向かい、前回ご紹介した、「川口 茜漣・坂本 泰漣 二人展」に行って参りました。下町の簡素な住宅街の一角にあるギャラリーは、とてもシンプルでセンスの良いアートスペースでした。

オーナーの寺村貴視子さんのお人柄は明るくてとても良い方でした。お二人の作品はとても素晴らしく、ご主人のアクリル画と奥様の墨の二人展は、とても観応えがありました。

私は行く前から、坂本泰漣さんのアクリル画で自店のトイレ(失礼・・でも大切な空間です)に合う画があれば購入したいと考えていました。そうしたら、まさに、私のイメージにぴったりの作品が3点もならんでありました。色がそれぞれ違いましたのでとても迷いましたが、結局、自分の好きな色の作品を購入させていただきました。

先日作品が届きさっそく飾ってみましたが、素晴らしい作品で、観ているだけで自分の心が晴れやかになる清々しい色彩が何とも言えない魅力的な画です。まさに注文したようにぴったりで、今では待夢珈琲店のトイレの壁にすっかり馴染んで彩りを華っています。

皆さん待夢珈琲店にお越しの節には、是非トイレに入られ(笑)ご覧いただきたいと思います。

50号の大作「秋雨」川口茜漣作

川口茜漣さんの作品の中では一点、電気が走ったような衝撃を受けた画がありました。
「秋雨」というタイトルで、50号の大作です。しばらく画の前から離れることができないくらい感動的で魂が吸い込まれていくような気持になった作品です。

とても大きな作品ですので購入することは出来ませんでしたが、今でも、その感動は少しも薄れることなく心を支配しています。どこか飾れるところがあれば、手元において毎日見たい作品です。こんな作品を描かれる川口茜漣さんの人間的な大きさ、豊かさ、素晴らしい感性に心より感服いたしました。

川口茜漣さん(左)とこの作品を買った待夢珈琲店スタッフの松田聖子(本名)
坂本泰漣さん(中央)を囲んで行ったメンバーと川口茜漣さん(左)

この2日間で私も、桜井さん、川口さん、坂本さんのように、人を感動させる作品(珈琲)を創れる人間にならねばと、改めて心に誓いました。

とても充実した2日間を、ありがとうございました。携わった多くの方々に、心より感謝申し上げます。

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プロフィール

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日本コーヒー文化学会 理事、日本スペシャルティーコーヒー協会会員(SCAJ)、SCAJ公認 コーヒーマイスター(NO.169)、前・金沢大学講師 (文部科学省公認)

1977年岐阜県瑞浪市に「待夢珈琲店」開店、コーヒーの歴史書や専門書を読みあさり、独学で焙煎を覚え、自家焙煎の珈琲専門店をスタートさせる。

その後、世界のコーヒー産地を自らの足で回り、納得のいく優良な豆を買い付け、良質で新鮮な体に良いコーヒーを提供しています。

また、現在、中日文化センターの珈琲教室をはじめ、基礎クラスから専門クラスまで12講座をこなしています。

産地歴訪はエチオピア3回、イエメン4回、ブラジル、インドネシア、ケニア、タンザニア、ペルーなど。

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