知識だけでは生きられない 2013/9/1

朝夕と涼しくなりましたね。今日もたずねていただき、ありがとうございます。

さて、内科医とお話しする機会がありました。医師曰く「最近、偉い患者さんが増えているんだよね」とおっしゃったのです。

私がどういうことでしょうか?ときくと、ある患者さんが突然、「お腹が痛いから○○製薬の○○ください」と言われたそうです。

お腹が痛いといっても様々な症状があります。まずは診察しないといけません。そこで患者さんのお腹を押さえながら医師は、

「あなたの勝手な知識で判断するのではなくて、ちゃんと調べましょう。またお腹が痛いからただの腹痛ともかぎりません。風邪かもしれないし、食中毒かも、また女性だったら子宮かもしれない。薬を出しても、治るともかぎりません。」

と伝えたそうです。

すると患者さんは「テレビではこう言ってたわ」とか「本で読んだけどこうらしい。」と入手した情報を言われるそうです。

医師曰く「1人1人症状は違います。まず専門の医師にお任せしてほしい。そして、医師からの目で病気に応じた薬を処方してもらいたい。

その中でどうしても納得いかなかったり、これはどうでしょうか?と言う提案があればしてほしい」とおっしゃったのです。

私たちもそうですね。

「ほんとうの自分」に気がつかせていただくのは、自分自身では判断ではできないのです。しかし、人間は自分の経験を元にすべてを判断してしまいます。「これは知ってる」「過去経験したから間違いない」などがそうです。

い考えをの中に納まったままのことを「固い」といいますね。

知識だけでは本当の自分は気がつけないのです。

そんな固まった心に阿弥陀さまは私たちに智慧の光をあててくださり、診断書を書いてくださいます。知識だけでは頭でっかちで固まります。そんな私たちに日が照らされるとどうでしょうか?影ができますね。知に日(光が添えられる)のです。

すると固まった考えが照らされ自分でさえも知らなかった「ほんとうの自分」「できない自分」陰の自分に出会えるのです。

人間は弱いですから「学歴」「職場」「生まれ」というのを気にします。それは知識に守られていることで安心したいのです。しかしそれらのものは何かあればコテンパンに流されてしまいます。

3月11日に襲った地震が教えてくれました。知識だけでは生きていけないということを。

それだけではなく、知識から崩され「知らなかった」「私ってアホやった」と思える気持ちも大切なのです。

ところがまた頭だけを働かせ知識を溜め込もうとすると、その症状をなかなか認めません。そしてその症状の分析だけをはじめるのです。しかし症状を学んでも、その症状には何の薬が効くのかを確かめようとはしません。

さて、この私ために処方して下さったのが南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)というお念仏です。

南無とはサンスクリット語で「屈する」という意味で「ナマス」という言葉を音写したものです。心から信じる、まかせる、従うという意味です。

「阿弥陀」は、「無量の命」という意味で「量」ははかりです。つまり量ることのない尊いという意味です。

私たちはどれほど知識で理解しても、私が迷いから逃れることはないのです。お釈迦さまが仏法の種を蒔いてくれることを投薬といいます。それが今では医学会で使われます。つまり心薬なのです。

自分でもわからなかったとき、南無阿弥陀仏の お念仏をいただきましょう。

きっとその中に「わが身を知れよ」と私を心配し続け、よび続けて下さる仏さまの願いと出会わせていただくことでしょう。そこから「これが私なんだ」。ではその私と向き合って生きさせていただこうとなるのです。

それが仏の智恵なのです。

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プロフィール

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真宗大谷派僧侶・アナウンサー

京都在住(福岡県出身)
20歳で真宗大谷派(東本願寺)の僧侶となる。と同時に社会経験をと、関西を中心にアナウンサーとして活躍。

15年前から立ち上げたHPでは
2007年ヤフー人名検索1位になり話題になる。「川村妙慶の日替わり法話」は一日3万件のアクセス。

現在 中日文化センター「心が元気になる講座」講師。

NHK京都、大阪文化センター講師。FBS読売文化センター講師。KBSラジオ「ほっかほっかラジオ 妙慶のちょっといい話」レギュラー。

産経新聞「明日へのヒント」・京都新聞「暖流」日経ヘルスプルミエ
連載中。

全国へ講演で回る。また著書も多数出版。

近著に「女の覚悟」講談社・「大丈夫!何とかなるから 」KKベストセラーズ、「妙慶の怒りをおさめる35の話し」こう書房 他

☆川村妙慶のテレフォン法話
075-431-7603(なむあみ)

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