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危険潜む大規模交差点 名古屋「東新町」事故が多発 

2019/2/12 夕刊

たくさんの車や歩行者が行き交う東新町交差点=名古屋市中区で

 日本損害保険協会(損保協会)は毎年、都道府県ごとに「危ない交差点」を公表し、注意を呼び掛けている。日没が早く、夕方の交通事故が目立つこの時季、実際に記者が歩いてみると現場に潜む危険性が見えてきた。

 名古屋市中区の東新町交差点。二〇一七年、十六件の軽傷事故が起き、交通事故死者数の全国ワーストが続く愛知県で最も危ない交差点とされた。

 一月下旬の夕方に訪れると、車と自転車、歩行者がひっきりなしに行き交っていた。一台のトラックが左折して交差点に進入。横断歩道前で停車し、人波が落ち着いたのを見計らって発進した時、点滅する信号を渡りきろうと中年男性が走ってきた。トラックは急ブレーキで停止。男性が通り過ぎた後、運転手は何度も左右を確認してから、ようやく動きだした。

 片側三車線の県道広小路通と、北向きは四車線、南向きは六車線の市道堀田高岳線が交わる大規模な交差点。小さな交差点と比べ、速いスピードでも曲がりきれる。特に、対向車の接近を気にしなくてもいい左折時に、十分に速度を落とさない車が少なくない。曲がろうとした時に横断歩道の歩行者や自転車に気付き、急ブレーキをかけたが間に合わなかった、というケースが多いという。十六件の事故のうち八件が左折時に起きた。

 さらに、交差点の八十メートル南には、名古屋高速道路の東新町入口がある。入り口が分かりにくく、交差点内、あるいはその付近で車線変更し、接触事故を引き起こす危険性もある。名古屋・中署の担当者は「車線も人も車も多く、見るべき対象が多いので、注意が散漫になる」と分析する。

 岐阜県では、岐阜市江添一の藪田交差点が、三重県では伊勢市御薗町長屋の高向交差点が最も危ない交差点とされ、それぞれ八件と六件の軽傷事故が起きた。

 損保協会は二〇〇八年から、全国地方新聞社連合会と連携し、都道府県ごとの交通事故のデータを収集。人身事故の多い危険な交差点各五位までをホームページで公表し、事故類型や予防策などを示している。協会の担当者は「危険を予測する心構えを持って運転してほしい」と話す。

 (井本拓志、奥村圭吾)

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