逃げたい気持ち 2015/1/15

どのような新年を迎えられましたか?今年もどうぞよろしくお願いします。

さて、新年を迎えるにあたり、「今年はどうなるのか?」と希望と不安を廻らせておられる方もいるのではないでしょうか。

仏教には「宿縁」という言葉があります。これは、遠い過去の世からつながっている因縁のことです。自分の宿縁を変えようと思ってもかえられません。なぜなら、物事はかならず因と縁によってなりたっているからです。

「あんな親は親ではない」と叫んでも父母という因があり、私たちは生まれてきました。そして目に見えないあらゆるご縁によって育てていただいたのです。

又、その縁は良い縁だけではありません。自分にとって遭遇もしたくないような予期せぬ縁もあります。

話しは変わりますが、父は私に「慶子」と名付けました。慶は「よろこぶ」と読みます。この「慶」は親鸞さんがとても大切にした文字です。

「慶び」と「悲しみ」を同じものとして受け取りましょうということなのです。一般に喜びというと、自分にとって「都合の良い幸せ」というイメージですよね。

では「悲しみ」はどうでしょうか?一般的には失敗、別れ、悔しさ、欲しいものが手に入らなかったという意味でとらえがちですね。

しかし、親鸞さんは喜びというのは、欲望のよろこびであり、悲しみというのも、自分にとっての都合です。実際に世間で大きな事故、事件があっても直接に関係していないと、悲しまないのではないでしょうか。

親鸞さんは如来の本願に出遇いながらも、愛欲の心を棄てられず、仏さまの仲間に入ることを喜ぶことのできない、私たちのことを悲しんでいらっしゃいます 。

人間はどんな状況を受け入れるのには勇気がいります。その勇気をいただくのが仏法に遇うということなのです。

「悲しみ」にふれてはじめて良いご縁も、悪いご縁もすべてが大切なんだ。それを受け止めて慶びにかえていこうとおっしゃったのです。

親鸞さんは「慶ぶ」という字を使われました。それは、嬉しいことも悲しいことも「これは私にとって大切なご縁でありました」とよろこべる人であってほしいという願いなのです。

遠く宿縁を慶べ

どんな状況になっても恨むことなく、このことで私は学ばせていただいたと慶びましょう。

そのことであなたは「深みのある人間になる」のです。

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プロフィール

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真宗大谷派僧侶・アナウンサー

京都在住(福岡県出身)
20歳で真宗大谷派(東本願寺)の僧侶となる。と同時に社会経験をと、関西を中心にアナウンサーとして活躍。

15年前から立ち上げたHPでは
2007年ヤフー人名検索1位になり話題になる。「川村妙慶の日替わり法話」は一日3万件のアクセス。

現在 中日文化センター「心が元気になる講座」講師。

NHK京都、大阪文化センター講師。FBS読売文化センター講師。KBSラジオ「ほっかほっかラジオ 妙慶のちょっといい話」レギュラー。

産経新聞「明日へのヒント」・京都新聞「暖流」日経ヘルスプルミエ
連載中。

全国へ講演で回る。また著書も多数出版。

近著に「女の覚悟」講談社・「大丈夫!何とかなるから 」KKベストセラーズ、「妙慶の怒りをおさめる35の話し」こう書房 他

☆川村妙慶のテレフォン法話
075-431-7603(なむあみ)

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