超電導リニアが実際に走るところを見学に行く 2015/8/19

試験走行中のリニア車両

中央新幹線が2027年に世界初の超電導リニア方式で開業予定ということは、いまや誰もが知っていることですよね。では、その超電導リニア車両が実際に走っている様子を見た方はどれだけおいででしょうか。話題になっている割に、見たことがない人が多いのではないでしょうか。

でも、山梨県に行けば、割と簡単にその走っている様子が見られます。上の写真は、誰もが見られる試験走行風景を撮影したものです。

東京〜名古屋間を先行開業させる予定の超電導リニア新幹線技術は、世界初のものだけに、長年にわたって試験走行が繰り返されています。その試験走行データをもとに建設承認がされ、さらに今も日々、その技術のブラッシュアップがされているのです。

ただし、あくまで試験走行ですので、走る日や時間が予め決まっているわけではありません。かろうじて、翌週の試験走行日だけが公開されています。

試験走行の様子が見られる山梨リニア見学センター

試験走行は、山梨県内にある42.8kmの実験線で行われていますが、その基地のある場所に、「山梨県立リニア見学センター」があります。開館日には中央本線の大月駅から1日5往復のバスが運転されていて、所要15分大人片道300円で行くことができます。

この見学センターは以前一つだけでしたが、いまは増築されて、

・わくわく山梨館
・どきどきリニア館

となっています。どちらも9:00〜17:00の開館で、毎週月曜日と祝日の翌日、それに年末年始が休館日となっています。

「わくわく山梨館」が以前からある施設で、無料で利用できます。内部は土産品の売店と観光情報コーナー、それに試験運転を眺めることができる展望室となっています。

新設された「どきどきリニア館」は大人420円、高校生310円、小中学生200円の有料施設で、2003年に最高速度581km/hを記録した本物のリニア車両MLX01-2が展示してあるほか、超電導リニアに関するさまざまな勉強ができるようになっています。さらに、最上階では試験運転を眺めることができます。

どちらも、試験運転が見られる場所にはモニターが設置され、いまどこにリニア車両がいるか判るほか、その時の走行速度も刻々と表示されます。また、目の前を通過する前に、館内放送で試験車両が走りはじめたことの案内もあります。

見学センターと反対側にある展望台からの眺め

山梨リニア見学センターからみて、リニア実験線の反対側には山の斜面がありますが、ここは誰でも無料で登れるように整備されています。その斜面から撮ったのがこの写真です。

見学センターよりも線路から離れていますが、上からより広範囲に見渡すことができます。また、見学センターはガラス越しでの見学になりますが、こちらは大空の下での見学ですので、走行音をよりリアルに聞くことができます。

見学センター内で行われるリニア車両の発車案内は、この斜面にも漏れ聞こえますので、もうすぐ来るなということが判ります。

先に記した通り、いまは試験走行をしているため、その日にいつどのように走るかは判りません。ただ、だいたい毎日午前10時頃から試験走行がはじまり、1時間いれば1-2本走るところが見られることが多いようです。ただし、最高速度は日によって違いますし、筆者が行ったときには、いちど目の前の基地で停まり、再び動くまでにしばらく時間がかかりました。

このように、行けば必ず高速走行が見られるわけではありませんが、山梨県立リニア見学センターのホームページで試験走行日を確認していけば、かなりの確率で迫力ある高速走行が見られます。

話のネタに、行って損はないところだと思います。

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(有)鉄道フォーラム 代表取締役

1958年愛知県犬山市生まれ。大学卒業後に10年のサラリーマン生活を経て、当時話題だったパソコン通信NIFTY-Serveで鉄道フォーラムの運営をするために脱サラ。1998年に(有)鉄道フォーラムを設立。2007年にニフティ(株)がフォーラムサービスから撤退した際に、独自サーバを立ち上げて鉄道フォーラムのサービスを継続中。

一方、鉄道写真の撮影や執筆なども行い、「日本の“珍々”踏切」(2005.2 東邦出版刊)、「鉄道名所の事典」(2012.12 東京堂出版刊)、「トワイライトエクスプレス」食堂車ダイナープレヤデスの輝き−栄光の軌跡と最終列車の記録−(2015.9 創元社刊)など著書多数。

当「達人に訊け!」をまとめた書「東海鉄人散歩」(2018.7)が、中日新聞社から刊行された。

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