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レスリング全てやり尽くした 吉田さん引退会見 

2019/1/11 朝刊

笑顔で引退会見する吉田沙保里さん=10日、東京都内のホテルで(河口貞史撮影)

 レスリング女子で五輪、世界選手権を合わせて十六大会連続世界一の偉業を成し遂げ、八日に現役引退を表明した吉田沙保里さん(36)=至学館大職員=が十日、東京都内で引退記者会見に臨んだ。三十三年のレスリング人生に幕を下ろす決断について「改めて自分自身と向き合った時、レスリングはもう全てやり尽くしたという思いが強くなった」と語った。

 二〇一六年リオデジャネイロ五輪の決勝に敗れてから、休養に入っていた。約一年半後に迫った東京五輪に向け、「また頑張らないといけないかな」と思う一方、「年を取るにつれて体力も落ち、気持ちの部分が追いつかない状況だった」と打ち明けた。

 リオ五輪後、日本代表コーチなどを務めながら「若い子の勢いを感じ、バトンタッチしてもいいのかな」と考えるようになったという。昨年十二月の全日本選手権を見て引退を決めた。

 代表コーチは続ける意向で「東京五輪は自国開催なので盛り上げていきたい気持ちが強い。精神的な支えになれたら」と新たな夢を語った。「女性としての幸せを絶対つかみたい」と、結婚への思いも口にした。

 吉田さんは津市生まれ。元レスリング選手の父、栄勝さん(一四年死去)の手ほどきを受け、三歳で競技を始めた。高速タックルを武器に、女子が正式種目入りした〇四年のアテネ五輪から五輪三連覇を果たした。

 一二年、ロンドン五輪後の世界選手権十連覇で史上初の十三大会連続世界一となり、「人類最強」と呼ばれたレスリング男子のアレクサンドル・カレリンさん(ロシア)の記録を超えた。同年にレスリング初の国民栄誉賞を受賞。リオ五輪では、夏季五輪で女子初の日本選手団主将を務めた。

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