イルカの飼育係というお仕事@ 2012/11/30

イルカは尾びれから採血します

イルカの健康管理

イルカのトレーニングとは、一言で言ってしまうと「イルカをコントロールすること」を目的とします。イルカを健康に飼育するために、トレーナーはどうしてもやりたいことがあります。毎日体温を測ったり、定期的に体重を量ったりすること。

また体調の把握のための血液検査や、場合によっては採尿・採便を行いたい。イルカが妊娠したら超音波で胎児の状況を確認したい…イルカをコントロールする目的の第一義はこれらの健康管理に関する作業を「イルカもトレーナーも安全に行いたい」ということです。このトレーニングを特に「ハズバンダリートレーニング」、このトレーニングで形成された動作(行動)を「ハズバンダリービヘイビア」を呼びます。

バンドウイルカは成長すると体長3m、体重300kgにも成長します。6m以上のジャンプができる身体能力があり、もしこの動物を人間が無理やり拘束してさまざまな検査を行うとすれば大変な危険を伴います。

イルカ自身が体重計に乗り、血管を差し出して注射針を受け入れてくれれば、これほど安全でお互いに楽なことはありません。私たちが病院に行ったときに痛いと分かっていて、手を出して看護師さんに採血をしてもらうこととよく似ています。

ただ、毎日こればっかりではイルカたちも飽きてしまいます。イルカはとても好奇心が強い反面、飽きっぽい動物でもあります。また、野生では毎日餌を追いかける生活をしています。

「ハズバンダリービヘイビア」だけをひたすら繰り返して、トレーナーから定期的に餌をもらう生活は健康的とはいえません。ですので、頭や体を使って初めて餌がもらえるように少しハードルをあげます。たとえば「ジャンプをしたら餌をあげよう」などです。これがそのほかの種目のトレーニングの始まりとなります。

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プロフィール

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名古屋港水族館では平成24年3月から3頭のシャチファミリーを公開しており、皆様に「海の王者」といわれる雄大な姿をご覧いただいています。また、イルカのパフォーマンス、マイワシのトルネードなどさまざまな人気イベントを開催しています。

名古屋港水族館は平成4年(1992年)にオープンした南館と平成13年(2001年)に完成した北館の二つの施設からできています。

南館の展示テーマは「南極への旅」です。それは名古屋を出発し南極に至る地球を縦断する旅の中で出会う様々な海の環境を5つに分け、「日本の海」「深海ギャラリー」「赤道の海」「オーストラリアの水辺」「南極の海」の生物の飼育展示です。ここではそれぞれ大変異なった環境に適応し生きているさまざまな生命に出会えます。

北館の展示テーマは「35億年はるかなる旅―ふたたび海へもどった動物たち」です。悠久な生命進化の歴史の中で、水中生活に適応し素晴らしい知性を発達させ、陸上の人間の地位にも匹敵するといわれる海洋の生活者であるクジラの世界を、さまざまな手法を用いて紹介しています。

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