「日本人」はお茶、「韓国人」は何飲んでる?(その1) 2015/1/16

「日本文化」専攻の「朴」ですが、日本の食を代表する「梅干し&抹茶」がどうしても口に合わない。でもでも、「日本の茶道を知らずして日本文化は語れない」と思っている「朴」ですので、ずっと日本の「茶道」の事が気になっていました。

ある日、いつも凛とした「キモノ」姿に正しい姿勢でしっかり歩かれる気品ある「某」先生に

「とても素敵な方ですね!!何を教えていらっしゃるんですか?お幾つでいらっしゃいますか?」

と声をかけたところ、

「お茶。もう米寿(88才)。韓国の「生け花会」と30年以上交流していて韓国の××市の名誉市民に任命された」

とのこと。

偶然のご縁で「某」先生の「茶道教室」を見学。厳しい指導の下、厳粛な雰囲気の中で行われた「お稽古」でしたが、

「やれやれ、「朴」の超苦手な正座の世界 (=_=;) 」

韓国におけるお茶をもてなされる客側の「座り方」 出典:KBIC web card service

韓国における「お茶」の定義は、

【「チャノキ(茶の木)」は、ツバキ科ツバキ属の常緑樹。4月〜6月に若葉を採集し、炒ったり蒸したり発酵させたりしてお湯に滲み出した物。韓国語では「잎차 イップチャ 葉茶」又は「작설차 チャクソルチャ 雀舌茶」。「녹차 ノクチャ 緑茶」という呼び名は「日本」の影響。現在は「茶葉」に限らず、朝鮮人参、生姜、ナツメ、柚子、五味子、花梨……等々をお湯に滲み出したものの総称】

とされています。

「茶の木」 出典:buyking news

朝鮮半島に「茶の木」を持ち込んだ人は何人もいたようで、その時期や人名については

☆48年、インドの「아유타국(阿踰陀國)」の姫であり、「가야(伽倻)」の「김수로왕(金首露王)」の妃である「허황옥(許黃玉)」がインドから伽倻に(2世紀頃、「朝鮮半島の王×インドの姫」の国際結婚だよ〜)。
☆384年、インドの僧侶「마라난타(摩羅難陀)」がインドから「백제(百済)」に。
☆643年、「신라(新羅)」の僧侶「자장율사(慈藏律師)」が唐から新羅に。
☆828年、新羅の使臣「대렴(大廉)」が唐から新羅に。

等の「伝説」や朝鮮半島の歴史書『삼국사기(三國史記)』(1145年)、『삼국유사(三國遺事)』(1281年)の記録があります。

5世紀前後の朝鮮半島の地図 出典:邪馬台国大研究

一方、日本における「お茶の渡来」についても諸説があり、一般には

☆805(?)年、平安時代の僧侶「最澄」が中国の唐より「種子」を持ち込んだのに始まる

と、知られていたようですが、最近の研究により既に奈良時代に「喫茶」が日本に伝わっていた可能性が強いとか?

朝鮮半島の「百済」では、4世紀頃「インド」の僧侶が持ち込んだ茶の木が植えられ「喫茶」が盛んになり、その後「新羅」へ伝わり、「선덕여왕(善徳女王)(在位632〜646)」時代には茶を飲む人口はかなり多かったそうですよ〜。

韓国、慶尚南道「하동 ドングン (河東) 郡」」の「野生茶畑」 (「百済」の領土であったが、後に「新羅」の領土となっている) 出典 : 国内外各種旅行情報「황소네 집 (雄牛の家)」

余談ですが、昨年アメリカの砂漠で9000万年前の「亀」の化石が発見されたようですが、アメリカの「自然史博物館」の「某」博士は、

「この砂漠辺りは9000万年前、湿地であった可能性が高い」

とのコメントをしたとか。

文字による記録のなかった時代の人類の研究、又は人類発生以前の自然界を解明する分野は全く理解不能な「朴」は、「亀」の化石が「砂漠」で見つかった訳について、

「昔々、「砂漠太郎」は一度も目にした事のない海に憧れ、石垣島へ出かけ釣りをしていたところ、捕らえたのは「大亀」。太郎はその亀を海の「お土産(?)」として連れて帰り、透明な水槽に入れ砂漠の人々に………中略………すると、たちまち大亀は綺麗な女人に化け、太郎は亀女人を妻としました」(浦島太郎の脚色だよ〜♪)

海が砂漠化するメカニズム(Mechanism)よりは、人間が海で亀を捕まえて砂漠に連れてくる文学的説明の方が説得力がある。

と、思っているのですが………あれ〜、そう言えば、人類(霊長類)の出現っていつ頃だったっけ???(約6500万年前らしいよ〜)

このようなズレる発想に、肝心なところが抜ける「朴」ですので、

「日本のお茶は、もっと後の時期に遠い中国から持ち込まれたわけではなく、「百済」からの仏教の伝来と共に既に………後略」

こんなふうに、「仮説」を立ててみたいのですが、朝鮮半島では頻繁な戦争により多くの「古文献資料」&「有形文化財」などが焼失・破損され、「高句麗」「百済」の「喫茶」に関する文献は見つからないので論証に乏しい現実。

でもでも、幸いにも日本の『東大寺要録』に「百済」の僧侶「행기보살(行基菩薩) ☆ (668年〜749年)」が「東大寺」に茶の種子を植えたとの記録が見られるとか!!!

「僧行基ありて徳行ともに高く諸国に堂舎を建立すること四十九ヶ所、並びに茶木を植う、末世衆生済度のため也」

と書いてあるんですって!!!

一般に、「韓国」&「日本」における物事の移動ルーツは、ある時点までは「中国から」、ある時点以降は「欧米から」と、まるで「一方通行」であったかの如く「画一化」されている傾向がありますが、韓国発情報に依りますと、

【国内外の多くの参拝客が殺到する「中国」の「仏教4大聖地」の一つである「九華山」。この山には沢山のお寺があるがここを有名にしているのは「化城寺」の「即身仏」。

「新羅」の聖徳王の息子「김교각(金喬覺)」は、24才(713年)に唐に入り、「九華山」に流れる「潔い水」と「白土」を飲食し、30余年間の修行の結果、人望高い高僧として名が知られ、彼の説法を聴きに参る人が絶えず、修行の末、生きたままミイラ化し「化城寺」の「即身仏」となった。

中国では「김교각(金喬覺)」を「地藏大菩薩」と称し、「化城寺」では毎年「旧暦7月30日(忌日)」を中心とする1ヶ月間の「追慕際」が行われる。

太子「金喬覚」は出家の際、「稲粒」「茶の種子」「松の実」「粟」を所持、そして、「삽쌀개 サップサルゲ(朝鮮種白犬)」を連れていた。それから約1200年後である現在、この地域で生産される茶は「金地茶」「金地藏茶」と呼ばれ、これは「地藏大菩薩」がお寺の裏に植えた「新羅種」茶の木が繁殖したものであると伝えられている】

とのことです。

「지장보살(地蔵菩薩)」の霊地とされる中国、安徽省の九華山にある 「地蔵菩薩像」。出典:九華山観光情報

有り難い事にも、朝鮮半島には残っていない記録が日本の『東大寺要録』や「中国の「唐・清」の文献である『九化山化城寺記』(813年)、『介翁茶史』、『四大名山志』(1669年頃)などに残っていて「茶の木の移動経路」の研究に役立っているようです。

ちなみに、中国にも沢山あったはずの「茶の木の種子」などわざわざ持って出家された「高僧」の「思慮深さ」や「気長さ」には頭が下がりますね〜♪
(続く)

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韓国語講師

韓国ソウル出身。韓国国会事務局退職後、1988年来日。大学で高等学校教諭1種免許(国語)取得。大学院で日本文化専攻。

名古屋市の官公庁などの翻訳・通訳人として活躍後、大学や名古屋市内の生涯学習センターなどで「コリア文化」に関する講座を担当。

現在は愛知大学、中京大学、中日文化センター、愛知大学オープンカレッジなどで韓国語講師をつとめる。

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