達人に訊け!
小遣いは減る一方。ランチ代は涙ぐましい601円! 2015/7/13
新生銀行が毎年実施している「2015年サラリーマンのお小遣い調査」の結果が公表されています。お小遣いは、「家計調査」などではなかなか何に使ったのかが把握できないですが、この調査では、何に使ったのか、性別・年齢別に詳しく調査しているので、自分と当てはめてお小遣いの減りを共感できます!
男性会社員のお小遣い額は1979年の調査以来2番目に低い37,642円、女性会社員は34,468円です。未婚者は最も高く43,000円。子どものいない既婚者は4万円ですが、子どもがいる世帯は3万円前後と教育費の影響が差となって現れています。
また年代では、20代が38,165円と最も高く、次いで50代、30代と続きますが、40代は36,719円と最も低くなっています。この傾向は女性もほぼ同様で、30代と20代は約36,000円ですが、40代は32,309円と低くなっています。昨年と比べて、男性は特に40代と50代で減り、女性は20代で減りました。
ではお小遣いを何に使っているのでしょうか。男性のトップはランチ代です。1日のランチ代は、男性は昨年より60円上昇して601円、女性は666円です。これも20代が最も高く700円台ですが、男性はそれ以外全て500円台です。
ただ、金額が上昇しても豪勢になったのではなく、物価が上がったせいのようです。お金がかかるランチ代。ならばお弁当持参にすれば? と思う人も多いはず。男性は弁当派が昨年より増えて34.8%。女性は半数以上で、これも昨年より増えています。
次に多いのが弁当の購入で約2割、外食は男性18%、女性8.7%です。職種によってはお弁当が持っていけない人もいますが、少しずつ自衛派が増えていますね。
飲み代は男性にとっては2番目に必要な項目です。男性は46.3%が飲みに行くと答えており、回数は月に2.4回ほどで、1回の平均支出額は約5千円。年代が高くなるほど高くなるので、これは後輩におごっていると思われます。女性も月2.2回で1回にかかるのは約4千円。
ただし男女ともに昨年からすると給料が思ったほど上がらなかったせいか減っています。男女とも家で飲む人の金額は2千円台と低いので、これからは家で飲む派が増えるかもしれません。
実は女性は身だしなみのための費用が小遣いの使い道の第1位で9,468円、次いでランチ代、携帯電話代、ファッション費用と続き、男性とはお金の使い方が異なるようです。
そして、男女共に頑張ってやりくり術を捻出しているようです。男性は「昼食費を安くする」、「飲み会の回数を減らす」、「衝動買いをしない」、女性は「お弁当持参」、「水筒持参」など男性は行動を慎む派、女性は行動を起こす派のようです。
お小遣いが足りなくなった時は、男女ともに「使わずに我慢する」が6割で、第2位の「預貯金を取り崩す」の約2割を大きく引き離しており、堅実な姿が見えてきます。ただ「副収入を得る」人も3〜6%と少ないですが、平均3万円強の副収入を得ています。
収入源は男女共に「ポイント・アンケートサイト」が多いですが、男性の50代と女性の40代は5万円以上の副収入を株式投資や不動産投資で得ているようです。
収入が増えない中、小遣いは減る一方。減った分は我慢する人と、しっかり稼ぐ人に分かれるようですね。
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プロフィール
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岐阜大学教育学部教授・博士
京都市生まれ。ノートルダム女子大学(京都)文学部卒業。大阪市立大学大学院生活科学研究科後期博士課程修了。
現在、岐阜大学教育学部教授・博士(学術)、放送大学客員教授。
家庭経済学、家庭経営学、家族関係学、アーミッシュ研究等の講義を担当。
放送大学ではラジオで「生活経済学」の講義を担当(2012〜2016年)。
主な著書 『ちほ先生の家計簿診察室』(名古屋リビング新聞社2002年)、名古屋リビング新聞社、大阪リビング新聞社で家計簿相談を20年ほど担当。
『お金と暮らしの生活術』(昭和堂2012年)、『仕事・所得と資産選択』(放送大学教育振興会2008年)、『アーミッシュの謎』(共訳、論創社1996年)、『アーミッシュの学校』(共訳、論創社2004年)、『アーミッシュの昨日・今日・明日』(共訳、論創社2009年)、『生活経済学』(放送大学教育振興会2012年)など。
趣味:毎日家計簿をつけること。ただし買い物好きなので家計チェックは自分にはあまり生かせていないかも・・・・・
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