【第47回】できたて感動! 美食と健康のアミューズメント・スーパー『マルヤス メルヴィ芸濃店』 2018/7/12

『マルヤス メルヴィ芸濃店』三重県津市芸濃町椋本3055/059-266-2266/9:00〜21:00

「地域の人々の健康的で豊かな暮らしのために」という基本理念を掲げ、健康的で高品質な食材の提供で地元人気の高い、三重県の「マルヤス」。2018年4月にオープンした県内11店目の店舗は驚きの美食体験ができる食のアミューズメント・パーク「マルヤス メルヴィ芸濃店」です。


【驚き1. 南国気分な果実の楽園】
天井が高く開放的な店内。BGMは心地いいハワイアンで、店員さんの制服もアロハシャツと、ほぼハワイのホテルに到着した気分です。フルーツの鮮烈な色と香りで、自然と気持ちがハッピーに。

1946年、三重県津市のフルーツ専門店から創業した「マルヤス」、フルーツに関してはどこにも負けない品揃え。地元では贈答用フルーツといえば「マルヤス」であり、高級マスクメロンはいわばお店の顔でもあります。

同店舗内の「cafe iconi」(カフェいこに)で、この食べごろのこだわりフルーツを使った自家製アイスキャンディーを販売。ミルクベースのアイスにカットフルーツをたっぷり入れた無添加アイス(10種類以上、300円〜1,000円)として、味わうことができます。一番人気はいちご(450円)ですが、マルヤスの看板商品マスクメロンを使ったマスクメロンアイス(1,000円!)を一度食べれば、その芳醇な香りと自然の甘みの虜になるはずです。


驚き2. 江戸前寿司へのどこでもドア】
不思議な世界へようこそ。ハワイアンの流れるスーパーで買い物をしていたら、鮮魚売り場の隣に当然現れた、白木の引き戸。一歩、足を踏み入れるとそこには・・・!

江戸前寿司を提供する、本格寿司店「鮨禧」(すしよし)が出現。

「なぜ、スーパーの鮮魚売り場に本格寿司店?」
マルヤスが新店舗開店で大切にしたテーマのひとつは「驚きの提供」です。買い物の場に異質な空間をつくりだす仕掛けはまさにサプライズ。
そして、おろしたての魚を目の前で握る板長を支えるのは、通路でつながっているスーパーの鮮魚部。物理的なつながりだけではなく、「鮨禧」板長の発注をもとに鮮魚部が仕入れを担い下処理まで行うため、板長一人でも、その後ろに何人もの職人がいるような環境で、信頼と手仕事のつながりがあるのです。

取材日は特別イベント開催中で、この日、マルヤスが招聘した伝説の寿司職人・松田春喜さん(写真右上:左)の江戸前握りを特別コース5,000円(税込)で堪能できるとあって、1回につきわずか4席の座を狙ってやって来たファンで大賑わい。
通常は、マルヤスの社員であり板長の磯和弘記さん(写真右上:右)が江戸前の技を披露しています。

(写真左上より時計回りに)スーパー内に本格寿司店の佇まい/左:伝説の寿司職人・松田春喜さん 右:「鮨禧」の板長・磯和弘記さん/うにの握りを塩で/松田さんファンの山本さんご一家3人/まぐろは江戸前らしくヅケも用意あり

松田さんは、惜しまれながら一昨年に閉店した、三重県一の名店と呼ばれた「東京 大寿司」の元大将で、現在も “すし継承人”の肩書きで世界に本物の寿司を伝える超一流の寿司職人。そんな松田さんの味に再会したいと、かつての常連客であった山本さんご一家が来店。「イベントを知り、即、予約しました」と、心待ちにした特別なイベントを満喫された様子でした。

「鮨禧」
<通常メニュー>
昼 特上3,500円・上2,500円・並1,980円 海鮮丼や海鮮ちらし鮨など1,500円〜。その他、おすすめの握り1貫からの注文も可能。
夜 極上15,000円・特上10,000円など
※寿司メニューの価格は税込み表示です
<営業時間>
昼 11:00〜15:00/夜 18:00〜20:00
月・水曜日休み
<予約電話番号>
059-266-2266


【驚き3. 「鮨禧」を支える鮮魚部の底力】

朝から丸魚の並ぶ鮮魚部/光り輝く南伊勢参のうるめいわしの美しさ!/「伊勢まぐろづくし」1,580円/「特上にぎり」1,280円~1,380円

江戸前寿司「鮨禧」の仕事を、縁の下と横から支える鮮魚部が仕入れる魚は、鮮度も質も申し分ありません。毎週土曜日には、11時からマグロの解体ショーが行われています。そのほか、全国からコンディションのいい魚を選んで仕入れますが、とくに豊かな漁場をもつ南伊勢の魚が素晴らしく美しい。美しさは鮮度のいい証です。

「鮨禧」をはさみ鮮魚の反対側には、持ち帰りの寿司売り場。ネタは一部「鮨禧」と同等なものを使うこともあり、ネタ次第ではだいぶお得に買えることも。たとえば、この日並んでいた上品な脂が絶品の「伊勢まぐろ」(伊勢湾の生け簀で育った養殖まぐろ)も「鮨禧」で握られていました。


【驚き5.生活を彩る、生ハム、ワイン、松坂牛】
「世界三大ハム」の一つとして知られる、イタリア産生ハム「プロシュット・パルマ」。生ハムの代名詞として有名なパルマ地方の製品ですが、じつはフリウーリ地方の「プロシュット・サンダニエーレ」のほうが価格も高く、イタリア国内では人気が高いのです。そんな高品質の生ハムを熟成させながら、バックヤードで小分けパックにして販売しているため、じつは切りたてのフレッシュパック。専門店レベルの熟成庫とプロの腕が成せる技が光ります。

松阪牛のかたまりが煌めく熟成庫も、まるでティファニーのウインドーに飾られた宝飾品のよう。丁寧な対面販売で買える松阪牛のホルモンも、ときどきしかお目見えしませんが、絶品です。

向かい側のコーナは、気品あるワイン売り場になっています。生ハム、松坂牛、ワイン売り場は、人呼んで「美食のゴールデントライアングル地帯」。多くの美食家たちが引き寄せられて来ることでしょう。


【驚き6.健康的なガチャガチャ】
好きなものを好きなだけ。大人のガチャガチャのような楽しいマシーンはどちらもアメリカ製。アメリカンセレブの美と健康をマシーンごと体験できます。

オーガニックにこだわった、ドライフルーツ、グラノーラ、スプラウトナッツ、スーパーフードが常時100種類ほどの量り売り。しかも、チョココーティングされたチアシードや、ヨーグルトチョココーティングのゴジベリー(くわのみ)やマルベリー(こくのみ)など、ニューヨーク・セレブがSNSに投稿していそうな、見た目が可愛いうえに女性の体に優しい食材の宝庫です。少しずつ試して、お気に入りを見つけてください。

ピーナッツ、アーモンド、チョコアーモンド、カシューナッツ。日本のスーパーでは珍しいピーナッツバター・マシーンでつくるナッツ100%のひきたてペーストは、風味絶佳。チョコアーモンド以外は、糖分を添加していないナチュラルテイストなので、お料理の素材としても活躍します。日本の夏には、そうめんつゆをプラスして、ナッツそうめんダレやドレッシングにも使えます。

「It's Peanut Butter Jelly Time」という歌があるほどアメリカの国民食として愛されている、ピーナッツバターとジェリー(基本はぶどうのジャム)のサンドイッチなどが代表的な食べ方。こちらも無糖のピーナッツバターが合うのでお試しを!


【驚き7.焙煎オーダー!? もはやコーヒー専門店】
本当のコーヒー好きが求めるのは、「挽きたて」のさらに上をいく「煎りたて」なんだとか。マルヤスメルヴィのコーヒー豆売り場には約12種の生豆を焙煎するロースターがあり、頼めば生豆をお好みに焙煎してもらえます。

適量を飲むと健康にいいと知られているコーヒー、「焙煎から72時間以内のコーヒー豆なら、さらに体にいいんですよ」とマルヤスの坂崎公亮社長。免疫力アップやアンチエイジングに効果があるとの研究結果が認められているのだそうです。

写真上から)マルヤスの坂崎公亮社長/社長も認める実力とデザインを兼ね備えたドリッパー/カフェでひきたてコーヒーを

焙煎に8分、冷却に2分かかるため、お買い物の最初にお願いしておけば、待たずに買い物の最後にピックアップ完了。店内に広がる焙煎の香りが、自分のためのものだと思うと、待つのも楽しいものかも。

もちろん、焙煎済みの量り売りのコーヒー豆も鮮度のいいうちに使い切る仕組みがあるため、定期的に新しく焙煎されたものが並ぶのでご安心を。

コーヒー豆売り場に隣接した「cafe iconi」で、焙煎したてのその豆を挽いてドリップしたコーヒーを楽しむこともできます。「焙煎したてのドリップマスター」は1杯450円より。焙煎するコーヒー豆を売り場からチョイスできるので、お気に入りを探す手段としても活用できそうです。

その稀少性から「コーヒーのロマネコンティ」とも呼ばれている、生豆100g 2,000円のエチオピアのゲシャビレッジ農園の「ゲイシャ」を「焙煎したてのドリップマスター」の注文でカフェにて飲んでみました(1杯1500円!!)。苦味が少なく香りは華やかなフルーティな味わいのため「ドライフルーツと一緒にどうぞ」とは、坂崎社長からのアドバイス。


【驚き8.本格ピザ窯の利用法】
本格的なピザ窯のある「cafe iconi」。ピザを中心にイタリアンメニューが多いのは、マルヤスがスーパーマーケットの他、イタリアンレストランも経営する会社だから。
マルゲリータ(1枚750円)など、超高温なピザ窯だからこそ生まれる美味しさは、間違いなく本場の味。しかもテイクアウトも可能です!

さらに、スーパーのピザ売り場には子どもたちが喜びそうな、ブレッドタイプのスクエアピザ(フランク&コーンとミックスの2種類/1ホール1580円)が売られています。自宅のオーブンで焼くのもいいのですが、なんと、お願いすれば本格ピザ窯で焼き上げてもらえます。レジでお買い上げ後、カフェカウンターで注文。(待ち時間15分〜)


【驚き9.スーパーの魅力集約するカフェへ】
いわゆるスーパーのイートインやフードコートとは違います。メニューは「ステーキ」や「ハンバーガー」、銅板で時間をかけて焼く「ふわふわパンケーキ」や「自家製麺のうどん」など、その内容はスーパーであることを忘れる充実度。

さて、ここまで、記事を読んだ方はもうお気づきでしょう、各売り場と「cafe iconi」が何らかの関わり合いがあることを。メニューの一部はスーパーで買える食材も含まれるため、お試しの場でもあるのです。

なかでも、「モーニングビュッフェ」は見逃せません。毎週土曜・日曜、「cafe iconi」ではマルヤス特製の料理、安心な地元野菜、旬のフルーツ、こだわりの飲料などが食べ放題&飲み放題で、大人1,300円、小学生850円、小学生未満無料! さらにホテルのようにシェフが目の前で焼いてくれるオムレツや、リコッタパンケーキ、ミニうどんをオーダーできるので、作りたてを楽しめます。

記事中、コーヒー売り場の説明で「焙煎済みの量り売りのコーヒー豆も鮮度のいいうちに使い切る仕組み」と書きましたが、じつはこのビュッフェのコーヒーとして大放出するのがその仕組み。
通常2,000円〜2,200円で売られているカルピスバター食パンや、エシレバター食パンも、パンコーナーに出ることもあり、パンも食べ放題とお得なうえ、もし口に合えば、商品を購入するということに繋がって行きます。

モーニングビュッフェは楽しくてお腹いっぱいになるだけではなく、高級な味を少しずつ試すことのできる、またとないチャンスと言えるので、ぜひ、早起きしてお出かけを! 

cafe iconi「モーニングビュッフェ」
土曜・日曜 8:30〜11:00
大人1,300円・小学生850円・小学生未満無料
※平日はお得なモーニングセット提供中

いつもは地元色の強いスーパーをめぐる本欄ですが、今回は最新のトレンドを取り入れただけでなく、「できたてを味わって欲しい」という希望を形にした新業態を目の当たりにし、終始驚きっぱなしの取材でした。

なかでも印象的だったのは、坂崎社長が焙煎したてのコーヒーの美味しさを説明しているときの“熱量”。焙煎マシーンは間接的に温風でローストするそうですが、社長の情熱は直火そのものの熱さです。

熱いのは社長一人ではありません。お話をうかがった幹部、店長、板長など、皆さん自信と誇りを持って、自分たちのお店の良さをアピール。日本人はスーパーの社長でも「いえいえ、それほどでも」と謙遜しがちなんですが、このお店は違います。多分、ここはやっぱり半分ぐらいハワイなのかも。ちなみに夏の間、週末に限りフラダンサーが舞い踊るイベントもあるので、さらにハワイ感が増すことでしょう。

メルヴィとは造語で、フランス語の「mervill」(素晴らしい)+「vie」(生活)に由来。ここには確かに素晴らしい生活が待っています。


マルヤス メルヴィ芸濃店
三重県津市芸濃町椋本3055
059-266-2266
9:00〜21:00

※記事中の価格は、注釈がなければ税別価格で取材時のものです。また紹介した商品は常時取り扱いがあるとは限りません。

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スーパーマーケット研究家

65年東京生まれ、名古屋在住。一女の母。

サラリーマンの夫の転勤で国内外の転居を繰り返す中、スーパーの研究を始める。2012年に出版した著書が話題となり、出演したテレビ番組で紹介した岐阜県高山市の隠れた日常食「あげづけ」が大ブレーク。現在は、テレビコメンテーターのほか新聞や雑誌の連載、講演活動をこなしつつ、子育ての隙をみて、自腹で全国のご当地スーパーを行脚。埋もれた日常食の発掘とその魅力を伝えている。

著書/『日本全国ご当地スーパー掘り出しの逸品』『日本全国ご当地スーパー 隠れた絶品 見〜つけた!』(講談社)

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