4/20〜22に三日月と金星が並ぶチャンスがやってくる! 2015/4/9

夕焼けに染まる西の空で、宵の明星「金星」が、まばゆいばかりの光を放っている。

夕方の西空で金星がまばゆい
下校途中や帰宅途中に西の空を仰ぐと、夕焼けに染まった空にやたら明るく輝くものが見つかる。まだ空は星が見えるほど暮れてないのにキラキラ光っているので、飛行機かUFOかと見まちがえてしまうほどだ。

では、その正体は何か?!UFOといいたいところだが、残念ながらハズレ。地球と同様に太陽の周りをまわっている兄弟星金星なのだ。

金星は、地球より内側を回っているため、見かけ上太陽からあまり遠く離れない。そのために夕方の西空か、明け方の東空でしか見ることができない。宵の明星とか明けの明星という言葉を聞いたことがあるよね。

これはどちらも金星の別名で、今みたいに夕方の空に見える金星を宵の明星、明け方の東の空に見える金星を明けの明星と呼んでいる。西洋では愛と美の女神アフロディテまたはビーナスの名で親しまれている。

星の等級は、1等級違うと明るさは2.5倍変わる。織姫星は、0.0等。

金星の明るさはなんと-4等
星には、1等星、2等星というように明るさの順番が付けられているが、これは紀元前150年ごろのギリシャの天文学者ヒッパルコスが、特に明るい星を1等星、肉眼で見える一番暗い星をと6等星として、間を5等分したことが基本になっている。

19世紀になってイギリスのハーシェルは、1等星の平均の明るさが6等星の100倍の明るさになることを知り、その結果1等級の明るさの差は約2.5倍であることがわかった。現在では正確にするために、基準となる0.0等の明るさが決められたが、偶然こと座のベガ(おりひめ星)が0.0等に合致している。

ちなみに6等星より暗い星は、7等.8等・・・と数字が増えて行き、0等より明るい星は、−1等、−2等・・・というように前に−(マイナス)を付けることになっている。

すると金星の明るさは-4等になり、1等星よりも100倍も明るいことになる。昼間青空をバックに星が見えるなんて信じられないと思うが、金星ほどの明るさの星になると、位置さえわかればちょっと目のいい人なら見えてしまう。もし肉眼で見えなかったとしても、小さな双眼鏡なら確実に見える。-4等とはそんなすごい明るさなのだ。

4月20日から22日にかけて、三日月と金星が並ぶ。

三日月と金星が並ぶ
夕焼け空で光る金星だけでも十分美しいが、ほぼ1ヶ月に一度三日月と金星が寄り添って輝いていることがある。これはもうため息が出るほどの美しさ。今月は、そんなチャンスが4月20日から22日にかけてやってくる。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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