不思議なご縁の話、ある韓国人との出会い 〜その1+その2〜【結び編】 2018/6/13

前回記事 不思議なご縁の話、ある韓国人との出会い〜その2〜【後編】

皆さん!目を閉じてみて下さい。それから考えてみて下さい。この地球には浜辺の砂の数ほど空の星の数ほど多くの人間がいますが、貴方が目を閉じているこの瞬間、貴方の頭に浮かび上がる人、いますか?いえいえ、貴方が目を閉じているこの時間、貴方の事を思っている人、誰かいるでしょうか。

お医者さんから余命告げられたら、会いに行きたい人、いますか?この世を去る時、この人には自分がこの世を去ること絶対に伝えておきたい人、誰かいるでしょうか。

≪「家族」以外の人で!!≫

2017年の初夏、自宅の固定電話が鳴り、電話に出たら「不思議なご縁の話、ある韓国人との出会い〜その1」でご紹介した「☆☆さん」でした。

≪手術することになったけど、初めての事なのでちょっと不安。≫

とのこと。

韓国から離れ、「朴」の人生の半分は日本ですが、心まで離れたわけではないので、韓国から配信されるマスコミ情報から「☆☆さん」の近況や今後の動向などを見守っていたところなのに、前ぶれのない予想外の連絡。「☆☆さん」は「★静中の動★」タイプなので彼の「一挙一動」には何かの深い意味がある。いつもとは違った電話越しの声から嫌な予感。(◎_◎;) ドキン

「朴」は来日して以来、沢山の方にお世話になりました。そのお一人である「(日本人)Aさん」からと或る日、

≪入院する事になりました。治ったら又ご連絡します。≫

とのファックスが届きました。「朴」はその話を露ほども疑わず、「Aさん」が元気な姿で再び現れる事を待ち続けました。

ある年に、全く別人である「(日本人)Bさん」は、

≪昔から入退院繰り返していた持病なので見舞いに来てもらうほどでもなく、ご心配なさらず・・・・・・≫

と、人に頼んで「朴」に伝えてきました。

これだけ紛らわしい言い回しや遠まわしで話をして、相手に気付かせるのが「知性」&「美徳」とされる社会だとは。韓国だって面と向かって物事ストレートに言う人ばっかり居る訳ではないけど、日本人の言葉には「裏」があり、これが「★日本人の最後の別れ方★」であることに気づいたのは、3名の「恩人」をあの世に送ってからのことです。「朴」って日本人の言葉の「裏」に隠された「真意」が読み取れないマジで鈍い人間。

「☆☆さん」の電話があってから約1ヶ月後、

≪無事退院したならば連絡があるはずなのに・・・・・・≫

電子メールボックスを毎日チェックしますが、彼からのメールはありません。もしも、携帯にかけて

≪あなたがお掛けになった電話番語は、現在使われておりません。≫

なんかの音声流されたら・・・・・・急に不安になりましたが、勇気を出して電話を。
呼び出し音は鳴ってるようだけど「彼」は電話に出ない。とうとう新聞の「おくやみ欄」のチェック。幸いに、「☆☆さん」と連絡が取れ、会うことに。

普通、一年に一回の頻度で帰国はするものの、旅程が短い上に所用はソウルではなく、地方にあるので何年も何年も会っていない。どんな容態なのか、自分の目で確かめたい焦りから2018年3月の帰国予定を約6ヵ月も前倒しして2017年9月9日(土)から9月12日(火)まで「3泊4日」の旅程です。

数日も日本を離れるとその間の仕事が溜まってしまうので、支障が出ないように仕事を片付けて、韓国に持っていく書類を作成して、部屋の掃除をして、鉢植えに水をやって・・・・・・こんな事で結局、徹夜明けの状態で洋服ダンスを開ける。

帰国の際は普通ラフな服装ですが、この日は、イタリア・ブランドの屈むと胸の谷間がチラっと見える女らしいシルク・ワンピースに、普段よりはやや高めのヒールのサンダル。そして、あのブランドのバックも忘れず。でもでも、お洒落過ぎて好きな気持ちバレバレじゃ恥ずかしいからチョイと控え目に。(^_−)ウィンク

≪あれ、何で自分、ここまで気を遣わないといけないわけ?これって、お婆ちゃんのおどけない恋心??≫

≪いえいえ、ひょっとすると、この世で会える最後の日になるかも知れないので、最高に美しい姿でお別れしたく。≫

しかし、1年は365日。「朴の顔」だって「綺麗な日」もあれば「可愛い日」もある。なのに、よりによって見るからに疲れ切った様子のこんな「ブスな日」に・・・・・・と、悔みつつ「9月9日(土)」の朝6時に家を出て9時の飛行機で日本を出発。

11時半頃「仁川空港」に着き、ソウルへ移動。「☆☆さん」の体調を気遣い、彼の自宅の最寄り駅で待ち合わせ、駅の近くのひと気のない地味なレストランへ。

≪ヘビに噛まれて朽ち縄に怖じる≫

「朴」って「★日本人の最後の別れ方★」から学習し、今回は「☆☆さん」の言葉の裏を深読みし過ぎてしまったみたい。マジでピントのずれた女。「☆☆さん」は不治の病や重い病気ではなく、全身麻酔での手術で治る比較的軽い病気。手術は上手くいき、順調に回復に向かってる様子。 (*^−^)ニコ

「☆☆さん」が男盛りだった頃、二人は出会った。歳ではなく、物腰が非常に落ち着いて見えた「☆☆さん」。良い生き方を重ね、年と共に渋さを増し、年輪が顔に出てる。けれど、白髪が増えた上に手術のせいなのか、目の輝きが減ってしまった。

「朴」が花盛りだった頃、二人は出会った。手を差し伸べて上げないと一人ではやっていけないような可憐な女性と言われてた「朴」。歳を取り、顔にはしわができ、中年太り状態。慌ただしい生活が続き、超たくましくなった姿が「☆☆さん」を悲しませるのではないかを案じる。

「☆☆さん」の顔写真は皆さんには内緒だよ〜!なので、「☆☆さん」に会った「9月9日」の前日である「9月8日」に名古屋の「某専門学校」に出講した際、アシスタントに撮られっちゃった「朴」の顔写真アップしたよ〜。

「☆☆さん」は突然、育ってきた環境や生い立ちなど自分を作り上げてきたプライベートな話をしてくれた。今になって・・・・・・。それから、

≪初めて出会った日、輝いていた君のことを忘れられず、恋心に胸をときめかせた時期があった。君に出会ってから丁度一年後に「★あの事件★」は起きた。≫

≪その後、遠くに飛ばされ、暗黙の虐めともなりかねない「窓際(閑職)」に追いやられた。あの頃が僕の人生で最も苦しい時代であった。≫

と。

≪彼の話は続いたけど皆さんには内緒だよ〜!≫

「あの事」にはこれっぽっちも触れた事のない「☆☆さん」。思い出したくない深い傷だったけど数十年も経ったからもう掘り返しても辛くないかなあ〜と思ったのでしょうか。それとも、「自分」が壊れかかったとき支えてくれず、遠く遠くへ逃げてしまった人との気持に区切りをつけ、人生の次のステップへ進みたいと考えたのでしょうか。

裏切られたと思うのは信じていたから。ふとした拍子に思い出すと胸が苦しくなるのは熱愛だったから。けれど、「朴」のこと心から消すことなく、電話してきてくれて嬉しかった。道を選び直して復縁する?????それとも、現実を受け止め、バッサリ未練を断ち切る?????女心は揺れ動く。

「仏教」では教えられる。

≪愛は苦しみ≫

だと。そして、

≪思い出に執着することは煩悩≫

だと。

でも、一度は伝えなきゃ。

≪出会った瞬間、探していた自分の失った「★カケラ★」を見つけたような気がした。その感傷的直感は色褪せることもなく、年を追うごとに強まり、ずっーと過去にすがって生きてきた≫

と。それから、

≪会えるか、否かは重要じゃない。現実の愛情なんか知らなくたって幸を感じられる。海を隔てた「日本」で、過去の中の「幻の人」を追いかけ、傷つけられる事もなく、裏切られる事もなく、期限のない「★片思い★」でいいのよ。≫

って、言っちゃおー!

あ、そう言えば、「☆☆さん」より伝言預かってきました。「☆☆さん」が、地下鉄駅で別れ際に突然、

≪「自分」青年期に、日本で6ヵ月生活した事ある。≫

と、今更言うんです。(@_@)ナニッ?

それで、

≪「韓国」と「日本」、お互いに見習うところ一杯あるのに、欠点ばかり見て「嫌韓」だの「反日」だの唱えるのは、非建設的で、ただただ時間の無駄。≫

ですって。

(雅号)艸丁、本名:권창륜(クォンチャンニュン)權昌倫先生」 画像出典:『慶北・慶北人、艸丁☆權昌倫先生』

「朴」の所用は、慶尚北道(県)の「안동(アンドン)安東」(市)辺りにてあるので高速バスターミナルへ移動。「朴」の地方滞在期間中は、いつも付き添ってくれるご夫婦がいます。「(夫)李さん、(婦)金さん」。お2人のお陰で10日と11日の2日間走り回って何とか用事終了。けれど、くたくたに疲れちゃったよ〜ん。

「戻り日」の朝は9時頃にノロノロ起きよ〜かな〜と思ってたら、「李さん+金さん」曰く、「朴」を高速バスターミナルまで送ってから教会主催の早朝発バスツアーに参加する予定があるから、ソウル行きの始発のバスに乗りなさいって。「朴」ってマジ睡眠には恵まれない人生。全くもう。Y(>_<、)Y

イソイソ「宿所」を出て6時20分頃バスターミナルで降ろされた「朴」は、切符売り場で6時40分発のチケットを購入。待合室の椅子に座ろうとした瞬間、ビックリ。「不思議なご縁の話、ある韓国人との出会い〜その2」でご紹介した「艸丁先生」が、「★上にアップしてる画像★」と「全く同じ姿」で椅子に座り、「朴」の方を見てました。

※)「艸丁先生」は韓国で「書道の巨匠」と言われており、「艸丁先生」の「書」は「仙境に入った人の書」と評価されている「書芸(書道)家」。

艸丁先生:何度か見たことのある顔だけど・・・・・・?!?!

朴:日本の「朴美姫」です。昨年の4月に「書芸研究院」を訪れてた・・・・・・ここで「先生」にお目に掛れるとは!

艸丁先生:昨日の夕方帰る予定だったけど、疲れてたので朝の方がいいかなと思って。

バスは9時10分頃ソウルに到着。「朴+艸丁先生」は、バスターミナルの地下にあるひと気のない地味なレストランへ。

艸丁先生:その後、「僕」手術したよ〜。今の時代に若い人の前でこんな事言うのもちょっとあれだけど・・・・・・(ためらってから)・・・・・・「風水師」から≪危ないから危除けしなさい≫と言われてお祓いした効果があって助かったと思うけど・・・・・・

(そう言えば、「書芸研究院」でお会いした時より「心・身」弱って見える。)

艸丁先生:今までに一度だけ手術した事あるんだ。手術してからもう少しで丁度50年という節目を迎える頃に、青年期に手術受けた辺りをね・・・・・・どうも「不思議」なんだよ〜

朴:私、若い頃は「風水」や「占い」なんか「迷信」だと思って全く信じなかったのですが、自分の人生振り返ってみると「彼ら」に言われた事、けっこう当たったような気がして「西洋」の「地理学」&「天文学」も良いけど「東洋」の「地理学(風水)」&「天文学(占い)」を全面的に否定するのは如何なものかと・・・・・・

朴:あのう〜、実は、まだ若かった頃の話ですが、「朴家」の「山守さん」から

≪お譲様は、「貴い身分の人」に出会え、「妃嬪(ヒビン)」になる「観相」を持って生まれた女性です。≫

と、言われた事ありますが、「父親」から

≪「お坊さん」や「山に住んでる仙人」などの修行者は、「俗世」の人とは違った「特別な眼力」を持ってるから「山守さん」の話、軽く受け止めないように≫

と、念押しされました。

朴:かなり時間が経ってるので「うろ覚え」ですが、

『ある「将軍」が、見知らぬ女性に水を求めるや女性は水を汲み、柳の葉を浮かべて渡した。その訳を尋ねたところ、≪急いで飲むと胸の辺りが痛くなるので葉っぱに邪魔され、ゆっくり飲むように・・・・・・≫と女性が答えた。この将軍は後に「王」となり、彼女を「妃嬪」として迎えた。』

と、「山守さん」が私に・・・・・・

艸丁先生:へ−え、その人、言い当てるなぁ〜!その人、言い当てるなぁ〜!!

艸丁先生:それ、朝鮮を建国した「이성계(イソンゲ)李 成桂」にまつわる『柳の葉の説話』。「水」に「柳の葉」を浮かべて渡した女性は「康(カン)さん」。「李成桂」は朝鮮初代王となって「彼女」を二番目の皇后として迎えた。「康さん」は「神コ王后(シンドク皇后)」。

それから、「艸丁先生」も「☆☆さん」の如く、育ってきた環境や生い立ちなど自分を作り上げてきたプライベートな話を語ってくれた。

「艸丁先生」は「中国」とだけではなく、「日本」とも「書芸」の交流をしていると言ってました。忙しくてなかなか日本まで来られないので、東京や大阪の書道会に「作品」だけ送る形にして。

≪「書」だけでの外交ですね!?≫

と、「朴」が話したところ「艸丁先生」曰く、

≪書の交流は人的交流でもある。文学作品に作家の精神世界が秘められたように、書芸作品にも書いた人の性格や生き方などが表われているので作品を通して書いた人に会うことができるから。≫

数回しか会っていないのに、あれだけブランクがあったのに、会話が途切れない。そして、「艸丁先生」のお話の世界が、「今は」ほんのちょっぴりだけど理解できる。初めて「艸丁先生」に会った日、「艸丁先生」から頂いた

≪人生を生きていく上では「★深い★」方よりは「★広い★」方が役に立つ。≫

この言葉、ず〜っと「朴」の「座右の銘」にしてたから。

あ、そう言えば、「艸丁先生」より伝言預かってきました。

≪東京・大阪・京都には「韓日・書道交流会」の事で数回行ったことあるけど「豊田」で交流会があった際には、日本には居たものの体調を崩して、愛知県を訪れることはできなかった。又、チャンスがあったら「名古屋」にも行きたいのでその折は宜しく・・・・・・≫

ですって。

「朴」の心を揺さぶった「☆☆さん」。そして、「朴」の人生の道標となった「艸丁先生」は、それぞれの分野で第一人者と言われる人物。「朴」の人生、もう少しで韓国で半分、日本で半分暮らしたことになるその折り返し地点という節目を迎えたタイミングで、韓国に着いた日には「☆☆さん」に、韓国を立つ日には「艸丁先生」に会えた。

「朴」の人生、何となく「ドラマティック」で、短くてハードスケジュールだった「3泊4日」の間に起きたちょっと不思議な出来事の話でした。

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韓国ソウル出身。韓国国会事務局退職後、1988年来日。大学で高等学校教諭1種免許(国語)取得。大学院で日本文化専攻。

名古屋市の官公庁などの翻訳・通訳人として活躍後、大学や名古屋市内の生涯学習センターなどで「コリア文化」に関する講座を担当。

現在は愛知大学、中京大学、中日文化センター、愛知大学オープンカレッジなどで韓国語講師をつとめる。

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