見えた!皆既月食 2018/2/6

1月31日の皆既月食は、最初から最後まで全経過が見られる好条件だった

 1月31日は、全経過が見られる月食としては3年4か月ぶりとなる皆既月食が起こった。当初不安視されていた天気は、何とか良い方向に転んでくれて東海地方でも薄雲がかかりながらも見えたところが多かった。

東の空に浮かぶ満月。20時30分にはすでに半影月食が始まっていた

 午後7時ごろ東の空には美しい満月がかかっていた。「何とか行けそうだ」と期待が盛り上がってくる。午後7時50分から半影月食が始まった。時間が過ぎるにつれ満月の左下がゆっくり薄暗くなってゆく。

21時10分。月が半分以上欠けた。欠けて見えないはずの部分がぼんやり赤く見えていた

 ときおり雲が流れてくるものの、天気はおおむね良好。月も順調にかけて行き、午後9時には半分強欠けていた。双眼鏡で見ると欠けて見えない部分もうっすらと赤く色づいていることがはっきりとわかる。欠け始めに比べるとあたりも暗くなった。

21時50分。いよいよ皆既の始まり。

 午後9時50分、いよいよ皆既の始まりだ。月全体が赤く染まっているが、半影に近い月の南側が明るく、本影の中心に近い北側が暗い。そのグラデーションが何とも美しい。あたりはかなり暗くなったが、薄雲がかかっているせいか、星はあまり見えない。

22時10分。満月は完全に本影の中に入り込んだ。どちらかといえば透明感なる赤。

 午後10時10分。満月は完全に本影に隠れた。皆既月食の最大の魅力である赤い満月夜空に浮かび上がる。若干薄雲があるものの、鮮やかで透明感のあるオレンジ色に近い赤。せっかくあたりは暗くなったのに、オリオン座の三つ星さえも良く見えない。
 
そうこうしているうちに、赤い月はどんどん輝きを失っていった。ついに雲が押し寄せてきた。とりあえずこれまでと、ひとまず退散。

23時40分。雲の薄い部分からときおり欠けた月が見えた

 結局、その後雲は取れず鮮やかな赤の皆既中の月は見えずじまい。でもまあよくぞここまで天気が持ってくれたことに感謝。
 
次の皆既月食は、半年後の7月28日の未明に起こる。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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