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危険高まった1年、欠落 

2018/4/17 朝刊

 <解説>

 今回公表されたイラク派遣部隊の日報は、現地の様子を伝える一次資料として重要な価値がある。しかし、これまで明らかになっている陸自宿営地へのロケット弾の着弾を含む二〇〇四年三月〜〇五年三月の一年分の大半が含まれておらず、危険度が高まった時期の日報が抜け落ちている。

 陸自が派遣終了後に日報などを基にまとめた「イラク復興支援活動行動史」などによると、宿営地への初めての着弾は〇四年十月二十二日。同三十一日には、ロケット弾が宿営地内の荷物コンテナを貫通した被害が出たが、この日の日報はない。宿営地への計十三回の攻撃のうち、九回分の日報がない。

 自衛隊のイラク派遣は憲法九条との整合性が問われたが、政府は自衛隊が活動する地域は「非戦闘地域」だと説明し、世論の反対を押し切った。本当に「非戦闘地域」だったのか、今回公表された日報からは検証できない。

 当時、日報は明確な保存期間が決まっておらず、各部署の判断で破棄できた。防衛省・自衛隊は今回、日報の有無を調べているが、派遣経験者やOBを含む個人が保管しているものをすべて調査したわけではない。国民への説明責任を果たすためにも、対象を大幅拡大して徹底調査することが必要だ。

 (東京社会部・原昌志)

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