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初舞台、宇野トップ 大須から世界へ、飛躍の時 

2018/2/9 夕刊

団体男子SPで演技する宇野昌磨=9日、江陵で(田中久雄撮影)

 「特別な緊張感もなく、自分の演技ができた」。九日、フィギュアスケート団体の男子ショートプログラムをトップで終えた宇野昌磨(トヨタ自動車)。五輪初出場の二十歳がほっとしたような笑みをこぼした。

 名古屋市中区の大須商店街の外れ。伊藤みどりさん、浅田真央さんら五輪メダリストを生んだ名古屋スポーツセンターを拠点にする「グランプリ東海クラブ」で指導を受けてきた。五歳のとき、遊びに行ったセンターのリンクで当時中学生だった浅田さんに誘われ、スケートを始めた。リンクの関係者らは、母親に連れられて練習に来る姿をほほ笑ましく見守っていた。

 「失敗した自分に悔しくて、顔を涙でくしゃくしゃにしていたよ」。センター営業部主任の栗田宏さん(35)は、それでも懸命に滑っていた宇野を覚えている。

 学校が終わるとすぐにリンクに駆け付け、演技曲の一場面を数時間繰り返していたことも。「納得いかなければどこまでも追求する。努力の才能は真央ちゃんや(村上)佳菜子ちゃんと共通する」と断言する。

 大須や中京大豊田キャンパス(愛知県豊田市)のリンクを中心に練習を重ね、五輪でメダルが期待されるまでに成長した。「恵まれた環境でやってこられた」と宇野は振り返る。

 団体に続き、十六日に始まる男子シングルに臨む。「大須から真央ちゃんに続くメダリストを」と地元は期待するが、宇野は「金メダルを目指すとは言わない」。あくまで自分の納得いく演技を目指すことで、期待に応えるつもりだ。

 (平昌・安福晋一郎)

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