【お悩み相談その26】漢字の書けない若者を憂慮する 2017/2/19

新聞におもしろい投稿が載っていました。おばあちゃんが作った電話帳は、「あいうえお順」になっているんだけど、なぜか名前が「お」の欄に集中しているのだそうです。「お魚屋」「お寿司屋」「お寺」「お花屋」「お弁当屋」……

なるほど。奥ゆかしい人柄がにじみ出ている電話帳ですね。それでは、お悩み相談その26です。

〔悩み〕
「憂鬱」や「薔薇」という字を、若者は平気で「ゆううつ」とか「バラ」と書いています。こんな簡単な漢字が書けないとは、全く情けない限りですが、これで日本の将来は大丈夫なのでしょうか?(苦虫噛武造 75歳・無職)

〔回答〕
いやあ、まさにおっしゃるとおりです。私と同憂の士がおられたとは、うれしい限りですね。

「憂鬱」や「薔薇」が書けないぐらいならまだしも、「髑髏(どくろ)」や「絢爛(けんらん)」さえ書けない若者が増えているというから驚きですね。

この調子では、「齷齪(あくせく)」「黴菌(ばいきん)」「鼈甲(べっこう)」のような比較的簡単な字も、ひらがなで表記されてしまう運命にあるのでしょう。

書く力が落ちているのだから、読む力も当然衰えているはずです。「筮竹(ぜいちく)」「棗(なつめ)」「讒言(ざんげん)」「軋轢(あつれき)」「飛白(かすり)」「没義道(もぎどう)」などもきちんと読めないのかと思うと、全く情けない限りです。

とまあ、ここまで書いてきて、手がだいぶくたびれていることに気がつきました。それもそのはず。「憂鬱」や「薔薇」など、どれも数十の画数を持つ熟語ばかりですからね。それをひらがなで書けば、わずか数画。体力の温存にもなるし、インクを使わず資源保護にもなるし、いいことずくめです。

ひょっとすると、若者たちはそう考えて、あえてひらがなを使っているのかもしれませんよ。日本の将来を彼らにまかせられるかどうか、もう少し長い目で見てやろうではありませんか。

*失礼とは思いましたが、万が一、度忘れされたときのために、ふりがなをつけさせていただきました。

PR情報

記事一覧

【お悩み相談その183】貸した本が返って来ないので、裁判に訴えるべきだろうか?

図書館に、こんな注意書きがありました。 「盗難事件多発!」 「中央図書館での盗難の事例が、多数報告されています。席を離れられる時は、特にご注意ください…

2020/2/23

【お悩み相談その182】母親の大ざっぱな性格を心配している

朝の連ドラで、主人公の父親が長々と思い出話を始めた。あれっ?その話、先月の放送でもしていたんじゃなかったっけ? そう思った時、主人公がこう言った。 …

2020/2/16

【お悩み相談その181】うちの会社はみんなやる気が見られないが、このままで大丈夫だろうか?

コメントを聞けば、そのスポーツ選手が一流か二流かはすぐに分かります。 一流選手「明日は、自分らしいレースをしたいと思います」 二流選手「明日は、自分ら…

2020/2/9

【お悩み相談その180】自分はすごい才能の持ち主だが、周りの人が誰一人気づいてくれない

街を歩いていると、2歳ぐらいの男の子が、ネコに声をかけていました。 「ネコ、ネコ!」 ところが、ネコの方は知らんぷり。すると、その男の子は、こう言っ…

2020/2/2

【お悩み相談その179】外国語が全く話せないのに、なぜか外国人観光客から道を尋ねられる

「あなたは、自分のことを『ウソつき』だと思いますか?」 こんな質問をされたら、どう答えますか? 「はい」と即答すると、偽善者。 「いいえ」と即答すると…

2020/1/26

【お悩み相談その178】夫婦げんかをした時に、一度でいいから妻に「ごめん」と言わせて仲直りしたい

「同じ釜の飯を食う」 この言葉が海を越えてはるかかなたの国へ伝わると、「同じオーブントースターのパンを食う」となるのでしょうか? それでは、「お悩み…

2020/1/19

【お悩み相談その177】上司の口癖に反感を覚えるが、それでもチャレンジすべきだろうか?

「このミステリーの本、全く同じなのに、どうしてこっちは半額になっているんですか?」 「ああ、それは犯人の名が載っているページが、抜け落ちているんです」…

2020/1/12

【お悩み相談その176】三社参りでおみくじが全部「大凶」だったが、人生最悪の年になるのだろうか?

謹賀笑年。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 皆さまにとって、笑い多き年になりますように。 それでは、「お悩み相談その176」です。

2020/1/5

【お悩み相談その175】謙虚さには自信があるのになかなか認めてもらえない

除夜の鐘。 ほかの人より、少しでもうまくついて、いい音を響かせてやろう。 煩悩を祓おうとするのに、かえって煩悩だらけの自分を感じてしまいます。 今年1年…

2019/12/29

【お悩み相談その174】お笑い番組が笑えないのは、自分に笑いのセンスが欠けているのかも?

どんなにたくさん笑っていた子どもも、大きくなるにつれて笑いが少なくなります。 さらに、年を重ねれば重ねるほど、笑いがますます消えていくのです。 まさに…

2019/12/22

プロフィール

34

達人に質問をする

お笑い作家

「寒」いギャグを飛ばしているうちに、「一」番「光」り輝く日が「来」るだろうという願いを込めて、「寒来光一」と名付けた。

1999年、「読む漫才」をテーマに、執筆活動を開始。3年後に脱サラして、本格的に執筆活動に取り組み始める。

著書は、ジョーク集『ああ、笑いの投稿者たち』『人生によく効く笑いのクスリ』、エッセイ『寒来光一のいいっちゃもんノート』、読む漫才集『それでも地球は笑っている』など。

座右の銘は「一笑一会」。モットーは「寒いギャグで、地球温暖化防止を」。

ブログ「寒来光一の日替わり笑話」の更新を、10年間フウフウ言いながら、辛うじて毎日続けている。

日本笑い学会会員。福岡県北九州市在住。宮崎県延岡市出身。

  • 会員登録
  • ログイン
今日の天気(05:00発表)
名古屋
晴れ
10 ℃/--
東京
晴れ時々曇り
12 ℃/--
大阪
曇り時々晴れ
10 ℃/--
  • 東名, 名神, 名二環で渋滞情報あり。
  • 登録路線が未設定です。

企画特集(PR)

  • 公式 Twitter はこちら
  • 公式 Facebook はこちら
クラウドファンディング 夢チューブ 中日新聞
東京新聞 電子版
中日新聞の人材研修 ビジネストレーニング「ビズトレ」
中日販売サポート
東海テレビ 庄野アナと 新聞を音読してみよう!
中日防災ナビ
こどもウイークリーのこーなー
過去の企画・特集