弘法大師の一生の像がずらりと並ぶ、半田市の東光寺 2014/7/27

年弘法(弘法大師の一生の像)

弘法大師の一生を、一歳ごとに一体の像を作って祀っている「年弘法(としこうぼう)」というのが愛知にはいくつかあって、そのうちのひとつ、愛知県半田市の「東光寺(とうこうじ)」に行って来た。ちなみに他の「年弘法」は、名古屋市覚王山の歳弘法堂(毎月二十一日のみ公開)、犬山市の観音寺など。

日本最古の現役駅舎とされるJR「亀崎駅」

東光寺は、日本最古の現役駅舎とされるJR武豊線の「亀崎駅」から、アップダウンのある道を歩いて約10分。亀崎小学校のすぐ横にある。

東光寺入り口

入り口に赤い塔や東光寺と書かれた石の門がある。

ひな壇に並ぶ弘法大師像を前にテンション上がる私

境内に入るとすぐ左手に年弘法堂がある。お堂に足を踏み入れると、ずら〜といろんな姿の弘法大師像がひな壇に並んでいる。テンションが一気にあがった。すごい!私のスーパヒーローの弘法大師さまが、いっぱい!すてき〜!!
金ぴかの像など、いろいろあって眼がくぎ付けになる。

赤ちゃんの弘法大師

東光寺が出来たのは、明治36年(1903)と比較的新しい。農家に生まれた中村誠感氏が、和歌山の東光寺から寺号と本尊を移して建立したそうだ。この誠感上人が作ったのが、62体の弘法大師像。弘法大師は62歳で入定されたとされるので、1歳から毎年1体づつの像で62体。でも数えてみたら、45体しかない。

ご住職にお聞きしたら昭和20年(1945年)の三河地震で損壊したため、現在は45体になってしまったそうだ。そのときに、弘法堂も倒壊してしまったため、昭和55年11月に再建されたそうだ。同時に弘法大師像も修復されたそうで、色もきれいだ。

一体一体じっくり眺めて行くと、どれもずきんのような物をかぶっている。ご住職に聞いたら、信者さんがかぶされたそうだ。上の段は子供で、一番右上は赤ちゃんの弘法大師。子供の弘法大師は、ちょっと女の子風。仏像を彫っていたりもする。

5本の筆をいっぺんに持つ弘法大師像

一番目立ってるのは、筆を口にくわえ、両手足に筆を持つ像。これは弘法大師の伝説に、五行の書をこのような姿で書いたというのがあり、それを表わしている。でも、なんか笑える。

真ん中のお厨子の中には、よく見かける五鈷杵を手に持つ姿の弘法大師像。上の棚には四国八十八カ所霊場のご本尊が祀られていた。

3体の弘法大師像

じっくり「年弘法」を拝観して、次は隣の大師堂へ。大師堂には、3体の弘法大師像。左から厄除大師、日限大師、衆生救度大師で、どれも弘法大師。これもこの寺が出来てすぐに作られたそうだが、塗り替えられていてお肌ツヤツヤだ。

本堂の中

本堂は、いっけん民家に見える「納経所」と幕がさがってるお堂。中に入ると、いくつか仏像が並んでいた。

5本の筆をいっぺんに持つ弘法大師像

きらびやかなご本尊の左手に、3体の像が並んでいる。一瞬、弘法大師かと思ったら、真ん中が、この寺を建てた誠感上人の像。あとの二人は僧侶の像は、息子夫婦の像らしい。

四国八十八カ所霊場のお砂踏みの像

他のお部屋の上の棚には、ずらっと椅子に座った同じ姿の小さな弘法大師像が並んでいる。これは以前、四国八十八カ所霊場のお砂踏みがあったときの像で、いまはお砂踏みはなくなり、ここに並べているそうだ。

1度に、こんなにたくさんの弘法大師像にお会いできたのは、初めてで興奮しまくってしまった。弘法大師のパワーがもらえるお寺。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『東光寺(とうこうじ)』

住所:愛知県半田市亀崎月見町3-14
電話:0569-28-2622
拝観:無料
アクセス:JR武豊線の「亀崎駅」から徒歩約10分

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プロフィール

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仏像イラストレーター&文筆家

丸の内はんにゃ会(女子の仏教サークル)代表、奈良市観光大使。

子供の頃、仏像好きの叔父に連れられ奈良や京都の仏像を見て歩く。

大人になりひさしぶりに京都の三十三間堂に行き、突然仏像へ恋に落ちる。
以来、全国の仏像に会いに行くようになる。

そして、仏像本や仏像講演やカルチャーセンターの講師をするようになる。

著書には
「仏像、大好き!」(小学館)
「拝んでしあわせ奈良の仏像100」(西日本出版社、「田中ひろみの勝手に仏像ランキング」(メディアイランド)
「クイズで入門 日本の仏像」(講談社+α文庫)、「美しき仏像」(ぶんか社)
「ふらりおへんろ旅」(西日本出版社)
「江戸東京再発見 ぶらりスケッチ散歩」
など35冊。

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