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トランプ氏、強権再開 司法長官更迭/CNN記者「追放」 

2018/11/9 朝刊

7日、米ホワイトハウスでのトランプ大統領の記者会見で、質問するCNNテレビ記者(左端)のマイクを取り上げようとするスタッフ=ロイター・共同

 【ワシントン=後藤孝好、石川智規】中間選挙から一夜明けた七日、トランプ米大統領は、下院で敗北したものの選挙結果を「完全勝利に近い」と豪語し、早くも独断専行的な動きを加速させた。ロシアによる二〇一六年米大統領選への介入やトランプ陣営との共謀疑惑の捜査を巡り、対立していたセッションズ司法長官を更迭。記者会見では自らに批判的なCNNテレビ記者に「無礼でひどい人間だ」と暴言を浴びせ、ホワイトハウスは同記者の「出入り禁止」に踏み切った。

 「疑惑捜査に何百万ドルも使っているが、共謀はない。米国にとって非常に悪いので終わらせるべきだ」。トランプ氏は会見で、モラー特別検察官の捜査を厳しく批判した。

 怒りの矛先は、大統領選でいち早くトランプ氏を支持した元側近のセッションズ氏に向けられた。本来は捜査を監督する立場だが、選挙中に駐米ロシア大使と接触していたことが発覚。捜査に関与しない方針を示したため、モラー氏の捜査を統制できていないと不満を強めていた。

 セッションズ氏は七日、トランプ氏に促されて辞表を提出。当面代行を務めるウィテカー司法長官首席補佐官は、疑惑捜査を「魔女狩り」と批判するトランプ氏を「絶対的に正しい」と擁護する。トランプ氏の解任を画策したとして進退問題が取り沙汰されたローゼンスタイン司法副長官から、捜査を監督する立場を引き継ぐため、実際にモラー氏の解任や権限を縮小することもできる。セッションズ氏の更迭は、トランプ氏が今後、閣僚らを自分に忠実な人物で固める人事刷新の突破口になる可能性がある。

 トランプ氏は会見で、大統領の弾劾訴追権を持つ下院で多数派を奪還した民主党に対し、インフラ整備や減税などでは協力する姿勢を示す一方、「彼らが(疑惑の調査など)ゲームをするなら反撃する」と強くけん制した。

 トランプ氏のメディア批判もさらに先鋭化した。CNN記者が中米から米国を目指す移民集団について「なぜ悪者扱いするのか」と迫ると、質問をさえぎり反論。顔を紅潮させながら「CNNは君を雇っていることを恥じるべきだ」と言ってのけた。

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