車の新しい税金が2017年4月から! 2015/12/15

軽減税率が毎日のように新聞を賑わしていましたが、2016年度の税制大綱が了承され、様々な分野で新たな税金体制が決まりました。

何回かに分けて、生活に関係する内容を紹介していきましょう。最初は軽減税率といきたいところですが、まだ紆余曲折がありそうなので、車関連の減税から取り上げましょう。

車の関係としては、自動車購入時に新税が課されます。2017年の4月から自動車取得税に代わって燃費新税とも言うべき燃費性能に応じた「環境性能課税」が新設されます。

これは消費税が10%になると自動車の販売が落ち込み、景気が悪くなる影響を極力抑えるための施策です。

現在は、購入時に消費税と取得税に加えて普通車は自動車税、軽は軽自動車税を毎年払っています。また購入時と車検時には自動車重量税もかかっています。今後は燃費の悪い車を買うと税負担が今よりも重くなることもあります。

2017年4月からは自動車取得税が廃止となり、その代わりに「環境性能課税」が課され、自治体に支払う地方税になります。これは国が決めている「燃費基準」をどれだけ超えたかで税率が変わります。2015年度基準とより厳しい2020年度基準があります。

乗用車の場合、取得価格に対しては、非課税、1%、2%、3%の4段階があります。軽自動車も同様で、燃費達成度に応じて2%から0%まで3段階となっています。

非課税は、電気自動車、燃料電池車、プラグインハイブリッド車、クリーンディーゼル車と、2020年度の燃費基準に比べて10%以上燃費がいい場合で、現在の取得税の「エコカー減税」より得になります(エコカー減税は新車の3割ですが、これが新税では条件がゆるくなり、半分以上が対象となります)。

2020年度基準を達成していると1%(軽も)、2015年度基準+10%の場合は2%(軽も)、それ以外は3%(軽は2%)の税金がかかります。2015年度基準より5%燃費がいい車は、現在は自動車取得税では「エコカー減税」の対象ですが、新税では減税対象とはなりません。

今後は燃費のよい車が出てくることを考えると、2017年4月以降の新車の半分以上は非課税となる予定です。税収規模は約890億円と、現在の自動車取得税の1096億円よりも少なくなり実質減税となります。

普通車を買った人が翌年度の自動車税の減税を受けられる「グリーン化特例」がありますが、これも見直され、基準はより厳しくなります。現在は2015年度基準を10%上回れば減税を受けられますが、2016年度に購入した車から、20%上回る必要があります。

まとめると、4月からは自動車(中古車も対象)を購入すると、消費税10%、自動車税(軽は軽自動車税)、自動車重量税と「環境性能課税」の4つの税金が課されます。今後も保有税の軽減等の検討もされる予定なので、車関係の税金から目が離せませんね。

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岐阜大学教育学部教授・博士

京都市生まれ。ノートルダム女子大学(京都)文学部卒業。大阪市立大学大学院生活科学研究科後期博士課程修了。

現在、岐阜大学教育学部教授・博士(学術)、放送大学客員教授。

家庭経済学、家庭経営学、家族関係学、アーミッシュ研究等の講義を担当。

放送大学ではラジオで「生活経済学」の講義を担当(2012〜2016年)。

主な著書 『ちほ先生の家計簿診察室』(名古屋リビング新聞社2002年)、名古屋リビング新聞社、大阪リビング新聞社で家計簿相談を20年ほど担当。

『お金と暮らしの生活術』(昭和堂2012年)、『仕事・所得と資産選択』(放送大学教育振興会2008年)、『アーミッシュの謎』(共訳、論創社1996年)、『アーミッシュの学校』(共訳、論創社2004年)、『アーミッシュの昨日・今日・明日』(共訳、論創社2009年)、『生活経済学』(放送大学教育振興会2012年)など。

趣味:毎日家計簿をつけること。ただし買い物好きなので家計チェックは自分にはあまり生かせていないかも・・・・・

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