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「最大の懸案」着手へ 

2018/10/12 朝刊

 名古屋の中心部で、戦後ずっと、ぽっかり空白になっていた「栄角地」。栄地区の街づくりで「最大の懸案」(財界関係者)だった一等地の再開発が、いよいよ動きだす。

 名古屋では近年、二〇二七年のリニア中央新幹線開業を見据え、名古屋駅周辺で超高層ビルの建設が相次いだ。名駅地区への一極集中の懸念が高まる中、もう一つの都心である栄地区も、活性化の必要に迫られていた。

 とりわけ栄角地は、かつて中部地方で最も地価が高かった栄交差点の北東にあり、地下鉄栄駅や地下街のシンボルの「クリスタル広場」とも隣接する「一等地の中の一等地」(不動産関係者)。名古屋学院大の江口忍教授(地域経済)は「栄や名古屋の価値を高める重要な再開発になる」と期待する。栄と名駅の二極が競い合って発展することで、にぎわいが街全体に波及するからだ。

 狭い地域に超高層ビルが林立する名駅地区と異なり、街中を歩いて楽しめるのが栄の魅力だ。栄角地に大規模な複合ビルが建つと、人の流れがビル周辺で滞留するリスクもある。開発事業者の利益に固執せず、周辺の商業者や市民と連携して地域全体を盛り上げる開発を実現できるかが鍵になる。

 (石原猛、谷悠己)

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