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辺野古問う慰霊の日 沖縄戦終結73年 

2018/6/24 朝刊

沖縄戦犠牲者の名前が刻まれた「平和の礎」の前で、手を合わせる人たち=23日、沖縄県糸満市の平和祈念公園で(沢田将人撮影)

 沖縄県は二十三日、太平洋戦争末期の沖縄戦で亡くなった二十万人超をしのぶ「慰霊の日」を迎え、最後の激戦地となった糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で「沖縄全戦没者追悼式」(県など主催)が営まれた。翁長雄志(おながたけし)知事は平和宣言で、朝鮮半島の非核化や平和体制構築について共同声明が出された米朝首脳会談に言及。政府が進める米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設を「アジアは緊張緩和に動いている。流れに逆行する」と批判し、阻止へ改めて決意を示した。

 七十三年前のこの日、旧日本軍による組織的な戦闘が終わったとされる。来年四月末に退位される天皇陛下は六月二十三日を、八月の広島や長崎への原爆投下日や終戦の日とともに「忘れてはならない日」としてきた。式典では、戦没者遺族や翁長氏、安倍晋三首相らが正午に黙とう。計約五千百人が参列した。沖縄県浦添市立港川中三年の相良倫子(さがらりんこ)さん(14)は自作の「平和の詩」を朗読し、反戦を訴えた。

 普天間飛行場は、周りに住宅や学校が密集し世界一、危険な米軍基地とされる。翁長氏は一期目最後の宣言で「二十年以上も前に合意した辺野古移設が、普天間問題の唯一の解決策と言えるのか」と疑問を投げ掛け、日米両政府に方針転換を要求。「辺野古に新基地を造らせないという決意は揺るがない」と強調した。

 首相はあいさつで、負担軽減へ全力を尽くす考えを示したが、式典後の記者団の取材に「移設を進める」と述べた。政府は早ければ八月十七日にも辺野古沖に土砂を投入し、埋め立てを本格化させる。

 公園内の石碑「平和の礎(いしじ)」には、敵味方の区別なく戦没者の氏名を刻んでいる。今年は五十八人を加え、総数は二十四万一千五百二十五人となった。

 熾烈(しれつ)な地上戦となった沖縄戦では民間人が多数、巻き込まれ県民の四人に一人が犠牲になった。戦後、沖縄は本土に復帰する一九七二年まで米国が施政権下に置き強制的な土地収用で米軍基地が次々と建設された。今も国内の米軍専用施設の約70・3%が集中する。

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