ハートのエネルギー(愛、布施の心)を掌に! =その2= 2012/10/8

癒しという視点から、気の質を良くするための「心の静まりと安定」が如何に大切であるかは、前回の記事でおわかり頂けたと思います。激しい感情の起伏によって発生する邪気は、自らの体内を傷めつけると同時に、他の人にも悪影響を与えます。

ですから、自分を癒すためにも、他の人の癒しのためにも、心を静め、安定させることは、とても大切なことなのです。

では、今回の記事に入ります。

【もう一人のあなた】
まず最初に理解しておいて頂きたいことがあります。 それは、あなたの体は、あなたが感じている「あなた」だけではないということです。 どういうことかと言いますと、あなたが、あなたとして認識し、あなたの意志で支配できる「あなた」は、せいぜい、見たり聞いたり、歩いたり、話したり、食べたり、パソコンしたり、考えたりというくらいではないでしょうか。 そして、それを「あなた」と思っているのではないでしょうか。

ところが、あなたの中には、「もう一人のあなた」が存在するのです。 精神的、哲学的な話ではありません。 医学的な話です。 あなたの中には、消化器系、呼吸器系、循環器系、神経系、内分泌系、免疫系など、あなたの命を支えている、沢山の「もう一人のあなた」がいるのです。

その「もう一人のあなた」は、あなたがお母さんのおなかの中にいた時から、あなたの寿命がなくなるまで、あなたが寝ている時も遊んでいる時も、仕事をしている時も、一刻も休むことなく働きづめに働いているのです。

この内臓や各組織、言ってみれば体中の細胞たちのことを、あなたは忘れてはいないでしょうか。彼らのおかげで、あなたは生かされているのです。その彼ら、即ち、「もう一人のあなた」に対して、「癒しの気」でお礼をしてあげるのは、人としての道理だとは感じませんか?

【癒しの気を掌に】
あなたを生かしてくれている「もう一人のあなた」へのいたわりの思いは、他人へのいたわりの思いに通じる訳ですが、そこには、欲得や駆け引き、打算などの思いはなく、「ありがとう」、「おかげさま」という思いがあるだけではないでしょうか。

それを「愛」とか「布施の心」と呼ぶのです。その「愛」、「布施の心」を掌に集め、本当の意味での「癒しのボール」、「気のボール」を作ってみましょう。

【胸の中のハートのエネルギーを掌に導く】
私たちの体の中には、気の巡るルートとしての経絡(けいらく)が、頭や顔、内臓と手足をつなぐように12本走っています。その中で、掌に流れる経絡は、「心包経(しんぽうけい)」という名が付けられています。

その心包経の源泉、即ち、気の流れ出るところは、心臓なのです。ここで言う心臓は、西洋医学的な血液循環のためのポンプではなく、「こころを内蔵している器官」という意味です。平たく言えば、ハートのことなのです。

ですから、掌で「気のボール」を作る場合は、単に掌の皮膚感覚で作るのではなく、ハートのエネルギー、愛や布施の心を胸の中から掌に導くようにして下さい。

【癒しの気のボールの作り方】
・おなかの前で掌を向かい合わせましょう。
・息を吸いながら、両手の間の空気を引き伸ばすように左右に広げます。
・次に、胸の中の空気に、あなたの「ありがとう」の思いを乗せて、掌に吐き出すようにしながら両手を近づけましょう。
・ちょうど、ゾウさんが長い鼻を使って息を吐き出すような感じでしょうか。
・あなたの心のやさしさ、やわらかさを掌に運ぶようにして下さい。
・その呼吸に併せた腕の動きを繰り返し、掌の感覚が出てきたら動きを止め、掌の間の空気をやわらかく挟んで下さい。
・それが、細胞までも癒していく、気の質の良い「気のボール」なので、その「気のボール」を、自分の体や家族、ペットの調子の良くないところに押し当てるか、包んであげて下さい。

あなたの中の、あなたを生かしてくれている「もう一人のあなた」や、愛する家族やペットに「ありがとう」の思いを込めて、癒しの気を届けましょうね。あなたと「もう一人のあなた」 、そして、あなたの周りの人たちが、あなたの発する癒しの気で満たされますように!

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プロフィール

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鍼灸師・気功法講師。

和歌山県出身。日本福祉大卒。名古屋市内に鍼灸院「和気」を開院(2015年、閉院)。林茂美師に師事し気功を習得。愛知県名古屋盲学校専攻科非常勤講師(2016年退職)

現在は名鉄カルチャースクールにて講師活動のほか、名古屋市内にて各種の気功講座、気功教室を担当。

また、2013年より京都、妙心寺内大心院にて気功講習会を開始。現在に至る。

趣味は、陶芸、京都・奈良ウォークなど。

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