2019年元日から新元号 政府、陛下退位巡り検討 

2017/1/11 朝刊

 天皇陛下の退位を巡り、二〇一九(平成三十一)年一月一日に皇太子さまが新天皇に即位し、同日から新元号を適用する案が政府内で浮上していることが分かった。年が替わる節目の日の改元により、国民生活への影響を最小限にできる一つの案として検討されている。政府関係者が明らかにした。陛下が高齢であることを踏まえ、より早い段階での皇位継承も引き続き探る。

 菅義偉官房長官は十日の会見で、改元時期に関し「有識者会議に、陛下の公務負担の軽減を最優先で静かに議論してもらっている。方向性も示されていない段階だ」と述べるにとどめた。

 陛下は昨年八月八日の国民へのビデオメッセージで「戦後七十年という大きな節目を過ぎ、二年後には平成三十年を迎えます」と述べられた。政府内では「退位は一八年がリミットというのが陛下の気持ちだ」との受け止めが広がっていた。

 政府の有識者会議は今月十一日の第八回会合の議論を踏まえ、二十三日の会合で論点整理を行い、公表する段取り。政府は与野党論議を踏まえ、二十日召集の通常国会で陛下一代に限って退位を認める特別法を成立させる方向で調整を進めている。

 元号が変われば、各種印刷物や公文書への影響が予想されるが、元日であれば混乱はより少なくて済むというのが政府内の受け止めだ。改元については一八年元日も節目とはなるものの、法整備から間がなく、新天皇の即位への準備期間が短くなる。

 政府は一月から六月にかけての通常国会中は「退位や即位と、各種法案審議などを巡る政局が影響し合うのは好ましくない」(関係者)として避けたい考えだ。陛下が重視してこられた終戦の日の式典などへの出席も勘案し一八年後半以降の退位が有力となっていた。

 退位時期については、特別法に日付を明記する案と、政令で定める案の両案がある。政令で定める案には「国会が政府の裁量に委ねることになってしまう」(官邸筋)との指摘も出ている。

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