2016年注目の天文ショーは?!Part1 2016/1/9

天下泰平の星、長生きの星と言われるカノープス

みなさんあけましておめでとうございます。

私の新年は、年越しのカノープスを見に行くことから始まる。カノープスは中国では、天下泰平の星、長生きの星と言われるありがたい星。この星が除夜の鐘が鳴り響くころ、南の地平線スレスレに登る。まさに新しい年を占う星だ。

さて、今年の星空は、私たちにどんな天文ショーを用意してくれているのだろうか。ざっと見渡したところ、今世紀最大というようなメジャー天文ショーはないものの、小粒ながら山椒のきいた天文ショーがいくつかそろっている。2回に分けて見てゆくことにしよう。

今年オススメの天文ショーはこれだ!
3月9日午前中、日本全国で部分日食が見られる

3月9日(水)全国で部分日食
2012年5月の金環日食以来、久しぶりに日食が見られる。日食とは、月が太陽と地球の間に入り込むために、月が太陽を隠してしまう現象だ。つまり、日食は太陽-月-地球が一直線に並ぶ新月のときに起こる。今回は、インドネシア方面では皆既日食になるが、日本では太陽の一部が欠ける部分日食となる。

欠け始めは、10時8分、最も欠けるのは11時2分、終わるのは11時57分だ。

日食のあとの満月には月食になる確率が高い

3月23日(水)半影月食
3月9日の日食の2週間後の3月23日の満月は、月食となる。月食は、太陽に照らされてできる地球の影に月が入って月が欠けてゆくように見える現象のことだ。月食は必ず満月に起こる。

3月23日の月食は半影月食。しかも半影の北の端をかすめる軽微なもの

地球の影は、真っ暗な本影と呼ばれる影と、その周りを取り巻く薄暗い半影とに分かれているが、今回の月食は、半影の北の端をかすめる軽微なものだ。満月が東の空に昇って間もない18時37分に始まり、20時47分に食最大となる。

5月6日の明け方、みずがめ座η流星群が極大となる。1時間当たり10個程度流れるか?

5月6日(金)みずがめ座η流星群極大 
5月6日に極大となるみずがめ座η流星群は、ハレーすい星がばらまいたチリを降らす流星群として有名。オーストラリアでは、1時間当たり30個程度流れるメージャー流星群の一つだが、日本では、明け方の短時間しか見えないのが残念。それでも今年は、月齢28.3でほぼ新月。月明かりの心配は全くない好条件だ。2013年は例年にない活発な活動を見せてくれたため、今年も期待が高まる。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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