体感への没頭 〜 坐禅気功・3 〜 2016/10/24

【静観】
前に、「坐禅気功の柱は、体感と没頭である」と定義しましたが、実は、「坐禅気功の柱は体感である」と言っても良いんです。

【嵯智】
体感する為には没頭する以外にはないからですか?

【楚羅】
でも、没頭する対象なら何でもありだから、その逆は言えないよね。

【静観】
そうなんです。坐禅気功においては、没頭する対象は体感でなければならないんですね。

【柚里】
坐禅気功は、体感に没頭することから始まるってことなんですね?

【静観】
そうなんですが、では没頭とは何をすることなのか、体感とは何を体感するのかという二つの問題を整理しておかねばなりませんね。

【嵯智】
では、没頭とはからお願いします。

【静観】
私たちの課題は「集中」ではなく「没頭」、即ち、頭を没することなんです。

【柚里】
頭を没するとはどういう意味なんですか?

【静観】
問題は、此処で言う「頭」とは何を指しているのかということですが、広辞苑を開いてみましょうか。楚羅さん、お願いします。

【楚羅】
はい。

【嵯智】
何て書いてあるの?

【楚羅】
「何もかも忘れてある物事に熱中すること、そのことに精神を注ぎ込むこと」となってるよ。

【嵯智】
なるほど、何もかも忘れて、精神を注ぎ込むことなんですね。

【楚羅】
そして、同義語として「没入」とも書いてるよ。

【柚里】
つまり、没頭というのは、何もかも忘れて精神を注ぎ込み、没入することなんですね?

【静観】
此処には、頭脳を用いるとも、思考することともしてはいませんでしたよね。

【柚里】
何もかも忘れるのですから、頭は用いないし、考えることもしない訳なんですね?

【静観】
この「頭脳」ですが、これは、動物性機能に属している機能です。

【嵯智】
動物性機能とは、私たちの体以外の外部の情報を受け止めたり、外部に働きかけたりする器官や組織のことですよね。

【楚羅】
その機能を没する訳だから、「没入」という同義語が当てられているんだね。

【静観】
だから、没頭とは、頭(頭脳)を没して、中に入る、精神を注ぎ込むということになり、見る、聞く、嗅ぐ、舐める、触るという、いわゆる五感とそれによる想像や思考、判断などの頭を使う働きは没するということになるんです。

【嵯智】
そして、坐禅気功では、何もかも忘れて何に没頭するのかと言うと、、それが「体感」になるんですね。

【静観】
動物性機能としての五感の働きを「無」にし、頭脳の働きを没して「没頭」させ、その向かうべき先を体感に向けなければ「坐禅気功」にはならないんです。

【柚里】
私たちが、坐禅や瞑想などの体験会に参加しても、雑念などに惑わされ、三昧の境地、涅槃の境地に到れないのは、「体感する」ということの大切さがわかっていなかったからですね?

【静観】
坐禅は我慢大会ではなく、心地よいものなんですが、その為に「体感」という自分の感覚に没頭する取り組みをするんですね。

【楚羅】
そうかぁ、体感への没頭かぁ。

【静観】
それから、真にこの体感を獲得する為には、二つの課題をクリアしておかねばならないんです。

【楚羅】
えっ?! まだあるの?

【静観】
その一つは、「体性感覚の神経の束を太くすること」であり、もう一つは、「自律神経を副交感神経優位にすること」なんです。

【柚里】
体性感覚の神経の束と副交感神経優位?

【静観】
そして、この二つは、ラジオ体操や筋肉トレーニングなどでは勿論のこと、何かを凝視したり、思いを巡らせたりする坐禅や瞑想では獲得できない能力なんですね。

【楚羅】
それって、先生が推奨していらっしゃる「ふぁんそんテクニック」と、、それを基にした気功の実践によって獲得できるんですか?

【静観】
体感のキーワードが「体性感覚」と「副交感神経」であることを理解して頂くために、次にもう少し、これらについて話し合ってみましょうか。

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プロフィール

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鍼灸師・気功法講師。

和歌山県出身。日本福祉大卒。名古屋市内に鍼灸院「和気」を開院(2015年、閉院)。林茂美師に師事し気功を習得。愛知県名古屋盲学校専攻科非常勤講師(2016年退職)

現在は名鉄カルチャースクールにて講師活動のほか、名古屋市内にて各種の気功講座、気功教室を担当。

また、2013年より京都、妙心寺内大心院にて気功講習会を開始。現在に至る。

趣味は、陶芸、京都・奈良ウォークなど。

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