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新興国で効率化 ダイハツ、スズキと協業加速 

2019/1/13 朝刊

 トヨタ自動車が、子会社のダイハツ工業や業務提携するスズキと、新興国での協業を本格化させる。低コストの小型車を得意とするダイハツに東南アジア向け車両の開発を任せ、現地の売れ筋車種をトヨタの工場で生産して効率化を図る。スズキとの連携によるシェア拡大を狙うインドやアフリカを含め、新興国で「稼ぐ体制づくり」を急ぐ。

 インドネシアとマレーシアに開発・生産拠点を持つダイハツは低コストで高品質な製品を製造する、「良品廉価」な車づくりで定評がある。日系だけでなく現地メーカーからも幅広く部品を調達するなどして低価格の車を実現している。こうした車づくりを、トヨタがトップシェアのタイなどでも推進すれば、利益率の向上につながる。

 新興国では所得向上に伴い、若いファミリー層など初めて車を購入する顧客が増え、安価な小型車の人気が高い。小型のスポーツタイプ多目的車(SUV)など消費者ニーズに合ったラインアップを持つダイハツの車を、トヨタの工場で手がけることで、生産車種を売れ筋に絞る狙いもある。

 トヨタ幹部は「市場ニーズを捉えた製品をいち早く開発できるのがダイハツの強み」と話す。

 トヨタは、主力の国内や北米市場で今後の大きな伸びが期待できない中、電動化など次世代技術への対応に向け、成長が期待できる市場で稼ぐ力をつける必要に迫られている。高いシェアを誇る東南アジアに加え、将来的には、二〇一七年に世界四位の市場となったインド、さらなる車の普及が見込まれるアフリカが収益確保の重点エリアとなる。

 インド、アフリカで、トヨタはスズキとの協業を模索。スズキが開発した車をインドにあるトヨタの拠点で生産、トヨタ車として販売することなどを検討している。今後、東南アジアはダイハツ、インドとアフリカはスズキ、という協業関係をさらに明確化し、新興国戦略を加速させる。

 (曽布川剛、鈴木龍司、杉藤貴浩)

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