冬の星空を流れる流星群1 2014/12/4

冬の星空を流れるふたご座流星群の流星

今年も冬の流星群のシーズンがやってきた。8月に「流星を見るなら流星群をねらえ」ということで、ペルセウス座流星群を紹介したが、ペルセウス座流星群とともに三大流星群と呼ばれるふたご座流星群が12月に、しぶんぎ座流星群が年が明けた1月にやって来る。

流星群の素となる塵は、彗星が軌道上にばら撒く

●流星群とは?
そもそも流星群とは何か?流星はもちろん本物の星が流れるわけではなく、宇宙空間に漂う砂粒のような小さな塵が超高速で地球と衝突し、大気との摩擦で高温となり消滅するときにその熱で大気中の酸素や窒素の分子をイオン化して一瞬発光する現象だ。

この塵が大量に地球に衝突すると流星群になるわけだが、流星群の素となるチリを運んでくるのが彗星(ほうき星)なのだ。彗星の核は汚れた雪だるま状で、これが太陽に近づくと当然溶けて塵とガスを放出して尾を作る。

そのとき大量の塵が軌道上にばら撒かれる。もし彗星の軌道と地球の軌道とが接近もしくは交差していれば、地球はばら撒かれたチリの帯の中に1年に1回同じ日に突入することになる。その結果流星群として見ることになるわけだ。

2001年11月19日のしし座流星群。1分当たり100個流れた。

●1年間に見られる流星群の数
1年を通して見られる流星群の数は、国際流星機構が発表したリストによると32個もある。ただしすべての流星群が華やかな流星ショーを見せてくれるわけではないことを、認識しなければならない。つまり一口に流星群と言っても、流れる流星の数は天と地ほどの差があるのだ。

たとえば6等星まで見える満天の星空で、流星群の極大日に1時間で流れる流星の数でランク分けすると以下のようになる。

30個以上:ペルセウス座流星群 ふたご座流星群 しぶんぎ座流星群 しし座流星群
※しし座流星群は、33年ごとに数年間特定の地域で流星を雨のように降らせる流星雨が見られる。
10〜15個:みずがめ座η流星群 オリオン座流星群
3〜5個:こと座流星群 みずがめ座δ流星群 おうし座流星群

これ以外の流星群は、1時間当たり1〜2個。

近年、天文ブームも手伝って、ニュースや天気予報で流星群を紹介するケースが多くなった。これは喜ぶべきことだが、極大日だからと言って、流星群の多くは期待するほど流れない。ねらい目は、三大流星群とみずがめ座η流星群とオリオン座流星群なのだ。

PR情報

記事一覧

10月末は夕方の西空が賑やか

初夏からから初秋にかけて、夜空をにぎわしていた木星と土星が西に傾き、いよいよシーズンオフが近づいてきた。とはいっても-2等の木星、0.5等の土星はまだ目立…

2019/10/29

10月11日は「十三夜」のお月見

9月13日は、中秋の名月だったが、お月見はされただろうか?名古屋では、夕方は曇りがちで名月は見えなかったが、暗くなったころには雲間からちらほら顔を出して…

2019/10/10

9月6日の夜空は月と木星・土星がランデブー

8月12日には月と土星の大接近が見られたが、9月上旬にも月と木星・土星のランデブーが見られる。

2019/9/6

8月7日は旧暦の七夕 もう一つの織姫星と彦星

7月7日は七夕。天の川の西と東に離れ離れになった織姫星と彦星が、1年に1回だけ会うことができる大切な日。ところが伝説では、雨が降ると天の川の水かさが増し…

2019/8/7

今日7月5日は一年で最も「太陽が小さい」日

近年は、その年に最も大きく目る満月をスーパームーンと言って盛り上がっているが、太陽も大きく見えたり小さく見えたりする。その理由はもちろん地球が太陽の…

2019/7/5

「かみのけ座」って知ってる?

かみのけ座という星座を知っているだろうか?さわやかな風に乗って春の星座たちが勢ぞろいする6月初旬。おおぐま、しし、おとめ、うしかいといった、そうそう…

2019/6/4

今日5月20日 深夜の南の空で月と惑星が集合

5月下旬の午前2時の南の空には、もうさそり座が南中を過ぎ、いて座が南中しようとしている。そんな夏の星座たちの中で真っ先に目に入るのは、6月11日に衝を迎え…

2019/5/20

星座誕生物語

●星座はいつどこでだれが創った? 私たちが何気なく見上げている星座、いったいいつ誰がつくったのだろう。星座のルーツを求め時代をさかのぼってゆくと、紀元…

2019/4/5

黄道十二宮かに座が見ごろ

●黄道十二宮4番目のかに座 冬の厳しい寒さがゆるみ、春の気配を予感する3月の夜半前、春の星座のトップバッター「かに座」が天頂近くに南中する。4等以下の暗い…

2019/3/13

2月20日の満月はスーパームーン

ふだん何気なく見上げている月、日によって見かけの大きさが変化していることに気が付く人はほとんどいないだろう。ところが実際は、大きさが結構変化している…

2019/2/19

プロフィール

19

達人に質問をする

天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

関連リンク

  • 会員登録
  • ログイン
明日の天気(17:00発表)
名古屋
曇りのち雨
13 ℃/9 ℃
東京
曇りのち雨
10 ℃/7 ℃
大阪
曇りのち雨
14 ℃/10 ℃
  • 東名, 名神で渋滞情報あり。
  • 登録路線が未設定です。
  • 公式 Twitter はこちら
  • 公式 Facebook はこちら
クラウドファンディング 夢チューブ 中日新聞
東京新聞 電子版
中日新聞の人材研修 ビジネストレーニング「ビズトレ」
中日販売サポート
東海テレビ 庄野アナと 新聞を音読してみよう!
中日防災ナビ
こどもウイークリーのこーなー
過去の企画・特集