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2016年11月13日 常滑の「とこにゃん」 招き猫の産地 広くPR

【愛知】常滑を見守る「とこにゃん」。鼻と爪は陶製だ=常滑市栄町で(2016/11/13 知多版)

【愛知】常滑を見守る「とこにゃん」。鼻と爪は陶製だ=常滑市栄町で(2016/11/13 知多版)

 常滑市中心部のやきもの散歩道に鎮座する巨大な猫の頭。2007年に完成した見守り猫「とこにゃん」は、常滑が招き猫の街として知られるきっかけをつくったという。常滑の街には、このほかにも巨大な招き猫が点在する。皆さんは、いくつ見たことがあるだろうか。

 「とこにゃん」は名鉄常滑駅から、やきもの散歩道へと向かう「とこなめ招き猫通り」を見下ろすように造られている。高さ3.8メートル、幅6.3メートル。地面から顔と腕だけが突き出したユニークな姿が印象的だ。

 強化プラスチック製だが、実は爪と鼻だけは陶製ということをご存じだろうか。

 企画を担当した中心市街地活性化事業の協議会は当初、全体を強化プラスチックで造る計画だった。ところが、当時の市長が「焼き物で造るべきだ」と待ったをかけた。といって、全体を陶器で造るための時間もない。そこで議論を重ねた結果、全てとはいかないまでも爪と鼻だけは陶製にすることで落ち着いたのだという。

 出来上がった巨大招き猫は予想以上の反響を呼び、テレビの取材も相次いだ。

 常滑は招き猫の産地ではあったが、それまでは招き猫まつりやミュージアムのある瀬戸市などに押され、地元の常滑でもあまり産地として認識されていなかったのだという。市の担当者は「常滑が招き猫の街といわれるようになったのは、とこにゃんがきっかけ」と振り返る。

 実は市内には、これに先駆けた巨大招き猫もある。ボートレースとこなめの場内にある高さ6メートルの招き猫は、1989年に名古屋市で開かれた世界デザイン博で展示された作品だった。博覧会閉幕後にレース場内に飾られるようになったという。

 常滑市奥条の陶器卸「ヤマタネ」もデザイン博の年から、店先に3メートルの招き猫を飾っている。同社の伊奈義洋さんは「皆さん、道の目印にしてもらっているようです」と話す。

 この他、とこにゃんの完成以降も巨大招き猫が市内に続々と登場している。

 同市りんくう町の「まるはドライブインりんくう常滑店」は、屋根の上に名物のエビフライを抱えた招き猫の顔を設置。昨年12月にオープンしたイオンモール常滑も、高さ6.5メートルの巨大招き猫「おたふく」がお出迎えしてくれる。

 二頭身のフォルムや大きな目、おなかの前の大きな小判などが「常滑系」の特徴。巨大招き猫はどれも、常滑の存在を強くPRしてくれている。皆さんも巨大招き猫に会いに、常滑を散策してみては−。(小西数紀)


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