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「栄角地」に高層ビル 名古屋市と大丸松坂屋 

2018/10/12 朝刊

名古屋市と大丸松坂屋グループが共同開発を予定する栄交差点北東の角地=11日午後、名古屋・栄で、本社ヘリ「あさづる」から

 名古屋の繁華街、栄の中心部に未利用地などとして残る「栄角地」の再開発に、土地を所有する名古屋市と大丸松坂屋グループが共同で着手し、高層ビル建設を構想していることが分かった。道路を挟んだ西側で建設中の日本生命栄町ビルでは、大丸松坂屋百貨店が商業施設を運営予定で、一体整備を目指す。都心に残る「最後の一等地」の再開発は、近年、名駅地区に後れを取っていた栄の活性化のシンボルとしての役割を担うことが期待される。

 中区錦三丁目の栄交差点北東の栄角地は、名古屋市が旧日銀跡地の千八百平方メートルを所有。大丸松坂屋が隣接地に、三井住友銀行が入居する建物の敷地二千平方メートルと、その北東側千平方メートルの駐車場を所有する。市有地部分は「栄広場」として休息や集会用スペースに開放されている。

 構想では、計四千八百平方メートルを一つの敷地として開発。商業施設やホテルなどが入居する高層ビルを想定し、日生栄町ビルと地下通路で結んで一体利用できるようにする。

 市は今後、栄角地の市有地部分を売却または賃貸し、大丸松坂屋グループとの共同事業を前提に開発する民間事業者を早ければ来年度にも公募する方針。市有地ではなくなった後も事業構想に市の意見を反映できるような公募の仕組みを検討している。

 栄角地は、明治時代に建設された日銀名古屋支店が名古屋空襲で焼失して以降、開発の検討と白紙化を繰り返してきた。市は二〇一三年度に策定した「栄地区グランドビジョン」で、「特色ある交流拠点とするため魅力ある機能導入をすすめる」と明記。大丸松坂屋百貨店の親会社J・フロントリテイリングと、共同開発の可能性を探っていた。

 栄地区では、市が本年度から久屋大通公園北側エリアの整備事業に着手し、久屋大通沿いの旧住友商事名古屋ビル跡地でも高層ビルの建設計画が進行。中日ビルも来年三月に閉館して新ビルが建設されるなど、大型事業が続いている。栄角地の再開発によってさらなる相乗効果が予想される。

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