ガリレオの四大衛星 2014/1/27

木星は60個以上の衛星を従えているが、1610年にガリレオが発見した4つの衛星は明るい

木星を望遠鏡で眺めると、木星の両脇に行儀よく並ぶ小さな星たちが目に入る。全部で4つあるが、木星を中心に右に行ったり左に行ったり、時には木星の前や後ろを通るので、4つ全部見えない時もある。

これらは、地球の月に当たる天体、つまり衛星で、木星には全部で60数個の衛星が回っているのだが、この4つの衛星は、1610年にイタリアの自然哲学者ガリレオ・ガリレイが、自ら制作した望遠鏡で発見したので、ガリレオの4大衛星(当時は惑星と呼ばれていた)と呼ばれている。内側からイオ・エウロパ・ガニメデ・カリストの順で回っている。

ガリレオ・ガリレイは、手製の望遠鏡で木星の衛星を観測し、地動説が正しいと確信した。

ガリレオは、発見した当初は、遠くにある星がたまたま木星のそばに見えただけだと考えたが、継続観測することで、それらの星が木星の周りを回っていることに気が付いた。次に4つの衛星が木星の周りを1周するのにかかる時間つまり周期も測定している。その値は、現在わかっている周期とほぼ同じなのだ。ガリレオの観測精度の高さに改めて感服させられる。

ガリレオが活躍していた17世紀は、紀元前3世紀の哲学者アリストテレスが唱えた、宇宙の中心は地球であり、太陽はその周りを回っているという宇宙観「天動説」が常識となっていた時代だった。そこに1543年、コペルニクスが、太陽が中心で地球がその周りを回っているという宇宙観「地動説」を提唱した直後だった。

ガリレオは木星の衛星を見ながら考えた。「巨大な木星の周りを小さな星が回ることは、自然の摂理にかなっている。だとすると、小さな地球の周りを巨大な太陽が回るというのは、どう考えてもおかしい」と。

ガリレオの望遠鏡

ガリレオは、木星の衛星を発見したことにより、天動説ではなく地動説の方が正しいと、確信したのである。その後、アリストテレスの宇宙観を、望遠鏡という最新の観測機器を使って、覆していった。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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