人生が楽しくなる人間関係 2017/10/21

●説得できないという人へ

怒り方を間違うと失敗する

ようこそおたずねくださいました。さて、最近怒りをまともに出してしまい、トラブルを起こす人が増えています。

十人十色という言葉がありますが、何に対しても怒りを作り出す人、さほど怒りを持たない人がいます。何が違うのでしょうか?

ある町が大雪のために停電になりました。そこには2人の友人がいますからさっそく「大丈夫?寒くない?」とそれぞれにメールしたのです。

1人の友人は「せっかくの休日に停電だなんて腹立つわ!イライラするから電力会社に電話している所よ」とカリカリしています。

もう1人の友人は「停電になったので納戸にあるランプを捜していたの。すると、懐かしい思い出のものも同時に出てきたのよ!ラッキー!」と。同じ時間をいただいても停電の過ごし方は違いますね。

●怒りの出し方

さて怒りを出して変わる場合と変わらない場合があります。例えば、目の前でいじめの現場に遭遇したら「辞めなさい!」と怒りをぶつけます。誰かを守り、間違いをただすという怒りは必要です。

しかし、どうにもならない怒りを相手にぶつけても状況は変わらない場合もあります。怒りのぶつけ方を間違うと相手にも伝わりませんし、自分にもイライラしてしまうのです。

●伝え方がある

先日、友人のお宅へお邪魔しました。友人は、「娘が口をきいてくれないの」といいます。理由を聞くと、大学生の娘さんが夜の12時にかえってきたので「何時だと思っているの!」といきなり玄関で怒ったそうです。するとにらみつけながら部屋に入っていったそうです。それから母親に無視を続けるそうです。

娘さんにしては、悪いとおもいながらでもいきなり怒りをむけられると、反発も出るのでしょう。

また、ある真宗門徒から相談を受けました。いつもお寺で住職の法話を聞いていますが、専門用語がたくさんあるので理解できなかったのです。ご住職が祥月命日のお参りに来られたので、誰もいないという安心感で質問したのです。「ご住職、本願とは何でしょうか?」

すると住職はきつくにらみながら「本願とは・・・・本願だろうが!今まで何を聞いてきたのですか」と怒られたそうです。それから二度と、質問できる雰囲気ではなくなったそうです。つまり住職にとり「私はきちんと時間をかけてお話しをしてきたのに、あなたは聞いてなかったのか」という怒りが出たのででしょう。相手は怒られたことで心を開くことができません。

この二つの出来事を聞いて、どうしたらいいのか考えてみましょう。

夜中に帰った娘さんに「何時だと思っているの!」と怒鳴るのではなく、きけばいいのです。「何かあったの?」と。すると娘さんは「つい友達と話しこんだの」とか「コンパで遅くなったの」など自分からいうチャンスができるでしょう。

ご住職にしても「なぜわからん」と嘆くのではなく、「難しい言葉ですよね」となげかけて何度も伝えたらいいのでしょう。

あるお寺に嫁いだ友人は何も仏教のことがわかりません。お寺にくるご門徒のほとんどの方が熱心に真宗聖典(浄土三部経、親鸞聖人の教えの言葉がかかれてる聖典)を片手に学ばれます。彼女はいつも劣等感を持っていました。

ある日、法話でこられた講師にお茶を出すことになりました。講師は「おいしいお茶ですね」と優しい笑顔です。彼女はその笑顔に安心して思い切って質問したそうです。「お恥ずかしい話しですが、私はお念仏をなぜ称えないといけないのかわからないのです。こんな私はお寺にいる資格はないのでしょうか。」すると講師は「私も含め、皆知りません。そのことを学ぶために生きているのですよ。安心なさい」と笑顔でおっしゃったそうです。友人はこの言葉に救われたそうです。

水は温度で色んな姿を見せます。

グラスに入った水を冷やすと氷になって固まります。すると飲むことはできません。

その固まった氷に暖かい日差しが降りかかると、溶けていき、美味しいお水をいただくことができます。冷たい言葉をかけるのではない、暖かい言葉がけをして伝えて行こう。相手の心も変わってきます。

人間関係で大切なことは、どんなことも柔らかく接していくということなのですね。

こちらが柔軟になれば、相手も必ず変わってくれますよ!

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プロフィール

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真宗大谷派僧侶・アナウンサー

京都在住(福岡県出身)
20歳で真宗大谷派(東本願寺)の僧侶となる。と同時に社会経験をと、関西を中心にアナウンサーとして活躍。

15年前から立ち上げたHPでは
2007年ヤフー人名検索1位になり話題になる。「川村妙慶の日替わり法話」は一日3万件のアクセス。

現在 中日文化センター「心が元気になる講座」講師。

NHK京都、大阪文化センター講師。FBS読売文化センター講師。KBSラジオ「ほっかほっかラジオ 妙慶のちょっといい話」レギュラー。

産経新聞「明日へのヒント」・京都新聞「暖流」日経ヘルスプルミエ
連載中。

全国へ講演で回る。また著書も多数出版。

近著に「女の覚悟」講談社・「大丈夫!何とかなるから 」KKベストセラーズ、「妙慶の怒りをおさめる35の話し」こう書房 他

☆川村妙慶のテレフォン法話
075-431-7603(なむあみ)

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