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イラク日報に「戦闘拡大」 防衛省、1万5000ページ公表 

2018/4/17 朝刊

公表された陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報のコピー。2006年1月22日分には「戦闘が拡大」(中央)との記載があった

 防衛省は十六日、二〇〇四〜〇六年にイラクに派遣された陸上自衛隊部隊の日報を初めて公表した。陸自の活動は「非戦闘地域」に限定されていたが、派遣された南部サマワの治安情勢を「戦闘が拡大」と分析するなど複数の「戦闘」の記述があった。自衛隊の宿営地と周辺には十数回にわたりロケット弾や迫撃砲などによる攻撃があったことが分かっているが、日報により「戦闘」との表現が確認された。

 自衛隊にとって初の「戦地」派遣とされた活動記録が明らかになり、海外での武力行使を禁じた憲法九条との整合性を巡り、当時の小泉政権の判断が妥当だったのかを問う声が強まりそうだ。

 小野寺五典防衛相は記者団に「戦闘」との記述が「何カ所かあったと確認している」とした上で「イラク復興支援特別措置法に基づいた(非戦闘地域に限定した)活動だったとの認識は変わらない。現場の部隊の活動が記されており、しっかり保存したい」と話した。

 公表は延べ四百三十五日分、一万四千九百二十九ページに上る。だが、ロケット弾がコンテナを貫通した〇四年十月三十一日など宿営地が攻撃されたことが判明している日の多くは含まれず、警備態勢や攻撃の詳細が記されているとみられる部分など黒塗りも多い。

 自衛隊の車列近くで路上爆弾が爆発したことが分かっている〇五年六月二十三日には、車両の写真とともに「ミラーは割れ落ちた」といった被害状況や、「活動開始の時間帯を狙われている可能性」などの分析があった。

 「戦闘が拡大」との記述があったのは〇六年一月二十二日分。サマワで英軍のパトロールに反感を持った地元民兵が射撃し始めたことに端を発した、と記載されていた。

 〇三年七月成立の特措法により、政府は陸自の延べ約五千五百人をサマワに派遣。隊員は医療指導や給水、学校など公共施設の整備に従事した。

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