コラム・小説・漫画

<解説> 安倍首相、米批判避ける 

2018/6/10 朝刊

 G7サミット初日の貿易を巡る討議は、米国が発動した追加関税を巡って大論争になり、分裂が露呈した。その中で安倍晋三首相は、自由貿易を重視しながらも米国を批判しない、独自の立ち位置を取った。

 米国が発動した鉄鋼、アルミニウムの輸入制限措置は日本も適用対象。米国は自動車への追加関税も検討しており、実現すれば日本の自動車産業は大打撃を受ける。首相も、自動車への追加関税は「理解しがたいし受け入れられない」と国会で答弁している。今回のサミットで、欧州・カナダと足並みをそろえ、米国に方針を改めるよう求めても不思議ではなかった。

 そうした選択をしなかったのは、十二日の米朝首脳会談を意識したためだ。

 先の日米首脳会談で、トランプ米大統領は、首相が「何よりも重要」とする日本人拉致問題を北朝鮮に提起すると確約した。だがサミットで首相がトランプ氏にとって「何よりも重要」な貿易政策を不用意に批判すれば、トランプ氏はG7内で孤立することになる。

 トランプ氏の機嫌を損ねるだけでなく、ここまで一枚岩を誇った日米関係が崩れ、拉致問題にも影響しかねないと、つなぎ留めを考えたようだ。

 だがトランプ氏に翻意を訴えなかったことで、貿易問題に関心が高い日本の経済界から批判が上がる可能性もある。

 (清水俊介)

PR情報

アクセスランキング 6:00更新 もっと見る

  • 会員登録
  • ログイン
今日の天気(05:00発表)
名古屋
曇りのち晴れ
30 ℃/--
東京
曇りのち晴れ
26 ℃/--
大阪
曇りのち晴れ
28 ℃/--
  • 現在、渋滞情報はありません。
  • 登録路線が未設定です。
  • 公式 Twitter はこちら
  • 公式 Facebook はこちら
クラウドファンディング 夢チューブ 中日新聞
東京新聞 電子版
中日販売サポート
東海テレビ 庄野アナと 新聞を音読してみよう!
中日防災ナビ
こどもウイークリーのこーなー
過去の企画・特集