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リアス線へ 宮古−釜石試乗会 

2019/2/12 夕刊

JR山田線での訓練運転が報道陣に公開された三陸鉄道の車内。車窓からは復興が続く町の様子が見える=11日、岩手県山田町で(田中久雄撮影)

 東日本大震災の津波により不通が続いていた岩手県沿岸のJR山田線宮古−釜石間で十一日、三月の運行再開を前に報道機関向けの試乗会があった。再開後はJR東日本から三陸鉄道(同県宮古市)に移管され、三鉄は同区間に接続する南北の路線と合わせて全線を「リアス線」と改称する。

 JRによると、同区間(五五・四キロ)は大槌、陸中山田など七駅に流失や浸水の被害が出たほか、線路が八・五キロにわたり流失した。三鉄はJR山田線の宮古−釜石をはさんで北リアス線(久慈−宮古)と南リアス線(釜石−盛(さかり))を運行していたが、移管後は久慈−盛(大船渡市)間の百六十三キロが一本につながる。三日から、運転士の習熟のための訓練運転を実施している。

 試乗会があったのは宮古−陸中山田間と釜石−岩手船越間。運転士は営業運転と同じ速度で、カーブやトンネルで警笛を鳴らしながら進んだ。車窓からは、津波後に新築された家々や新たに造られた防潮壁が見え、沿線の住民が列車に向かって手を振った。山田町で母親と列車を見ていた佐々木陽和子(ひなこ)ちゃん(5つ)は、まだ鉄道に乗ったことがないといい「早く乗ってみたい」と運行を待ちわびていた。

 三陸鉄道は三月二十三日に開通記念列車を運行。翌二十四日から営業運転を始める。金野(こんの)淳一運行本部長は「地元の方だけでなく、観光のお客さまにもたくさん利用していただけたら」と話した。

 (日下部弘太)

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