<第4話>期待の力士は? 2013/6/5

平成22年九州場所、63連勝中だった白鵬を寄り切りで破った稀勢の里。名古屋場所での綱取りが期待される

期待の力士として、まず筆頭に挙げられるのは夏場所で初日から13連勝し、白鵬と優勝を争った大関・稀勢の里です。次の日本出身力士の横綱として期待されるのは、稀勢の里以外にはないでしょう。

年齢、体力、相撲の取り口と、あらゆる面で申し分がありません。止まっても挽回ができるし、投げの打ち合いでも打ち勝つものがあるし、いろんな形が作れる力士です。あとは心技体の心の部分だけです。ちょっと硬くなりすぎるところがありますね。

横綱審議委員会からも次の名古屋場所で14勝以上を挙げれば、横綱に推薦される可能性があるとの見方が出ています。相当なプレッシャーがかかると思いますが、気負わず実力を発揮してもらいたいですね。

そのほかに注目したいのが、妙義龍、豪栄道、栃煌山です。

平成25年初場所、白鵬を押し出しで破った妙義龍。玄人受けする技能力士

妙義龍は前さばきのうまさ、「差し身」がいいんです。「差し身」 がいいというのは、もろ差しになる、自分に十分の体勢になるのがうまいということ。彼はもろ差し、速攻で攻めるタイプの技能派力士。玄人受けのする相撲をとりますね。

平成25年初場所、琴奨菊を突き落としで破った豪栄道。四つ相撲の代表格

食い下がったら簡単には引かない、粘りのある相撲を取るのが、豪栄道です。投げ技、足技もある四つ相撲の代表格ですから、ファンも多いですね。欲を言えば、もっと積極的、攻撃的になってほしい。前に出て、圧力をかける相撲に磨きをかけていけば、十分上位も見えてくるんじゃないでしょうか。

平成25年夏場所、肩透かしで日馬富士を破った栃煌山。もろ差し、一気に前へ出る相撲が魅力

栃煌山の特徴はもろ差し、一気に前へ出る相撲です。得意のもろ差し速攻が出た時は、大関クラスの相撲をとります。ただ、これを残されると意外にもろい。どう克服するかが課題です。稽古しかありません。もうひと回り体が大きくなって、たくましさを感じさせる体型になったら、大関、横綱を目指せるだけのものを持っているのでは、と感じています。

7月の名古屋場所では、綱取りに期待のかかる稀勢の里をはじめ、若手力士の取組に注目しながら、観戦してみてはいかがでしょうか。

PR情報

記事一覧

<第48話>15日間長かった名古屋場所

近年まれな日替わりで優勝争いの主役が変わる、予想しづらい場所でした。稀勢の里の綱取り、白鵬の1000勝に絞られて、迎えた名古屋でしたが、マスコミ(私も含…

2016/7/29

<第47話>名古屋場所、稀勢の里が注意すべきは

稀勢の里の優勝、綱取りは・・・。 白鵬の通算1000勝達成は・・・。 名古屋場所はこの2つが最大の見どころとなります。 稀勢の里は「今場所しかない」の気持ちで臨…

2016/7/9

<第46話>心に残る大関列伝(若嶋津編)

中学卒で入門するのが大半だった時代に、高校卒から角界入りしたのが若嶋津(本名・日高六男)です。鹿児島県種子島出身で入門時から色が浅黒く、のちに「南海…

2016/6/29

<第45話>心に残る大関列伝(琴風編)

輪湖時代が終わり、新両国国技館の誕生とともに千代の富士が小さな大横綱として脚光を浴びました。この時代、「おしん横綱」と呼ばれ、千代の富士を脅かした横…

2016/6/10

<第44話>夏場所をふりかえって

稀勢の里は残念でした。 白鵬の強さを改めて知らされた場所でした。白鵬は立ち合い張って、右腕を「く」の字に曲げ、相手の左ひじ、左あごを強襲して前へ出る…

2016/5/26

<第43話>夏場所は稀勢の里の綱取りに注目

今場所こそ、稀勢の里に注目します。 優勝すれば横綱昇進は間違いなしです。 春場所千秋楽、優勝決定戦のチャンス目前で白鵬が1差で逃げ切り、無念でした。 横…

2016/5/7

<第42話>心に残る大関列伝(魁傑編)

魁傑は日大柔道部出身で、大相撲とは縁がなかったのですが、投げ技と足技が柔道家としてよりも、大相撲に向くのではないかと花籠親方に熱心に口説かれ、本名西…

2016/4/20

<第41話>心に残る大関列伝(旭国編)

北の湖と輪島の輪湖時代、貴ノ花時代を語る上で欠くことのできない大関が昭和22年生まれの旭国、昭和23年生まれの魁傑です。2人とも極めて個性的な力士でした。…

2016/4/10

<第40話>春場所をふりかえって

白鵬が8カ月ぶり36回目の優勝を果たしました。3場所優勝から遠ざかっていた彼は、どうしてもこの場所は優勝するんだという強い決意のもと臨むと見ていました…

2016/4/1

<第39話>春場所展望 琴奨菊の大きい自信

ずばり春場所は白鵬が優勝候補の本命です。 優勝35回を誇る大横綱だけに、先場所の千秋楽の集中力が欠けた相撲は残念でした。琴奨菊の優勝が決まった後の日馬…

2016/3/11

プロフィール

17

日本福祉大客員教授、元NHKアナウンサー・相撲ジャーナリスト

1930年、北九州市生まれ。早大卒業後、53年NHK入局。初任地は名古屋局で、自身初の大相撲実況は54年2月に金山体育館で行われた大相撲名古屋場所(当時は準本場所)。

NHK在職中は名古屋、福岡、大阪、東京と大相撲の本場所開催地の放送局に在籍。81年、大関貴ノ花引退の放送で思わず絶句。“泣きの杉山、泣かせの杉山”と異名をとる。相撲以外でも東京、メキシコ五輪をはじめプロ野球など各種のスポーツ実況を担当。

現在は日本福祉大生涯学習センター名誉センター長、客員教授。名古屋・栄の中日文化センター講座「大相撲の魅力を語る」で講師を務める。深い知識と豊富な経験を基に、講座で興味津々の話題を紹介してくれる。

著書に「大相撲この名勝負」「土俵の鬼三代」「兄弟横綱−若貴の心・技・体」「土俵のチンギス・ハーン 白鵬」「土俵の真実」などがある。

  • 会員登録
  • ログイン
今日の天気(05:00発表)
名古屋
晴れ後曇り
11 ℃/--
東京
晴れ時々曇り
9 ℃/--
大阪
晴れ後曇り
11 ℃/--
  • 現在、渋滞情報はありません。
  • 登録路線が未設定です。

企画特集(PR)

  • 公式 Twitter はこちら
  • 公式 Facebook はこちら
クラウドファンディング 夢チューブ 中日新聞
東京新聞 電子版
中日新聞の人材研修 ビジネストレーニング「ビズトレ」
中日販売サポート
東海テレビ 庄野アナと 新聞を音読してみよう!
中日防災ナビ
こどもウイークリーのこーなー
過去の企画・特集