夏はやっぱり天の川2 2013/8/30

雲のようにも見える天の川の正体は、無数の星の集まりだった

さて、雲のように見える天の川の正体は、実はかすかな星の集まりだ。このことは紀元前400年ごろのギリシャの哲学者デモクリトスが予想していた。しかし実際にそのことが確かめられたのは、1610年ガリレオガリレイが手製の望遠鏡を天の川に向けたときだった。

ハーシェルは天の川を詳しく観測して、地球を取り巻く星の大集団、銀河だと考えた

天の川は秋にも冬にも見ることができるが、夏の天の川はよく目立つ。とくにさそり座からいて座あたりは、明るく川幅も広い。

18世紀のイギリスの天文学者ウィリアムハーシェルだった。彼は、全天の星を丹念に数え上げ銀河系の形は凸レンズ状であること、その直径は7000光年ほどだと考えた。そして地球はその中心にあると思っていた。しかしこれは銀河系の一部を見たに過ぎなかった。

太陽系(つまり地球も)は、銀河系と呼ばれる2000億の恒星の大集団に属している

私達の地球は、他の8個の惑星とともに太陽の回りを回る太陽系に属している。そして太陽系は、太陽と同じ恒星と呼ばれる星、およそ2000億個からなる大集団、銀河系に属しているのだ。

銀河系は、横から見ると凸レンズ状、上から見ると台風のような渦巻き構造をしていて、直径はおよそ10万光年(1光年=約10兆km)。我々の太陽系は中心からざっと28000光年離れたところにある事がわかっている。

天の川は、銀河系のはずれから、銀河系の断面を見た姿に他ならない

天の川は秋にも冬にも見ることができるが、夏の天の川はよく目立つ。とくにさそり座からいて座あたりは、明るく川幅も広い。天の川は、別名銀河とも呼ばれるように、そもそも私たちの太陽が所属する銀河系(銀河)を、地球から銀河面に沿って見渡したときに見える星の帯なのだ。

さそり座からいて座の天の川がダイナミックになっているのは、地球から見たこの方向に星が密集する銀河系の中心があるからに他ならない。

さそり座が頭のてっぺんに見えるオーストラリアでは、さそり座付近を中心に凸レンズ上に広がる天の川を一望することができて、感動せずにいられない。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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