気のボールを作ろう! 2017/9/4

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上虚下実の自然体に作り替える取り組みとしての「体感しながらのスワイショウ」と「基本の動きを踏まえたタントウ功」の後の取り組みは、何と言っても「気のボールづくり」でしょう。実際に「気の感覚」の体感は、養生気功の入り口になりますからね。

養生気功では、邪気が滞っているところを気で洗い流したり、気の不足しているところに気を巡らせたりすることがメインになるんですが、その為には「気の感覚」の体感は必需品で、その最初の練習が「気のボールづくり」なんですよね。

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気のボール感覚は掌感覚です。人によって感覚の表現には違いはあるんですが、掌の皮膚がジーンとしたり、ビリビリしたり、モワーと温かい感じがしたりする感覚です。

そんな感覚が、日常生活の中でどんな時に感じられるかと言いますと、それは、強い力で手を叩いた時や、何かにぶつかった時の後に現れる皮膚の感覚に似ています。

それはどういう現象なのかと言いますと、強く手を叩いたり、ぶつけたりすることで掌は緊張し、皮膚も縮こまるんですが、それがなくなる(終わる)と同時に掌の皮膚の緊張が解き放たれ、皮膚がゆるみ、同時に血管もゆるみ、血液が染み込むように流れ込み、掌の皮膚温を上昇させていっているということなんですね。

そういう現象を起こすために、手を叩くとか何かにぶつけるという以外に何か手だてはないのだろうかと考えてみたら、皮膚を力一杯にピーンと張れば皮膚が緊張するんだということに気がついたんです。

ジャンケンのパーを作ってから、更に中指の根元の膨らみを押し出すようにして掌の皮膚を最大限に緊張させてみるんです。

その後に、ピーンと張られた板状のゴムが縮むように掌の皮膚をゆるめてみると、掌の皮膚に、ジーンとするような、モワーと温かくなるような感じが現れて来るんですよね。

それが「気のボールづくり」のベースになる掌感覚なんです。即ち、掌の皮膚の緊張から弛緩への移行によって掌の感覚が作られるんです。気のボールづくりは、この現象を応用しています。

【気のボールづくり】



★肩や胸の横で、指先を上に向け、掌を前に向けましょう。
★中指の下の膨らみから前に押し出すようにして掌の皮膚をピーンと張りながら両手を前に伸ばしていきます。
★次に、力を抜いて掌の皮膚をゆるめながら両手を元の位置に戻しましょう。
★息をゆっくり追い出しながら両手を前に伸ばし、息を取り入れながら両手を戻し、呼吸に併せてその動きを続けましょう。
★掌にジーンとする感覚が出て来たら、次に、胸の前で掌を向かい合わせるようにして続けてみましょう。
★両手を近づけた時に、両手の間に別の空気があるような感覚が現れ、更に、その感覚が膨らみ、左右に引き延ばされるような感じになり、その幅が20pくらいになるまで続けて下さいね。
★その感覚が出て来たら、感覚を無くさないようにして、ゆっくりおなかの前に降ろして続けてから動きを小さくしていき、直径20pくらいの空気のボールを挟むようにして終わりましょう。
★肩の力を抜いて、掌の皮膚の感覚を体感した後、両手の間の空気をふわふわと圧縮してみると、両手の間の空気の実体感や反撥感が出てきますが、それが「気のボール」です。
※最初から掌を向かい合わせにして、気のボールをおなかの前で作るようにしても構いません。
★おなかの前だけで行なう場合、気(チー)を拉麺(ラーメン)のように引き延ばすという動きから「拉気(ラーチー)」と呼んでいるんですよ。

◆気のボールは、それを体感する感覚が開発されればされるほど、短時間で作れるようになってきますので、練習すればするほど感覚は強くなりますよ。

◆京都のお寺で気功をしよう!
http://blog.livedoor.jp/shizenyoujoukyoukai-kikouwoshiyou/

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プロフィール

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鍼灸師・気功法講師

1993年から、栄中日文化センターにて「癒しの気功法」の講座を担当させて頂いています。

他に、鍼灸院「和気」(名古屋市中村区)にて鍼灸(はり、おきゅう)の治療をしています。

また、愛知県立名古屋盲学校の非常勤教諭として、専攻科の学生たちに鍼灸と気功の技を指導しています。

昨年の9月から、月に一度、京都の妙心寺大心院にて東日本大震災復興支援のための「元気のつどい」という気功の講習会もしています。

和歌山県出身、日本福祉大卒です。趣味は、陶芸、京都・奈良ウォークなどです。

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