【ドラフト特集】東海3県の高校生・社会人篇 2016/10/20

きょう20日(木)はいよいよプロ野球ドラフト会議の当日です。午後5時から行われ、ここで名前を呼ばれると来年から「プロ野球選手」となります。プロ志望の野球部員本人にとっては、自分が指名されるのかハラハラドキドキ。また12球団のドラフト1位指名は入札方式なので、複数球団が同じ選手を指名し、クジにより所属先が決められるなど、「運命」という言葉とともに語られるのもドラフト会議の特徴です。

さて今回は、『中日新聞プラス』のドラフト特集第2弾。第1弾の大学生特集に続き、第2弾では東海3県でドラフト指名を待つ高校生・社会人を写真付きで一挙紹介します。

昨日もお伝えしたとおり、プロ野球入りを目指すにあたって、高校生と大学生の選手は「プロ志望届」提出による意思表示が必要になります。今回紹介する高校生は、東海3県でプロ志望届を出した全7名です。また社会人野球でプレーするドラフト候補は、厳選して5選手を紹介します。

※なお、「プロ野球」には、ドラゴンズなどセ・パ12球団で構成される「NPB」(一般的な「プロ野球」)と、四国や北陸などで独自のリーグ戦を行う「独立リーグ」の2種類があります。下記の紹介文では、特に「NPB」「独立リーグ」などの特定がない場合、「プロ野球」はNPBを指すものとします。


===《高校生》===


【1】藤嶋 健人(東邦高)
1年生の夏に甲子園で先発し白星を挙げ、3年生になった今年、「4番打者・エース・キャプテン」として春夏連続で甲子園に出場しました。投打に超高校級で、全国レベルで高校球界をリードしてきた存在です。ドラフト4〜5位で指名されそうです。

【2】高橋 優斗(愛工大名電高)
3年生の夏は愛知大会決勝戦で藤嶋(東邦高)に封じ込まれ甲子園出場は叶いませんでしたが、高校通算47本塁打をマークするバッティングは悪い癖がなく、プロでまだまだ伸びそうです。巨人や日本ハム、阪神などが指名を検討しています。

【3】荒川 智哉(豊田大谷高)
中学時代、地元である滋賀県内外で評判が高く、愛知県の豊田大谷高へ進学したピッチャー。今夏愛知大会では背番号1をつけました。大会初戦ではビハインドの終盤に登板しましたが、のちにベスト4まで進出した西尾東に5失点。独立リーグでのプレーを意識しています。

【4】今井 順之助(中京高)
全国でもなかなかいないレベルのパワーヒッターで、もの凄い迫力のフルスイングをします。高校通算68本塁打で、公式戦でも2年夏に3戦連続、2年秋に4戦連続でホームランを放つ離れ業を披露。プロ複数球団から調査書が届いており、指名があるか注目です。

【5】加藤 壮太(中京高)
身長186センチと大型で、50メートル5秒台と足も速く、センターからのバックホームでも強肩がはっきり分かります。「アスリート」タイプで、“素材”としての魅力は大。地元の大学に進学するものとみられていましたが、志望届を出しプロ球界への挑戦心も出ています。

【6】向川原 魁(岐阜第一高)
夏の岐阜大会では一塁手。足の速さ、肩の強さがあり、バッティングも昨年秋から既にセンスを感じさせていました。独立リーグや大学でさらに力がつけば楽しみな選手。兄の向川原遼選手もかつて岐阜第一高でプレーし、県内屈指の捕手として注目されていました。

【7】北川 和真(津田学園高)
夏の三重大会では背番号10ながら、実質的にはエースとしてチームを決勝戦まで導きました。コントロールがまとまっており、スライダーなどの変化球がキレます。腕の振りが柔らかく将来性があり、まだまだ球のスピードは速くなりそう。プロと大学進学の両睨みです。

 
===《社会人》===

【1】源田 壮亮(トヨタ自動車)
愛知学院大時代から全国で注目を集めていたショート。守備はプロでもすぐ通用すると評判で、素早くゴロを処理し、美しいスナップスローで送球する姿は惚れぼれします。特に、送球直後の形がとてもかっこいいです。指名は確実で、順位は4位前後と見込まれます。

【2】平井 克典(Honda鈴鹿)
社会人野球でサイドスローに投げ方を変え、社会人3年目となる今年ブレイク。プロからの評価も急上昇しました。社会人野球の最も大きな全国大会である「都市対抗」では、2試合16回を投げ自責点1と好投しました。常時140キロ台のストレートとスライダーが武器。チームのために投げられるピッチャーです。

【3】大宮 慎司(王子)
ノビのあるストレートと多彩な変化球を操る即戦力サウスポーです。変化球のカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップは、いずれもカウント球にも勝負球にも有効で、打者の右左に関係なく投げ分けられます。左腕投手は貴重で、指名があるかもしれません。

【4】近藤 均(王子)
昨年もドラフト指名が有力視されましたが、ドラフト直前の大会で調子を落としたことも影響し、まさかの指名漏れ。それでも、今年も好投を続け、まだ指名の可能性を残しています。武器はカットボール。ストレートと同じようなスピードながら、打者の手元で変化する厄介な球です。

【5】池田 駿(ヤマハ)
最後に、記事のタイトルにある「東海3県」からは外れますが、お隣りの県(静岡県)で指名が有力視されるのがヤマハの池田です。ヤマハをはじめ静岡県にある社会人チームは、愛知・岐阜・三重と同じ東海地区連盟に属し、全国大会出場をかけて争っています。池田はチェンジアップやスライダーがよく、好調時にはストレートも走ります。制球力次第では即戦力になりえます。

 
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ドラフト会議は新聞の一面を飾る、年に一度の大イベント。きょうは夕方以降、テレビや新聞報道をチェックし、ご贔屓球団の指名選手や、地元からの指名選手をこれからプロで応援していきましょう。また一方で、単にプロ入りする事だけがアマチュア野球の目的ではありません。たとえプロに指名されなくとも、高校・大学・社会人の各ステージで魅力的なプレーを見せてくれる選手たちにも是非注目してください。

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1984年生まれ、岐阜県出身の野球ライター。東海地区を中心にアマチュア野球(高校/大学/社会人)を取材し、野球雑誌や高校野球部向けフリーマガジンなどで記事を発表している。2014年にはラジオ局のスポーツ番組で高校野球展望を解説するなど、エリア屈指の取材者。

年間のアマチュア野球観戦試合数は120を超える。数々の野球部を訪れ、ひたむきな球児や情熱的な指導者、工夫した練習法など、多岐にわたって取材を重ねてきた。特に、将来のプロ野球入りが期待される「ドラフト候補」をアマチュア時代から追い続けていて、中日ドラゴンズで活躍する濱田達郎投手(愛工大名電高出身)や、西武ライオンズの高橋朋己投手(西濃運輸出身)らもその一人。プロ球団のスカウトとも交流が深く、無名の好選手を“発掘”し情報交換することも。

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