金星がめちゃ明るい!! 2017/2/5

1月31日の月と金星と火星。金星の明るさは-4.5等星、金星の左上の火星は、1.1等星

宵の明星「金星」が、夕方の西空でひときわ目立っている。3週間ほど前と比べると、若干高度は低くなったものの、明るさはこれからピークを迎える。2月17日には最大光度になって-4.6等の強烈な光を放つからだ。

-4.6等といえば、金星の左上で1等級で光っている火星のおよそ150倍の明るさで、目が慣れれば昼間でも見えるほど。日没直後のまだ明るい空でもはっきりわかるので、UFOと間違えられることが多い。

金星の見え方の変化。金星の姿は望遠鏡で見たときのようす。

ところで、「最大光度」とはどんな状態をいうのだろう。最大光度とは、金星の現象だけに使われる用語で、内合になる約36日前と内合から約36日後に最も明るくなる。その理由はこうだ。太陽の光を反射して光っている金星は、太陽のまわりを公転するにつれて、金星と地球の位置関係が変化し、金星が満ち欠けするとともに明るさが-3.8等〜-4.6まで変化する。

金星は、2月17日に最大光度-4.6等で輝く

金星が最も明るく見えるのは、地球と金星とが最も接近したときだと考えてしまうが、内惑星である金星は、最も接近したときは、太陽と同じ方向に見える上(内合)金星の夜の部分しか見えないため、残念ながら明るい金星を見ることはできない。

では、いつかというと、金星と地球の距離がほどほどで、金星の昼間の部分がそこそこ見えているときということになる。それが内合をはさんで約36日前と36日後というわけだ。

昼間望遠鏡で見た最大光度のころの金星。三日月状に見える。

日没約30分後の高度は、1月12日の東方最大離角のときには、35°あったが、2月17日の最大光度になると32°とやや低くなる。この頃の金星は、地球に6400万kmまで近づいてくるため、小型望遠鏡でもけっこう見栄えがする。50倍〜150倍で、月齢4ほどに欠けた金星の姿を見ることができるはずだ。1週間ごとに金星を観望し続けると、ダイナミックに欠けながら視直径が大きくなってゆくようすを楽しむことができる。

その後金星は、3月23日に内合となって見えなくなり、それ以降は明け方の東の空で4月30日に再び最大光度を迎える。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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