[岐阜大会・決勝直前スペシャル]大垣日大×中京学院大中京 2017/7/26

東海3県ではきょう26日、三重県で決勝、岐阜県で準決勝、愛知県で準々決勝3試合が行われました。三重県では津田学園が三重を4-3で下し、嬉しい夏の甲子園初出場を決めました。『中日新聞プラス』では昨年、津田学園の佐川竜朗監督にインタビューし、人となりや野球部の寮などについて話をうかがっています(→記事はこちら)。今年、悲願成就となりました。

さて、あす27日は、13時から岐阜大会の決勝が予定されています(長良川球場)。大一番を前に、試合の見どころを解説します。

■岐阜大会決勝 大垣日大×中京学院大中京
(7月27日 13時・長良川球場)

昨夏の決勝と同じ顔合わせになりました。昨年は3-2で中京学院大中京(当時は中京/今年4月に校名変更)が競り勝っています。両校はその後も公式戦で3度対戦しています。昨夏以降の対戦成績は下記のとおりです。

・2016年7月 中京 3-2 大垣日大(夏の岐阜大会決勝)
・2016年9月 中京 8-6 大垣日大(秋季県大会2回戦)
・2016年11月 中京 10-3 大垣日大(私立高校親善大会準決勝)
・2017年4月 大垣日大 12-2 中京学院大中京(春季県大会決勝)



★決勝戦の注目選手! 古田星投(中京学院大中京3年・投手)

古田星投(中京学院大中京3年/2017年7月撮影)

実は昨年もこのコーナーで、決勝直前スペシャルの際に古田を紹介しています(→記事はこちら)。当時は彗星のごとく現れた存在で、勢いも味方し、大会のクライマックスで好投しました。一方で今年は、不動のエースとして決勝を迎えます。

特筆すべきは、大垣日大に対しての相性の良さやツキ。昨夏は試合後半の4回を投げ、追いすがる大垣日大打線を前に1失点で踏みとどまり、優勝の瞬間にマウンドにいました。昨秋の県大会では6失点しましたが、8回までは3点で凌ぎ、チームも勝利。その後の私学大会でも試合後半にリリーフし、4イニング弱を無失点で締めました。古田本人は“過去”に浸っていない様子で、「ここ(最後の夏の決勝)まできたらあまり関係ない」と気を引き締めていますが、強打線を封じられる素地は十分です。

唯一、今春県大会では3回7被安打3失点と打たれましたが、野球に浮き沈みはつきもの。不調の時期ゆえ「球が高く浮き、ストレートがシュート回転して真ん中に入ってしまっていた」(古田)。これを修正すべく、球のリリースに意識を集中した近距離での投球練習などを続け、停滞期を乗り越えました。ここへきて一気に状態を上げています。

昨年に比べ、マウンド姿や球筋などすべての面で大人になりつつある古田。準決勝・大垣商戦の試合後、橋本哲也監督は「今日は古田のピッチングに尽きる。疲れもあるだろうが、そんな様子を見せず、堂々と投げ込んでくれた。明日もエースで真っ向勝負」と話し、背番号1に命運を託している様子。明日もコース・高低をしっかりと突く投球で、2年連続の聖地切符を手繰り寄せます。

★対する大垣日大は・・・

宮坂元規(大垣日大3年/2016年4月撮影)

大垣日大は昨年の夏と秋、ともに中京学院大中京に敗れたことで、名将・阪口慶三監督をはじめナインの闘志に火がつきました。冬場の鍛練を経て地力が一気にアップ。春季県大会の中京学院大中京戦では12得点をたたき出しました。あす、甲子園をかけた大一番で、再びライバルに襲いかかります。

投手陣は、今年の連載第3回で紹介した2年生エース・修行恵大(→記事はこちら)と、昨夏のマウンドも経験している石川隼也(3年)が軸。打線はセンスのある都筑雄紀(3年)や、力のある石川、宮坂元規、沼尻崚(同)のほか、1年生の内藤圭史も怖い存在です。今大会では岐阜総合学園戦や市岐阜商戦で打線爆発とはならず、ロースコアの厳しい展開を強いられましたが、それを乗り越え、競り合いにも強くなっています。

 * * *

試合のポイントは、中京学院大中京・古田が大垣日大打線をどこまで抑え込めるかでしょう。日々、野球道に打ち込んできた両校選手の激突にご期待ください。

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1984年生まれ、岐阜県出身。東海地区のアマチュア野球(高校/大学/社会人)を取材し、野球雑誌などで記事を発表している。年間のアマチュア野球観戦試合数は120を超える。

数々の野球部を訪れ、ひたむきな球児や情熱的な指導者、工夫した練習法などを取材。ここ数年のうちで東海地区からプロ入りした選手はほぼアマチュア時代から追いかけており、中日ドラゴンズで活躍する濱田達郎投手(愛工大名電高出身)や、西武ライオンズの高橋朋己投手(西濃運輸出身)らもその一人。

無名の好選手を“発掘”するのも得意で、評判の選手がいると聞けば練習試合まで駆けつける。プロ球団スカウトとも交流が深い。

野球場に足を運ぶこと自体の楽しさにも魅了され、学生時代を含めれば10年以上、球場通いを続けてきた。高校野球の地方大会は特に多くのドラマを見てきた部分。今年の夏に思いを馳せる。

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