“海の王者”とは? 2012/10/28

中央が母親、右が父親、左は娘

“海の王者”とは?

○ 赤道から極地まで世界中の海に広く分布する極めて高い環境適応性を持つ動物である。外洋でも沿岸でも生活し、河口域にも入る。
○ 雄は、最大1.8mにもなる高くまっすぐな背鰭(せびれ)を持つのが体型的な特徴である。
○ 体長は、雄で6〜8m、雌で5〜6.5m。体重は、雄で3〜7t、雌で2〜4t。
寿命は、雄で約50〜60年。雌で約80〜90年。性成熟年齢は、雄で10〜15歳
雌で6〜12歳。妊娠期間は、18か月。出生時の体長は、約2m。
○ 数頭から数十頭の群れ(ポッド)を作り、母、娘、孫を中心とした母系家族を構成し、強い社会性を持っている。
○ 血縁の近い群れ同士は、それぞれ特有の鳴き声(人間でいえば方言)を持つ。
○ 食性は、サケ、ニシン等の魚類、イカ類、アシカ、アザラシ、ラッコ、イルカ等の海生哺乳類やペンギンを含み海鳥、ウミガメ、時には自分より大きなクジラを襲って食べる等、何でも捕食する。

   故に、“海の王者”と呼ばれている。

  これは、名古屋港水族館で飼育されているある展示動物の一般的な解説コメントです。
  更に、細かく飼育員の視点でその生態解説を加えますと・・・・・

○ 母系家族故、群れ(家族)の中で一番の権力者は、最年長の雌、育児中の母親である。
○ 夫婦喧嘩をすれば、殆ど9割以上の確率で母親が勝利する。*時には圧倒的に優位な体力にモノをいわせ、雄が勝利することもある。
○ 食事の優先順位は母親が一番で最初に箸を付け、最後まで食事する(できる)のも母親である。
○ 母親は、母性本能が強く、子供の為なら危険を顧みず何にでも(誰にでも)立ち向かう。
○ 警戒心が強く、新しい(未知の)環境に慣れるまでは慎重に行動する。
○ 母親は、自分より優位な存在は無いという意識を持っている。
○ 記憶力・理解力に優れ、接する相手の心理状況をも見極める能力を持っている。
                                                       云々
と挙げれば、とことん人間臭い動物です。
さて、この“海の王者”とは?
もうお分かりでしょう !? ズバリ! 言わずと知れたシャチの代名詞です。

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プロフィール

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名古屋港水族館では平成24年3月から3頭のシャチファミリーを公開しており、皆様に「海の王者」といわれる雄大な姿をご覧いただいています。また、イルカのパフォーマンス、マイワシのトルネードなどさまざまな人気イベントを開催しています。

名古屋港水族館は平成4年(1992年)にオープンした南館と平成13年(2001年)に完成した北館の二つの施設からできています。

南館の展示テーマは「南極への旅」です。それは名古屋を出発し南極に至る地球を縦断する旅の中で出会う様々な海の環境を5つに分け、「日本の海」「深海ギャラリー」「赤道の海」「オーストラリアの水辺」「南極の海」の生物の飼育展示です。ここではそれぞれ大変異なった環境に適応し生きているさまざまな生命に出会えます。

北館の展示テーマは「35億年はるかなる旅―ふたたび海へもどった動物たち」です。悠久な生命進化の歴史の中で、水中生活に適応し素晴らしい知性を発達させ、陸上の人間の地位にも匹敵するといわれる海洋の生活者であるクジラの世界を、さまざまな手法を用いて紹介しています。

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