一手間かければ一味良くなり、一手間抜けば一味悪くなる 2015/3/13

読者の【かずりんちゃん】さんからご質問を頂きましたのでお答えします。

【質問】
コーヒーが大好きでほぼ毎日飲んでいます。喫茶店を利用することが多いです。自宅で飲むときは一杯ずつのパックになったものやインスタントの粉がほとんど。そういう本格的な道具を使わない珈琲でも美味しく飲める方法があったら教えてください。

【お答えします】
ご質問ありがとうございます。珈琲にはいろいろな形がありますし美味しさは人それぞれです。パックコーヒーやインスタント(ソリュブル)コーヒーにもカフェインによる薬用効果がありますが、鮮度といった質の問題になるとあまりお勧めできません。

私はそういった簡易なものを否定しているわけではありませんが、肯定するわけでもないのです。自分のライフスタイルでいろいろなコーヒーと付き合うことは悪いことではありませんが何でも良いというわけではありません。

確かに、インスタント(ソリュブル)コーヒーはカップではなく、鍋にコーヒーとお湯をいれて沸騰直前まで火にかけると香味が良くなるといわれていますが・・・

自家焙煎の珈琲屋としましては、せっかく飲んでいただくなら、体に負担の無い、健康なコーヒーを楽しんでいただきたいと思って日々努力しています。やはり、良質で新鮮な豆(素材)があって、初めてその良い香味を楽しむということが最良と思っています。生活の中で手間を省けばやはりよりよいものにはなりません。

本格的な機材はいりませんが、最低でも新鮮で良質なコーヒー豆とコーヒーミルとドリップ器(ネル、ペーパー)は最低でも揃えていただきたいと思います。「美味しいものは」一手間かければ一味良くなりますが、一手間抜けば一味悪くなります。それが基本ですね!時間と手間を省けばそれに代わる何かを失っているのですから。

毎日でなくてもよいですので、ミルでコーヒーを挽きその香りを楽しみ、ドリップで抽出してその香りを楽しみ、カップになったコーヒーの香りと味を楽しんで下さい。

一杯のコーヒーになるまでにたくさんの楽しみ方がありますので、じっくり向き合ってみてください。ちょっとした幸せな気分になれると思いますよ!

さて、2月22日に放送された東海テレビ放送、昼の番組「スタイルプラス」のコーナー「東海仕事人列伝」で待夢珈琲店と私が紹介されました。皆様のおかげで何とか無事に終了しました。

放送時間は15分程もあり、当日はスタジオに出かけてゲストの方々にコーヒーをお淹れしました。日頃、皆様にお目にかけることがない、豆の焙煎・抽出・待夢の歴史・豆に対する思いなど、一杯のコーヒーが出来るまでやコーヒー教室の風景などをご理解いただける内容になっていました。

私としてはとても満足のいく内容で、38年近く珈琲屋一筋で生きてきたことへのご褒美を頂いたように感じています。

スタイルプラスの関係者の方々、スポンサー、MCの内藤剛志さん、松井アナ、ゲストの高橋ひとみさん、アンガールズさんに心より感謝いたします。特に、担当していただいた伊藤誠ディレクター(有限会社・オフライン)には大変お世話になりました。

伊藤氏はこのコーナーを6年以上も担当している辣腕ディレクターで、取材当日も朝7:00から夜の10:00まで、密着でお付き合いいただきました。

私は珈琲屋ですので、しゃべる言葉が難しく専門的すぎるようで、何度も「専門的すぎて一般の方には理解できない!」、「子供からお年寄りまで、また、コーヒーを飲まない方にもわかる表現を・・・」と何度も言われました。

私は何度も「【仕事人列人】なのだから、一般的な表現ではなくそれを超えた部分を表現するのが列伝ではないのか?」などと事前の打ち合わせで主張しましたが、撮影当日は心を入れ替え、「伊藤氏にすべてお任せいたします」と開き直り、「どんな番組になるか、伊藤さんのお手並み拝見といきましょう!?」などと生意気なことを申しました。

放送終了後、伊藤氏がその道の専門家であることを強く感じ、今では伊藤氏のプロの仕事にただただ感服し、深い敬意と尊厳を抱いております。ありがとうございました!心より御礼申し上げます。

番組終了後、遠くから沢山の方がご来店いただき、また、豆のご注文も多く舞い込んで、いまだに店はパニック状態です。少量焙煎の小さな珈琲店が、大きな花火を打ち上げたようなものですので大変ですが、花火はどんなに大きくてもすぐに消えてなくなるものです。

対応に少し時間を頂きますが、粛々と誠意をもって対応してまいります。

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プロフィール

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日本コーヒー文化学会 理事、日本スペシャルティーコーヒー協会会員(SCAJ)、SCAJ公認 コーヒーマイスター(NO.169)、前・金沢大学講師 (文部科学省公認)

1977年岐阜県瑞浪市に「待夢珈琲店」開店、コーヒーの歴史書や専門書を読みあさり、独学で焙煎を覚え、自家焙煎の珈琲専門店をスタートさせる。

その後、世界のコーヒー産地を自らの足で回り、納得のいく優良な豆を買い付け、良質で新鮮な体に良いコーヒーを提供しています。

また、現在、中日文化センターの珈琲教室をはじめ、基礎クラスから専門クラスまで12講座をこなしています。

産地歴訪はエチオピア3回、イエメン4回、ブラジル、インドネシア、ケニア、タンザニア、ペルーなど。

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