「お墓」から韓国社会が見える!!(その6) 2015/10/22

貧乏人に宝くじ一等当たる確率はどのくらい?頭の悪い人が司法試験にパスする戦略あるの?何も優れてない女性がセレブ妻になれる確率って何パーセント?不妊症カップルの妊娠治療秘訣って何?

朝鮮半島では「明堂명당ミョンダン☆吉地」に祖先の「お墓」を建てたことで「高嶺の花」と思ってた≪「ロト当選」+「科挙試験(国家公務員試験)合格」+「玉婚実現」+「出産成功」≫全ての願望が成就できた話、そう珍しくないの。

なので、「明堂」(今風で言うとパワースポットかな?)と気付かず「負け組」に「墓地」を無償提供してしまい、家運が尽きた「勝ち組」×「発福」が始まり富み栄える「負け組」との「墓地」を巡る掛け合い、少なくないの。

ところでさ、

≪「風水」って「迷信」なの?「科学」なの?≫

「生者」の居住空間を建てる際に活かされる「陽宅風水」より「死者」の居住空間(お墓)を造る際に活かされる「陰宅風水」をより重視し、「祖先崇拝」から得られる祖先の「霊力・守護力」で「子孫繁栄」を期待する傾向の強い「韓国的(?)風水信仰」は、「唯一神」を強調する「キリスト教」的な視点から見れば「迷信」的色彩を帯びてるように思われるみたい。

でも、真っ赤な他人、「イエス・キリスト」を疑わずに信じれば永遠の命が与えられ、天国に行けるとの教えよりは、祖先から親へ、親から子孫へと死者の命は延々と続き、祖先崇拝、父母への孝行により、子孫は繁栄するとの「風水」的な理屈の方がむしろ説得力があるような気がしないわけでもない。

≪10年経てば川も山も変わる(十年一昔の意の韓国の諺)≫

4,000年以上も前の古代地理学「風水」なんだから、な〜がぁ〜い歳月の間、「地形変異」や「気候変動」、「人間社会の変化」などを考慮すると、「コンピュータ」や「統計データー」などを用いる「西洋(アメリカ)」からの「現代地理学」より当る確率は低く、非科学的であると言われるのも無理ないと思うけど「風水」がスタートした当時の中国の「自然環境」とその地の人々の「暮らし」とはピッタリ合ってたかも。

「風水」が迷信か科学かは別として、大自然の法則を解明し、凶地は避け不幸を防ぎ、吉地は追い幸福を得る「知恵」に驚き、時代に逆流するのを得意とする「朴」は「学問」としての「風水」に今更ハマってるよ〜♪

江西大墓の復元された四神図の中、東方位神「青龍」 出典:東北亜歴史財団
江西大墓の復元された四神図の中、西方位神「白虎」出典:東北亜歴史財団
江西大墓の復元された四神図の中、南方位神「朱雀(雄と雌)」出典:東北亜歴史財団
江西大墓の復元された四神図の中、北方位の神「玄武(黒亀)」出典:東北亜歴史財団

「江西大墓 (강서대묘)」は「北朝鮮」の平安南道・大安市に位置する古墳。高句麗時代の絶頂期(7世紀頃)に造られたと考えられ、その壁画は古墳壁画の傑作で、朝鮮半島の「四神図」壁画の中で最高峰に位置づけられる。写真出典:東北亜歴史財団

奈良県にある「高松塚古墳」発見30周年を迎えた2002年の5月、「朴」はタイミング良く、古墳内に入ることができ、壁画を見学してきたんだよ〜♪

7世紀末から8世紀初め頃に造られたと推定される「高松塚古墳」。被葬者は朝鮮半島系の王族だの日本系の王族だの諸説があり、壁画については

★「四神」は、高句麗古墳の特徴的モチーフではあるが、高句麗の画風とは異なった日本独自の画風の「四神図」。
★「天文図」は、朝鮮半島の北緯38〜39度(ちょうど高句麗の都「平壌」付近にあたる)で見上げた際の星空。
★「女子群像」の服装は、高句麗古墳の壁画の婦人像の服装と相似。

などの諸説あり。

約1400年も前、ひょっとしたら朝鮮半島の最高の座に就いてた人の古墳である可能性も排除できない墳墓内で「明堂(吉地)」のシンボル「四神図」が見られるだなんて!!こりゃ夢か現実か!!奈良時代にタイムスリップし、「精気」を体いっぱいに吸い込んで

≪やっぱり「朴」はラッキー人生!!≫

と、13年以上も喜びで生きてきたのに

≪朴先生!あれは、壁画の模写室だったんですよ。≫

と、当時同行してた「Mさん」に「今日」言われたばかり。

≪何だって??≫

「朴」の日本語がまだまだ不十分だった頃、どうも「模写室」と言う単語が聞き取れなかったみたい。思い込みが抜けガッカリ(>д<;)「Mさん」に教えてもらって「有難迷惑」。

余談はやめて、

「四神(四獣)」とは、東アジアで方位を象徴する四方位神。西洋の古代天文学で「星座」に「カシオペア」「オリオン」「スコーピオ」「ヒュドラー」と、英雄や動物などの名前を付けたように中国の古代天文学においても「星宿」(今風で言うと「星座」に近い意。簡単に言えば星のグループだね。)に「青龍」「白虎」「朱雀」「玄武(黒亀)」と、「四獣」の名前を付けたとか。ちなみに、「四獣」星宿は、

★「青龍」:「スコーピオ座(サソリ座)」に近い位置にあり、東を示す。
★「白虎」:「オリオン座」に近い位置にあり、西を示す。
★「朱雀」:「ヒュドラー座(海ヘビ座)」に近い位置にあり、南を示す。
★「玄武(黒亀)」:「カシオペア座」に近い位置にあり、北を示す。

「東洋」と「西洋」、「漢字」で表記してたか、「ローマ字」で表記してたかの違いだけで考えてた事はあまり変わらなかったのよね。

古代中国の天文学において方位を表す「四神星宿」。東の青龍は「春分の気」、西の白虎は「秋分の気」、南の朱雀は「夏至の気」、北の玄武は「冬至の気」を形像化したものらしいよ〜。出典:「whanttimes星の話」

話、韓ドラ「冬ソナ(2話)」にちょい逸れますが、山の中で道に迷った「유진 ユジン」を見つけてくれた「준상 チュンサン」の思い出のセリフ!!

≪あそこに「W」型の星座があるだろう?北極星のことを「ポラリス」と言うんだ。星座は季節で変わるけど「ポラリス」は絶対に動かない。いつでも北の空に輝いてる。だから、今度道に迷ったら「ポラリス」を探して。道しるべに。≫

と、「ユジン」にささやく「チュンサン」。韓ファンの皆さん、覚えてますか??

電車で走れば一時間足らずで車窓の向こうの景色は地平線から山へ、山から地平線へ次々と変わっていく狭い韓国や日本とは違い、十二時間走り続けても限りなく地平線のみが広がる、あの広い広い中国大陸なんだから「カーナビ」なんかなかった時代、馬に乗って長い旅路を行く人いやいや、闇の中、茫々たる海のシルクロードを航海する船にとっての唯一の道しるべは、夜空の地図「星座」!!

「支配層」の古墳内壁に「四神図」を描いた理由は、「室内装飾(美)」+「死者の守護(信仰)」の目的であると考えている人もいるようです。天井の「天文図(四神の星宿)」は、死者が初めて訪れるとおぉ〜い「あの世」への道しるべとしてではなく、寝転がって夜空を見上げると星が見られる「この世」の続きであることの象徴かも。

生前は、「地理風水」に基づき建てられた四神に囲まれた「吉地(宮)」で暮らし、死後は、「陰宅風水」に基づき造られた四神図に囲まれた「吉地(墳墓)」で永眠する。古墳は被葬者が生きていた「この世」の縮小版かな〜??

中央の黄色は「土」、東の青は「春」、南の赤は「夏」、西の白は「秋」、北の黒は「冬」を象徴。出典:五方色

古代中国で生まれた自然哲学「陰陽・五行思想」では、「四神」ではなく「五神」。≪「青龍」・「白虎」・「朱雀」・「玄武」+「黄龍」≫。そうして、≪「青」・「赤」・「黒」・「白」+「黄」≫=「五色(五方色)」。「陰と陽」の調和そして、宇宙生成の根本とされる「五方色」の調和は、「遠禍召福」(禍を追い払い、福を招く)に繋がるとか。

古墳の壁画、「清竜」&「百虎」は悪鬼を追い払い、東と西を守ってくれる霊物、「雄朱雀と雌朱雀」&「(雌??)亀と(雄??)蛇」は陰陽の調和を示し、南と北を守ってくれる神獣であるとか?

≪いやいや、「朴」は「(雌??)亀と(雄??)蛇」説に対して「異見」あるけど話、な〜が〜くなるのでそれは置いておいて≫「黄色」の竜袍は中国の宋代から清代までの「皇帝」のシンボルであり「土」を示す。よって、中央には「黄龍」=「王」оr「支配層」の「棺」。こうして「五色」揃い!!

ところでさあ〜、≪どんな所が風水的な「明堂(吉地)」なの?≫

「風水(地理)」って奥が深く、めぇ〜ちゃぁ〜難しいので関連文献何回読んでもチンプンカンプンだけど、韓国における「風水」的な「明堂(パワースポット)」を超簡単に纏めると、

「明堂(パワースポット)」のキーワード(keyword)は「地氣(地の気運)」で「生氣(気)」が充満する地が「明堂」らしい。「地氣」に影響を与える代表的な要素は「風・水・山」。この三つによって「吉地」と「凶地」に分かれ、万物の「生と死」「興亡盛衰」が決まるみたいよ〜。

≪良い山には良い水があり、水が良ければ大地が潤い、良い実が豊作。土の生育力は土壌そのものではなく、地中を流れる生氣の作用によるもの。「風」は氣(エネルギー?)を吹き散らし、水分を乾かし大地を乾燥させる。≫

従って、冬は北からの寒い「陰風」を防ける山があり、夏は南からの爽やかな「陽風」が受けられる広い平地があって、その平地を取り巻くように川が流れる「背山臨水」(北に山、南に水の配置)の地形。

左右(東西)は丘陵又は、北の山より低い山で囲まれた「蔵風得水」(風を蓄え、水を得る)の地形。大地の四方の方角を司る「四神」の形象に相応しい地勢や地相の中央辺りが生氣が充満する明堂〜♪

大自然の法則を理解し、肉眼で判断できる有形の「地形」と目に見えない無形の「氣(エネルギー?)」の流れを見破り、「吉地」と「凶地」に分け、その地に住む人間の「吉凶禍福」を「予測」する「風水」は、「迷信」ではなく体系化した「伝統地理学」であるとか!!

よって、韓国では「ロトより風水」。但し、風水ブームも「朴」の親の世代までね!!

山に囲まれ「蔵風」に適している地形構造 風水思想における「明堂(吉地)」出典:『朝鮮の風水』
ど真ん中のブルーの円内が「明堂(吉地)」出典:吉地の条件(7)

(続く)

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現在は愛知大学、中京大学、中日文化センター、愛知大学オープンカレッジなどで韓国語講師をつとめる。

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