宵の明星金星が見える 2016/9/23

9月に入って、夕方の西空の低空に宵の明星、金星が見えるようになってきた

最近、夕焼けに染まった西の低い空にやたら明るく輝くものが見つからないだろうか? まだ空は星が見えるほど暮れてないのに、キラキラ光っているので、飛行機かUFOかと見まちがえてしまうほどだ。では、その正体は何か?! UFOといいたいところだが、残念ながらハズレ。地球とともに太陽の周りをまわっている兄弟星金星なのだ。

すっかりご無沙汰になっていた金星が、夕方の南西天に姿を見せている。高度は日没30分後でやっと10°程度とまだ低いが、-4等級の輝きは、低空の透明度の悪さにもびくともしない。

金星は、まだ高度が低いが、年末に向けて宵の明星としてどんどん目立つようになってくる

金星は、地球より内側を回っているため、見かけ上太陽からあまり遠く離れない。そのために夕方の西空か、明け方の東空でしか見ることができない。宵の明星とか明けの明星という言葉を聞いたことがあると思う。

これはどちらも金星の別名で、今みたいに夕方の空に見える金星を宵の明星、明け方の東の空に見える金星を明けの明星と呼んでいる。西洋では愛と美の女神アフロディテまたはビーナスの名で親しまれている。

金星は、これから年末にかけて宵の明星としてどんどん見やすくなっていくので、まだお目にかかったことのない人は、この機会に対面して黄純白に惜しみなく降り注ぐ愛の光を浴びることにしよう。

夕空の月と金星 9月4日に撮影

月は、29.5日の周期で満ち欠けを繰り返しているので、ほぼ1か月に1回三日月となって、夕方の西空で輝く金星のそばにやってくる。9月も2日から4日にかけて、金星と細い月が並んでいた。

月と金星の接近は、6倍前後の双眼鏡で見るとより一層美しい。10月4日のようす。

10月は、3日から5日にかけて新月直後の細い月が通り過ぎて、4日には最も接近する。夕暮れ時の西の空をより華やかなものにしてくれる。並んでいる様子は、6倍前後の小さな双眼鏡で見るとより感動するだろう。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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